看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

「話し合った方がいいのでは?」→やりません!/久々にこの人の話題・寺地

これは、

私が救命救急センター重症病棟に居た時の話。

 

その日、

私はリーダーをしていました。

 

前にも話した通り、

私がリーダーをすると、

忙しくなるという、

ジンクスがありました。

補給・補充の軽視は国をも滅ぼす/補充をしない女・藤崎 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

その日も、

ジンクス通り、

忙しい勤務でした。

 

それでも、

なんとか準夜勤に申し送りをして、

仕事が終わったのですが、

その時に、

詳しい内容は忘れましたが、

インシデントが発覚しました。

 

ただでさえ、

忙しい救命救急センター重症病棟ですが、

この日は、

輪をかけて忙しかったので、

私も含めてスタッフは、

みんな疲れ果てていました。

 

リーダーを務めた者としては、

スタッフを1秒でも早く、

帰宅させたいと思うものです。

 

それで、

帰ろうとすると、

寺地氏が止めました。

 

「今日のインシデント検証した方がいいんじゃないの?」

 

インシデントの検証は、

必要かもしれません。

 

しかし、

当日の、

しかもスタッフみんなが疲れ切っている状況で、

きちんとした検証ができるわけがありません。

 

その時大切なのは、

スタッフを、

一刻も早く仕事から解放して、

休息を取らせることだと思った私は、

こう反論しました。

 

「インシデントの一番の理由は、検証するまでもなく、いつもよりも忙しかったことです。わかりきっていることを、時間をとって検証することは、何の意味もありません。スタッフみんな疲れ切っています。私は、みんなを早く帰してあげたいと思います。責任なら私が取るので、検証はしません」

 

私の返答が意外だったのか、

寺地氏は少し驚いた表情をして、

反論はしませんでした。

 

そして、

私を含めた、

重症病棟のスタッフは、

全員帰宅しました。

 

その後、

裏で、

 

「(私の名前)は生意気だ」

 

と言われていたというのを、

私の看護師の師匠・FKSMさんから聞きました。

私の看護師の師匠・FKSMさん - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

言わなければ注意され、言ったら言ったで叩かれる看護師の世界 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

これって、

私間違っていますか?

 

この時勤務していた、

重症病棟のメンバーは、

確かみんな私より後に救命救急センターに来た人でした。

 

そして、

寺地氏は、

フリーか救急外来担当だったと思います。

 

私より先任が、

寺地氏だけだったから、

義務感に駆られて、

こういうことを言ったのだと思います。

 

しかし、

結果が明らかな話し合いを行うことは、

時間の無駄以外の何ものでもありません。

 

時間は、

永遠にあるわけではないのです。

 

極力無駄な時間をなくし、

その分を有効に使うことこそ、

社会人に求められることです。

 

特に、

業務が膨大で、

それを時間内にこなすことが求められる、

看護師においては。

 

私は、

社会人の、

そして看護師に求められていることを、

実践したに過ぎないのです。

 

看護師の世界は、

 

「やってます感」

 

を出すことが好きです。

 

中身がなくても、

話し合いを持ったという、

既成事実のほうが大事なのです。

 

私は、

中身のほうが大事だと思います。

 

ですから、

検証をするにしても、

みんなの疲労が取れて、

冷静になった時にするほうが、

中身のある話し合いになると、

考えたのです。

 

私の考えのほうが、

正しくないですか?

 

最近、

ここでも何度か登場している、

ケーブルテレビの、

ナショナルジオグラフィックナショジオ)で放送されている、

 

メーデー~航空機事故の真実と真相~」

 

を、

連日観ています。

 

その中で、

よく出てくる事故原因のひとつが、

 

パイロットの疲労

 

です。

 

つまり、

スタッフの疲労に、

多忙が重なれば、

インシデントが起こる確率は、

格段に高くなるのです。

 

今回の場合も、

これに当たります。

 

検証するまでもないのです。

 

もちろん、

後日詳細な検証を行うことは、

必要だと思います。

 

もっと問題なのは、

これがもし、

寺地氏より先任者が、

私と同じことをした時に、

果たして寺地氏が、

同じことを言えたかということです。

 

きっと、

言わなかった、

いえ、

 

「言えなかった」

 

と思います。

 

もし、

それで寺地氏が言っていたとしたら、

それは称賛できますが、

きっと言わなかったでしょう。

 

そんな、

人を見て態度を変えるのは、

私は嫌いです。

 

それこそ、

パイロットの世界のように、

間違っていることは間違っていると、

キャリア・立場を超えて言えることこそ、

正しいのです。

 

パイロットの世界も、

これができなかったことで、

墜落に至った例は、

多々あります。

 

同じ、

人の命を預かる仕事として、

看護師の世界も、

立場を超えて忌憚のない意見を言い合えるように、

したいものです。

 

その前に、

この日のリーダーは私なので、

明らかに間違った采配でない限り、

私に任せてほしいです。

なんでお前が仕切るねん!/今日のリーダーはワシじゃ!・片山 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)