看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

言わなければ注意され、言ったら言ったで叩かれる看護師の世界

「先輩が黒といえば、白いものも黒になる」

 

このブログで、

今まで何回か述べてきたことです。

 

昔の看護師の世界は、

確かにそういう風潮がありました。

 

それが、

決して良いことだとは思いませんが。

 

しかし、

先輩-後輩の上下関係が、

今よりもしっかりしていたと思います。

 

井上・片山・菊池・小池・藤崎のように、

先輩(私)に喧嘩を売るなど、

とんでもないことだったのです。

 

まあ、

無法者は、

昔も居たでしょうが・・・。

 

それでは本題に。

 

救命救急センターに居た時、

私は、

まだ若かったことと、

何を言っても、

立ち上げ時から救命救急センターに居る、

30歳台前半の人たちが、

すべて決めてしまうので、

意見を言えずにいました。

 

ある日、

TJOK主任という人と夜勤をしてい時に、

こう言われました。

 

「私も、後から来たから、言いにくいのはわかるんやけど、自分の思っていることは、

ちゃんと言わんと、ここの人たちにには何通じないし、何も変わらない。ここを変えようと思ったら、新しい風を入れんと」

 

確かにその通りです。

 

私が就職した頃は、

ちょうど看護師の古い体質から、

脱却しつつある頃でした。

 

しかし、

救命救急センターは、

旧態依然としている感がありました。

 

主任から、

お墨付きをもらったので、

機会があれば、

意見を言ってみようとおもいました。

 

機会は、

すぐに訪れます。

 

確か、

初めて新人指導をした時のことだったと思うので、

卒後4年目・救命救急センターに来て3年目の時だったと思います。

 

何かのことで、

私のことを裏でコソコソ言っているという情報を、

私の救命救急センター一般病棟での指導者で、

私が尊敬する看護師・FKSMさんからもたらされました。

 

このFKSMさん、

自分が私を指導する上で、

自分が救命救急センターで受けた理不尽なことは、

絶対にしないと言った人物。

 

救命救急センター生え抜きながら、

他の看護師から一線を画する、

常識人でした。

 

私の、

看護師としての基礎をつくってくれた、

先輩のひとりです。

 

信用のおける人物からの情報なので、

信憑性があります。

 

私は、

反論をしました。

 

「言いたいことがあるのなら、面と向かって言ってください。裏で、コソコソ言うなど、看護師としての資質が問われます」

 

と。

 

その後、

裏で「(私の名前)が生意気だ」と、

言われていたみたいですが、

これって、

私のほうが正論だと思うのですが、

どうでしょうか?

 

自分に、

後ろめたいことがあるからこそ、

裏で言うのであって、

自信があるのであれば、

堂々と本人に意見をぶつければいいのです。

 

それによって、

お互いわかりあえるのではないでしょうか?

 

思っているだけ、

本人の居ないところでコソコソ言うのでは、

伝わりません。

 

言いたいことは、

直接言わなければ伝わらないのです。

 

言いたいことは、

書かなければ伝わりません。

 

言わなければならないことは、

書かなければなりません。

 

「書きゃいいんですよ」by夏井いつき先生

「書きゃあいいんですよ」by夏井いつき先生/その通り! - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

ただ1人、

私が意見を言った後、

直接言ってきた人が居ました。

 

ほかならぬ、

寺地氏です。

 

「あんなこと言うほうが、看護師としての資質を問われるのでは?」

 

そうでしょうか?

 

裏でコソコソ言うほうが、

よほど陰険だと思うのですが。

 

寺地氏の意見の是非は別として、

直接意見を言うことは、

良いことだと思います。

 

看護師の世界は、

昔に比べたら、

だいぶ男性も増えましたが、

私が救命救急センターに配属された時は、

私1人でした。

 

今でも、

女性中心の職場であることには変わりないので、

やはり考え方の相違が、

あるのかもしれません。

 

例えば、

男性は議論を戦わせることを善しとするけど、

女性は自分の意見を本人に言わないことで、

相手との関係を損なわないよう、

配慮しているとか。

 

どちらにも、

良し悪しはあると思いますが、

私は男なので、

やはり前者を好みます。

 

後者は、

バレなければいいですが、

バレた時は、

関係の破綻を招きます。

 

そんなリスクを冒すのなら、

直接意見をぶつけるほうが、

精神的負担は少ないのではと思います。

 

この後、

件のTJOK主任と夜勤をした時、

こう言われました。

 

「私は、あんたの意見が正しいと思うし、あんたのしたことは間違っていないから、恐れずにどんどん意見を言いなさい。そうしないと、ここは変わらない。変わろうとしない」

 

主任の後ろ盾もらいましたが、

ほどなくして異動になってしまい、

この主任との約束は、

完全には果たせませんでした。

 

ただ、

当時居た他の主任も、

救命救急センターの生え抜きは居なくて、

途中から来た人ばかりだったので、

私に同情的だったことは、

救いになりました。

 

私よりあとに来た人も、

また然りです。

 

なかなか意見を言えない雰囲気の中、

「(私の名前)君、よくぞ言ってくれた」と。

 

FKSMさんも、

私の身を案じつつ、

評価してくれました。

 

今は、

当時の変えるべき雰囲気は、

少しでも変わったのでしょうか?

 

先輩-後輩の関係もs大事ですが、

先輩が過ちをおかしていたら、

それを後輩が躊躇なく注意できて、

それを先輩が素直に受け入れて直せるような、

先輩後輩が忌憚ない意見を交わせるような、

職場つくりが望まれます。