看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

「クリティカルパスです。間違わないでください」/どっちでもええわ!

これは、

知り合いから聞いた話です。

 

その人(Aさんとします)が、

以前に話した松本病院で働いていた時、

10歳以上年下なのに、

ことごとく難癖をつける看護師(Bとします)が居たそうです。

時事ネタ・病院の経営破綻 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

Aさんは、

クリティカルパス委員(通称「パス委員」)をしていました。

 

クリティカルパス」については、

こちらを参照してください。

クリティカルパス法 - Wikipedia

 

この概念を、

医療にも応用して、

例えば検査や糖尿病の教育入院、

さらに手術など、

入院から退院まで、

一定の流れに乗って行われる行為に、

使われています。

 

クリティカルパスの例

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これを使うことによって、

皆が同じレベルの看護が提供できたり、

看護記録を最低限に減らすことができるなど、

時間短縮・業務整理への、

メリットが高いのです。

 

もちろん、

良いことだと思うのですが、

私個人は、

患者に対して、

個性を重んじることを求めておきながら、

看護を単一化していくことに、

矛盾を感じてしまいます。

 

そして、

病院におけるクリティカルパスは、

医療のものであることを主張するために、

クリニカルパス」と、

現在では呼ばれています。

 

「クリニカル」には、

「医療に関わる」「臨床の」「臨床的な」などの意味があります。

 

ですから、

クリニカルパス」のほうが、

病院で使う場合は、

より正確な表現なのです。

 

で、

Aさんが病棟で、

パス委員会の報告をしました。

 

その時に、

クリニカルパス」と言ったら、

Bがすかさずチャチャを入れてきたそうです。

 

クリニカルパスではありません。クリティカルパスです。間違わないでください」

 

今まで話した通り、

クリティカルパス」は「クリニカルパス」の原型で、

どちらでも間違いではありません。

 

ただ、

病院で使用する場合は、

クリニカルパス」という表現のほうが、

より正しいのです。

 

要は、

この時と一緒で、

「どっちでもいい」のです。

「カテコラミンじゃないの?」/どっちでもいいツッコミをして恥をかく看護師・寺地 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

Aさんは、

もちろん「どっちでもいい」ことを知っていたので、

「何を言ってるんだこいつは」と、

内心思ったそうです。

 

しかし、

相手にしたら、

向こうの思うつぼだし、

他で恥かいたらええわと思って、

あえて聞き流したそうです。

 

しかし看護師とは、

なんでこう時間の無駄というか、

しょうもないツッコミをするのでしょうか。

 

結果、

自分の無知を世間に晒すことになって、

恥をかくのは自分なのに。

 

B然り、寺地氏然り。

 

しかも、

私もそうでしたが、

クリティカルパス」というものを習う時に、

本来の意味を教えてもらっているはずなのです。

 

言葉に語源があるのなら、

それについても、

学ぶべきです。

 

人にチャチャを入れる暇があったら、

自分が恥をかかないために、

時間を使うべきです。

 

近畿中央病院にも、

この私の話を聞いて、

耳の痛い人が、

何人か居ます。