看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

自分で自分の首を絞める看護師たち

看護師は、

時として自分で自分の首を絞めるような、

言動をとります。

 

これは、

私が救命救急センターに居る時の話です。

 

確か、

「上司の鏡」の次の看護師長・MRYMの時でした。

この人物、

前職が系列の老人保健施設だったということもあってか、

勤務予定を組むのが、

はっきり言って下手でした。

 

救命救急センターは、

50余名の看護師が在籍していていました。

人数が多い分、

休み希望も多かったのです。

 

「上司の鏡」も、

決して上手なほうではありませんでしたし、

「組まれへんわ」と愚痴を言いながらも、

なんとか組んでいました。

 

そこには、

ひとつ理由があって、

その当時は組合が強かったので、

希望通りに休みをつけないと、

組合がうるさく言ってくるのです。

 

その前に、

組合が言ってくると面倒なので、

事務方が厳しくチェックしていました。

どこぞの病院と違って、

それぐらいチェックが厳しいほうが、

労働者としては安心できます。

人の権利を奪う男・古川睦 だけでなく事務方 そして看護部長 いやもはや組織の問題/近畿中央病院 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

そして事件は起こります。

 

看護師長MRYMが、

自分の勤務予定を組む能力が低いことを棚に上げて、

「勤務予定が組めないからなんとかしてくれ」と言ったのです。

 

それで、

救命救急センターに所属する全看護師で、

日勤終わりの夕方から話し合いを持つことになりました。

欠席する場合は、

自分に不利な決定がなされても、

絶対に文句を言わないという条件が付けられました。

 

私は、

幸いなことに、

当日日勤だったと思います。

 

話し合いが始まると、

やはり最初から救命救急センターに居る古株(30歳代前半)が、

主導権を取って話がすすみました。

 

そこで決まっていったのは、

ひと月に休み希望をするのは何回までとか、

年間に長期休暇を取るのは1回だけとか、

とにかく制限を加えるものでした。

 

私は、

「自分で自分の首を絞めていることになってるのわからんのかな」と思いながら、

話し合いを静観していました。

意見など、

言えるはずもありません。

私たち下っ端の意見など、

聞く耳を持っていないのですから。

 

そして、

「これでいいですか?」と、

古株が決を取ろうした時、

NKMR主任という人が、

それまで黙っていた口を開きました。

 

「この話し合いを持ったことで、みんな勤務が組めない状況を共有できたでしょ?今日は、それだけでいいんじゃないか。そんなに、細かくいろいろ決めてしまったら、自分たちがしんどくなるだけ。今後は、それぞれが自覚をもって、常識のある範囲で、休み希望を付けるようにしましょう」

 

私の言いたかったことを、

NKMR主任は代わりに言ってくれました。

 

私は、

それで大満足でしたが、

古株の中には、

不満そうな顔をしている者も居ました。

しかし、

主任の言うことなので、

反対意見を言う者は居ませんでした。

 

このNKMR主任、

以前から他の主任とは、

いい意味で違う面を持っている、

はっきり言えば常識人でした。

 

ですから、

私は一目置いていたのですが、

この件で、

私の見る目に狂いはなかったと、

確信しました。

 

この件以外にも、

看護師は、

よく自らしんどい思いをすることになる、

決定をします。

 

ちょっと考えたら、

いや考えなくてもわかるようなことでもです。

 

普段から、

もっと頭を使って、

いざという時に、

最善の決定ができるよう、

訓練しておきましょう。

 

それが、

自分のためになるのです。