看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

勤務表づくりは天性の才能

今回は、

勤務表のお話です。

 

前にも、

少し触れたかもしれませんが、

看護師の勤務表は、

直属の上司である、

所属する部署の看護師長が、

作成します。

 

作成したものを、

主任が確認して、

問題が無ければ、

看護部に提出します。

 

そして、

看護部の決済を経て、

正式な勤務表となり、

我々に提示されます。

 

外来など、

昼間の勤務しかない部署であれば、

勤務表の作成は、

比較的簡単です。

 

しかも、

電子カルテが導入されている病院では、

電子カルテの中に、

勤務表の作成を支援するシステムが、

たいがい入っています。

 

しかし、

夜勤のある部署では、

休み希望を聞きつつ、

夜勤の人数を確保しなければならないなど、

作成の過程が、

複雑になっていきます。

 

でも、

これは、

看護師長の仕事であり、

それができないのであれば、

看護師長になるべきではないと、

私は思っています。

 

古川睦など、

 

「休み希望が多すぎて、勤務が組まれへんから、休み希望をしている者で話し合いをしろ。それで、話し合いがつかんのなら、今後一切休み希望は聞かない」

 

と言い放ちました。

 

前半部分はいいとして、

後半は問題でしょう。

 

勤務を組むのが、

大変だということは、

私も認めます。

 

しかし、

前述のように、

勤務表を組むのは、

看護師長の仕事です。

 

休み希望を、

希望通り休みにするのも、

看護師長の大事な役目です。

 

それを、

 

「脅し」

 

で解決しようとは、

いつの時代の話だということです。

 

私も含めて、

ベテランの多くは、

他の人と休みがかぶらないように、

配慮をします。

 

若手でも、

1~2年目は、

あまり希望をしません。

 

これは、

先輩に遠慮してのことですが、

私はこう言います。

 

「先輩だろうが後輩だろうが、用事があるのは同じだから、そんなところは遠慮する必要はない」

 

そう、

そんなところは、

遠慮するところではないのです。

 

用事があれば、

休み希望をしなければならないと、

できないでないですか。

 

節度を持てば、

新人でも、

休み希望をしてもいいと思います。

 

これには、

理由があります。

 

私が新人の時、

同期は私の他に4人居ました。

 

私は、

ごちゃごちゃ言われるのが嫌だったので、

休みの希望は、

必要最小限にしていました。

 

あとの4人は、

先輩となんら変わらないぐらいに、

希望をしていました。

 

にもかかわらず、

プリセプターだった、

加藤明美・堀治の両名が、

 

「(私の名前)君は、休みの希望をし過ぎだ」

 

と言ったのです。

 

先輩にされた嫌なこと、

言われた嫌なことを、

後輩にしない・言わないのが、

私の主義です。

 

だから私は、

自分が教える側になったら、

絶対に新人に、

休み希望をさせてあげようと思ったのです。

 

これを、

他の4人にも言っているのならまだしも、

私にしか言わなかったのですから。

 

「差別」

 

以外の、

何ものでもありませんし、

 

「時代錯誤」

 

も、

甚だしいと思います。

 

救いだったのは、

この時の病棟師長MRMTが、

私に同情的だったことです。

 

しかし、

いくら勤務表を組むのが、

難しいとは言っても、

古川睦など、

30人前後の部下の勤務を組めばいいのです。

 

救命救急センターの時は、

50数名のスタッフが居て、

その希望を聞きつつ、

作らなければならないのです。

 

20人増えれば、

その大変さは、

古川の比ではないと思います。

 

私が、

救命救急センターに居た時、

病棟師長は4人と働きました。

 

1人目は、

私が救命救急センターに来て、

すぐに異動になりました。

 

2人目は、

 

「上司の鏡」

 

です。

 

この人は、

勤務表を作るのは、

決してうまくありませんでしたが、

自分が作成をミスしたら、

部下に謝るし、

人手が足りなければ、

自ら率先して動きました。

 

これが、

 

「上司の鏡」

 

たる所以です。

 

3人目は、

この人も前に何度も登場しましたが、

MRYMという人です。

自分で自分の首を絞める看護師たち - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

上記リンクの時にも話しましたが、

この人も、

勤務表作りは、

はっきり言って、

 

「下手」

 

でした。

 

しかも、

自分で作っておいて、

ダメな個所を指摘されても、

 

「自分は悪くない」

 

アピールをするのです。

 

それでは、

慕われるわけがありません。

 

そのエピソードについては、

また後日話します。

 

4人目は、

名前を忘れてしまったのですが、

この看護師長が、

私の看護師人生の中で、

一番勤務表を組むのが、

うまい看護師長でした。

 

みんなの休み希望を見て、

 

「こんなん組まれへんわ」

 

と言いながらも、

毎月、

誰もが納得する勤務表を、

組み上げるのです。

 

前任者(MRYM)が酷かったので、

余計にそう思ったのかもしれませんが、

 

「勤務表づくりは天性の才能だ」

 

と思いました。

 

なぜなら、

その後、

この看護師長を超える人物は、

現れていないからです。

 

近畿中央病院の看護師長は、

基本的にあまりうまくはありませんが、

この時登場したFKMT師長は、

比較的上手だったのではないかと思います。

久々にこの話題・労災の軌跡 Vol.14/同僚の反応 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

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救命救急センターの、

4人目の看護師長と同じ、

とまではいきませんが、

同じ系統を感じました。

 

ですから、

勤務表を作るのが下手な人を、

いくら批判しても、

それが改善されることは、

まずないと思います。

 

しかし、

看護師長を引き受けた以上は、

改善に向けた努力をするべきです。

 

MRYMのように開き直ったり、

古川睦のように、

自分ができないのを棚に上げて、

部下を脅すなど、

もってのほかです。

 

できないのであれば、

 

「上司の鏡」

 

のように、

部下に頭を下げるか、

看護師師長を辞めるかの、

どちらかだと思います。

 

古川はよく、

 

「働くから休みが貰えるんや」

 

と言いますが、

その発言も、

 

「時代錯誤」

 

も、

いいところです。

 

逆です。

 

休みが貰えるのが保証されているから、

仕事を頑張ろうと思うのです。

 

特に、

今の若者はそうです。

 

時代に合ったことを、

やったり言ったりしていかないと、

看護師の世界は、

いつまでたっても、

良くならないと思います。

 

今の若い子は、

嫌と思ったら、

プイッと辞めて、

ほかのところに行ってしまいます。

 

特に看護師は、

辞めても、

行くところは山ほどあります。

 

その中でも、

特に、

若い看護師は。

 

だから、

近畿中央病院においては、

3~5年目で、

大半の看護師が辞めてしますのです。

 

「耐え忍ぶ」

 

など、

もう古いのです。

 

上司は、

自分で選べませんから、

今風に言うと、

 

「師長ガチャ」

 

です。

 

しかし、

勤務表を作るのが下手なことが発覚したら、

上司だからと諦めるのではなく、

どんどん言うべきだと思います。

 

繰り返し言っているように、

勤務表を作るのは、

病棟師長の仕事です。

 

それができないというのは、

職務放棄なのです。

 

職務放棄した師長は、

その職場から、

居なくなってもらうぐらいの態度で、

臨んでいいと思います。

 

自分のために、

そうするべきです。