看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

准看護師でも優秀な方はもちろん居ます

最初に働いた病院も、

転勤した病院も、

そして近畿中央病院も、

私が働いていた時には、

すでに准看護師の、

新規雇い入れを、

やめていました。

 

それは、

准看護師の養成をやめて、

正看護師のみにしていくという、

政府の方針に呼応してのものでした。

 

しかし、

それまでに雇用された准看護師を、

辞めさせることは、

もちろんできません。

 

ここで、

正看護師と准看護師の違いを、

わかっていない人のために、

おさらいをしておきます。

 

詳しくは、

下に貼るリンクを、

参照していただけたら、

いいと思います。

准看護師にできない事、できること|ナスナス看護師・看護学生のための就職情報サイト (nasnus.com)

 

簡単に、

2点ほど言いますと、

まず、

正看護師は国家資格(厚生労働大臣の許可)であり、

准看護師は、

都道府県知事が許可した資格です。

 

そして、

次に、

正看護師は、

自己判断で、

業務を行うことができますが、

准看護師は、

医師・歯科医師・正看護師の指示がないと、

業務を行うことはできません。

 

法律上は、

このように定義されていますが、

実質は、

両資格とも、

同様に運用されています。

 

先に話した、

准看護師廃止に対して、

長年准看護師をしている人達が、

厚生労働省に対して、

簡単に正看護師免許を与えるよう、

要望したことがありました。

 

しかし、

それは絶対にダメです。

 

准看護師の、

養成期間は、

全日制で2年、

夜間で3年です。

 

一方、

正看護師の養成期間は、

すでに准看護師を取得している人で2年、

看護学校・短大で3年、

4年制はもちろん4年です。

 

そのことを勘案すると、

最低限1年は、

追加で学習していただく必要があると思います。

 

マスコミは、

准看護師に同情的で、

 

「なぜ、准看護師に正看護師の資格を与えないのか」

 

と、

報道していましたが、

正看護師にしたら、

准看護師の主張は、

まったく受け入れられないものです。

 

私は、

高校を卒業して、

大学に行って、

正看護師の免許を取得したので、

以下は、

姉から聞いた話になります。

 

准看護師の資格試験は、

さほど勉強しなくても、

常識的に考えれば、

できる問題だそうです。

 

例えば、

 

「この中で、消毒液を答えなさい」

 

という設問があって、

下に選択肢がいくつかあります。

 

正答以外は、

明らかに消毒液ではないものなのです。

 

正看護師の、

養成学校に行っていた者なら、

余裕で合格できるレベルだそうです。

 

姉も、

准看護師免許取得後、

正看護師の養成学校に行って、

試験に合格し、

正看護師になりましたが、

そう思ったとのこと。

 

要は、

看護師として働く、

最低限の知識を問うのが、

准看護師の試験ということです。

 

正看護師の試験は、

そこに、

 

「思考」

 

がプラスされます。

 

もちろん、

暗記で答えることができる問題もありますが、

考えなければ、

答えられない設問もあります。

 

この点が、

准看護師試験と正看護師試験の大きな違いであり、

この点をきちんと学んでいただかないと、

例え長年准看護師として働いていたとしても、

容易に正看護師免許を与えることは、

できないと思います。

 

前置きが、

相当長くなりましたが、

20数年、

看護師として働いてきて、

覚えているだけで、

7人の准看護師の人と、

一緒に働きました。

 

その中で、

優秀な方が、

2名いらっしゃいました。

 

その人を、

紹介したいと思います。

 

1人目は、

私が新人の時に、

1年だけ一緒に働いた人です。

 

SZKという、

40歳代の女性で、

その時は主任でした。

 

リンクを貼った資料に、

 

「管理職にはなれない」

 

とありましたが、

どうやら主任はOKのようです。

 

普段は穏やかで、

でも言うことは言う、

母親のような人でした。

 

実際、

我々のような若手からは、

 

「ママ」

 

と呼ばれていました。

 

しかも、

急変時には、

頼りになりました。

 

成人精神神経科に来る前は、

その後私が行く、

救命救急センターに居たそうです。

 

後輩の面倒見が良くて、

私は機会が少なかったのですが、

HMMT君は、

準夜勤務の後、

ご飯を食べに連れて行ってもらっていました。

 

ご飯に連れて行ってくれるから、

良い人というわけではなくて、

この人は、

仕事に対する判断力を持ち合わせていて、

人間的にも優れた人でした。

 

そうでないと、

一緒に食事に行こうなど、

思うはずがありません。

 

このSZK主任、

看護師長になれるほどの、

人柄と能力を有していましたが、

資料にある通り、

准看護師は、

管理職になることはできません。

 

そこで、

その病院は、

准看護師向けの、

看護師長相当のポストを創設しました。

 

SZK主任は、

そのポストに就く、

初めての准看護師となりました。

 

これは、

我々だけでなく、

病院側も、

SZK主任の能力を、

高く評価していたからに、

他なりません。

 

2人目は、

私が近畿中央病院に就職して、

外来の検査部門に配属されてから、

約2年半ほど、

一緒に働いたKMTさんです。

 

外来検査部門でも、

最年長の方でしたが、

勉強熱心で、

いろいろ教えていただきました。

 

院外の研修にも、

よく一緒に行きました。

 

