看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

「看護師の質が落ちている」/それに反論したのはあの人

「看護師の質が落ちている」

 

そう言い放ったのは、

私が救命救急センターに居た時の医師・重本でした。

 

普通は、

そう思っていても、

当の看護師の居ないところで言うものです。

 

しかし重本は、

日勤中の時間帯、

看護師が大勢いるときに、

そう言い放ちました。

 

たしかに、

救命救急センター立ち上げ時に居た看護師が、

1人また1人と異動になり、

医師の意図を汲み取れない看護師が増えていたのも、

また事実です。

 

しかし、

看護師に異動はつきもので、

いつまでも同じメンツで仕事をすることは、

不可能なのです。

 

それなら、

それに合わせて、

自分たちが変わっていくべきだと思います。

 

それを、

自分たちが変わらないで、

そんな言葉を、

しかも当事者の前で言い放つとは、

まったく「何様」という話です。

 

あ!「お医者様」か!

 

そりゃ、

看護師がいくら頑張ったところで、

医師に追いつくことが出来ないことぐらい、

私はよくわかっています。

 

医師は、

根本的な頭の構造が、

我々とは違うのです。

 

しかし、

だからといって、

見下していいというものではありません。

 

同じ人間なのですから。

 

そういう意味では、

優劣などないのです。

 

この、

重本という医師、

これでもだいぶ丸くなったほうで、

若いころは生意気で、

指導の先輩医師を困らせていたそうです。

 

ただ、

それが許されていたのは、

生意気な分頭も良くて、

仕事が出来ていたからです。

 

それじゃなければ、

医師としても人間としてもアウトです。

 

私は、

この言葉を聞いて、

反論したかったのですが、

まだ若手だったので、

言うことが出来ませんでした。

悔しい思いをしていたのですが、

そんな時、

あの人がこう言い返しました。

そう、

寺地氏です。

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「そんなん、医者のレベルが下がっているのに、看護師の質だけ上がるわけないやん」

 

その通り!

 

これを聞いた重本は、

そそくさとその場を離れていきました。

 

この重本、

機嫌の良い時はいいのですが、

機嫌が悪い時は、

看護師に難癖をつける、

悪い面があります。

どう考えても、

他の医師が悪いのに、

看護師に責任を押し付けることがあるのです。

 

私も、

その被害者です。

そのエピソードは、

また後日語ります。

 

とにかく、

寺地氏の一言は、

スカッとしました。

 

寺地氏、

変な面も多々ありますが、

こういう良い面もあるのです。

例え医師に対してでも、

臆せず自分の意見を言うという。

 

前にも言いましたが、

直属の上司である、

主任や看護師長に対しても同様でした。

 

そんなところを見込まれて、

私が系列病院に異動になったあと、

主任に昇格しましたが、

主任になって以降、

自己保身に走り、

小さくまとまってしまったのは、

残念でなりません。

 

阪神タイガースの、

掛布雅之氏がよく野球の解説で言ってますよね。

 

「小さくまとまってほしくないですね」

 

その通りです。

 

看護師のみなさん。

張り合う必要はありませんが、

もし医師が明らかにおかしい発言をしたなら、

昔の寺地氏のように、

自分の意見をぶつけましょう。

 

そのためには、

多くの知識を蓄えることが必須です。

医師を、

論破できるぐらいの。

 

そして医師には、

看護師のことをとやかく言う前に、

自分の部下をきちんと教育することを、

やっていただきたいものです。