食事に行ったことは、

ありませんでした。

 

私にとっては、

FKSMさんと同じぐらいの、

看護師の

 

「師匠」

 

です。

私の看護師の師匠・FKSMさん - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

KMTさんとは、

その後、

部署が離れたあとも、

感染委員会で、

同じグループになったことで、

一緒に仕事をしました。

 

その時も、

KMTさんらしい能力を、

存分に発揮して、

我々を導いてくれました。

 

KMTさんは、

すでに、

近畿中央病院を去っています。

 

近畿中央病院には、

もったいないぐらいの、

人材だと思います。

 

なんなら、

正看護師よりも、

高い能力を持っていたと思います。

 

ついでに、

他の5人についても、

軽く触れておこうと思います。

 

1人は、

先述のTTさんです。

憎めないキャラクター・准看護師TTさん - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

次は、

救命救急センターに異動した時、

すでに居た、

SSKさんという人。

 

救命救急センター一般病棟で、

日々のリーダーも務めていて、

私が救命救急センターに来た当初は、

ちょと怖い印象でした。

 

私が、

1年で、

救命救急センター重症病棟に行ったあとに、

SSKさんは、

遅れて重症病棟に来ました。

 

その頃になると、

私は、

SSKさんに、

能力がないことが、

わかるようになっていました。

 

自分自身でわかったというよりも、

我が師匠・FKSMさんに指摘されて、

わかったのです。

 

一緒に働いていた時に、

私が、

 

「怖い」

 

と考えたのは、

SSKさんの余裕のなさから、

きたものだったのです。

 

看護師として、

努力をしているということは、

ほぼ感じられませんでした。

 

3人目は、

この時に登場した、

TNKさんです。

汚い「報復」のしかた - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

4人目は、

この時登場した、

TKSKさんです。

何のための心電図モニター - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

TKSKさんは、

まだはるかにマシなほうだったと思います。

 

5人目は、

このブログには何度も登場している、

M上T子です。

リーダーの私に入院を取れというM上T子 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

准看護師の定義からすると、

前項のM上T子の発言は、

おかしいということになります。

 

准看護師は、

正看護師に指示を与えては、

いけないのです。

 

正看護師で、

リーダーである私の指示・判断に、

従わなければならないのです。

 

このM上T子、

このあたりを、

実はわかっていて、

都合が悪くなると、

全部こちら(私)に、

判断を委ねるのです。

 

そして、

私が指示をすると、

 

「ほんまにそれで良いんやね。やりますよ」

 

と言います。

 

これは、

 

「もし、それで何か悪いことが起きたら、お前のせいやぞ。ワシは知らん」

 

と、

言わんばかりです。

 

実際、

M上T子は、

そう思っていたはずです。

 

定義では、

正看護師と准看護師は、

明確に分けられていますが、

実際はそうではありません。

 

そういうところを、

是正するためには、

早急に、

准看護師を正看護師にする施策を、

行うことが必要です。

 

その際には、

准看護師側の意見を聞くのではなく、

適正な追加教育方法を、

考えるべきです。

 

マスコミも、

決して准看護師側の肩を、

持たないことです。

 

正看護師と准看護師は、

教育内容が全然違うのですから。

 

マスコミは、

この問題を報道する時に、

 

「同じ看護師なのに・・・」

 

という文言を使います。

 

いやいや・・・

 

同じではありません!

 

間違った報道を、

しないでもらいたいです。

 

あと、

これは余談なのですが、

YouTubeで観たのですが、

刑務所の刑務官で、

准看護師免許を持っている人が居るのですが、

これは、

自分たちの持っている養成所で、

養成しているようです。

 

もし、

今後准看護師が、

完全に廃止されたら、

こういうことも、

できなくなることでしょう。

 

かといって、

正看護師を養成するのも、

無理だと思います。

 

どうするんでしょうか。

 

私の、

知ったことではありませんが。

 

最後に、

断っておくと、

私は、

准看護師を、

見下しているのではありません。

 

SZK主任やKMTさんのように、

尊敬できる人も居ます。

 

M上T子に対しても、

私は、

人生のそして看護師の先輩として、

敬っていたつもりです。

 

それで、

理不尽な態度を取られたら、

嫌なところやダメなところが、

目についてしまうのです。

 

SSKさんは、

私が重症病棟に入って、

知識と技術を身に付けたら、

態度を変えました。

 

TTさんは、

ダメなところも多いけど、

良いところを見るようにしました。

 

TNKさんは、

仕事はできないかもしれませんけど、

人間的には穏やかで、

良い人でした。

 

TKSKさんは、

仕事はできるほうで、

判断力もありました。

 

私は、

良いところを見るようにしています。

 

ですから、

准看護師の方々も、

正看護師に対して、

変な対抗心を燃やすことなく、

自分の知識や技術の向上に、

時間とお金を使ってください。

 

私たちだって、

何も楽をして、

正看護師の免許を取ったわけでは、

ないのです。

 

楽をして、

正看護師になれると思ったら、

大間違いです。

 

何度も言いますが、

正看護師と准看護師は、

まったく別物なのです。

 

きちんと、

決まったように学校に行って、

国家試験を受けて、

免許を得るようにしてください。

 

もう、

看護師としての私には、

関係のない話ですが、

患者側の立場として、

それを切に願います。