看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

他人に厳しい人は自分にも厳しくあるべき

表題は、

ごく当たり前のことです。

 

しかし、

今までの人生で、

これが実際にできている人に出会ったことは、

ほとんどありません。

 

それでは一例を。

 

救命救急センターで働いていたある日、

私は体調が優れませんでした。

 

本当は、

休みたかったのですが、

夜勤で代わりを手配するのが大変だし、

熱がなく休む理由がないので、

休めませんでした。

 

私は経験ありませんが、

昔は、

 

「熱があったら座薬を入れてでも来い」

 

というのが、

看護師の常識でした。

 

結局、

熱があっても、

無理やり下げて勤務しなければならない、

つまり休めないのです。

 

私も、

仕事に穴を開ける(休む)のは、

社会人としてダメだと思っていたので、

その勤務はなんとしてもやり遂げようと思っていました。

 

しかし、

働いているうちに、

だんだんしんどさが増していきます。

 

自ら言わなくても、

周囲の人にはわかります。

 

そんな時、

救命救急センターの医師が、

私に声をかけました。

 

「(私の名前)大丈夫か?」

 

本当は、

しんどかったのですが、

あと少しで準夜勤(16時15分~翌0時15分)が終わるので、

 

「あと少しなので頑張ります」

 

と返しました。

 

すると医師が、

 

「じゃあ、勤務終わったら診てあげるわ」

 

と言ってくれました。

 

そして、

勤務終了後、

診察をしてもらい、

確か薬も出してもらったと思います。

 

しかし!

 

これに、

難癖をつけた人物が居ました。

 

この時登場した、

TS主任です。

今ならアウト・・・いや、当時でもアウトです/業務上横領主任・TSの場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

TSは、

こう言い放ったのです。

 

「自己管理がなっていない。医師に診察してもらうとは何事だ」

 

あのな。

 

看護師だって人間です。

 

いくら気を付けていても、

体調が悪くなることもあります。

 

体調が悪い時に、

診察を受けるのは当然です。

 

しかも、

ちゃんと診察料も払いました。

 

あなたみたいに、

旦那のために、

タダで点滴を持ち帰ったりしたわけではありません。

 

勤務終了後に診察してもらったのですから、

私は立派な「患者」なのです。

 

さらに、

私から診察をお願いしたのではなく、

医師の厚意に甘えたまでのことです。

 

TSに対して、

 

「何を言っとるんだ」

 

と思いましたが、

その時まだ3年目で、

反論できる立場ではなかったので、

 

「すいません」

 

とだけ返しました。

 

 

理不尽極まりない話です。

 

しかしこのTS、

このエピソードから、

そう日にちが経っていない時に、

今度は自分が体調不良になったのです。

 

あれだけのことを言っておいて、

自分がそうなってバツが悪かったのか、

ヘラヘラ笑いながら言い訳をして、

今度は自分のための点滴を持ち帰りました。

 

主任のしていることなので、

もちろん誰も文句を言いませんでした。

 

しかし、

今の私なら、

きっと嫌みのひとつも言っていたと思います。

 

「あれ、TS主任さん。自己管理はどうなてるんですか」

 

ってね。

 

次の例。

 

ある時、

病棟でインフルエンザがまん延していて、

スタッフも次々倒れていきました。

 

夜勤明けの3人も、

インフルエンザの検査をすることになったのですが、

そのうち2名が陽性を示しました。

 

その2名のうち1名が、

このブログに度々登場する井上でした。

 

この井上、

若い看護師がインフルエンザにかかると、

 

「自己管理がなっていない」

 

と、

TSと同様のことを言っていたのです。

 

しかし、

いざ自分がかかっていることがわかると、

 

「すいません」

 

といいつつも、

これまたTSと同様、

ヘラヘラしていました。

 

結局2人は、

隔離された部屋で看護記録をして、

帰宅となりました。

 

我々の、

この2人への対応も、

正反対のものとなりました。

 

もう1人の看護師は、

仕事ができて、

サバサバした人だったので、

みんな体調を心配しました。

 

一方の井上に対しては、

 

「あれだけ人に言っておいて、自分がかかるとは何事だ」

 

という意見が相次ぎました。

 

そりゃそうです。

 

しかも、

もう1人の看護師は、

本当に申し訳なさそうにしていたので、

みんな同情的でした。

 

しかし井上は、

ヘラヘラしていたので、

余計反感を買ったのです。

 

誰かなんか、

 

「もう一生来んでええけど」

 

とすら言っていました。

 

それは、

ちょっとかわいそうな気もしますが、

そう言われてもしかたがない言動を、

それまでの井上はしていたということです。

 

私は、

近畿中央病院に在籍した12年の間、

インフルエンザにかかったのは、

2012年度にたった1度だけでした。

 

インフルエンザで休みが出て、

夜勤を代わらなければならないとなったら、

大体最初に、

私のところに話が来ます。

 

もちろん、

私は断らずに、

それを受け入れていました。

 

毎月のように、

夜勤を6回することもザラでした。

 

しかし、

これだけ頑張っても、

辞めることになるのですから、

理不尽なことだと思います。

 

近畿中央病院は、

私が居なくなったことなど、

何とも思っていませんが、

無理な勤務を押し付けることができる者が居なくなったという点だけ、

惜しく思っていることでしょう。

 

それすらも、

思っていないか・・・。

 

ですが、

いくら上司の命令だからとはいえ、

私ばかりに無理な勤務を押し付けられても、

はっきりって迷惑です。

 

それが、

特に尊敬できない上司ならなおさらです。

 

なので、

HYSDとケンカしていた期間は、

いくら依頼されても、

断ることもありました。

 

勤務は、

公平に組むべきです。

 

これは、

上司が誰の時か忘れましたが、

ほぼ全員夜勤が4回のところ、

私だけ6回の時がありました。

 

私は、

日勤より夜勤の方が好きですし、

夜勤の翌日は必ず休みになるので、

別に構わないのですが、

公平感には欠けると思います。

 

私情を挟んだ、

「報復」としか思えないのです。

 

以上から、

心配してほしければ、

普段の言動に気を付けることが、

わかると思います。

 

また、

 

「お互い様」

 

なのですから、

他人には厳しくしないことです。

 

他人に厳しくするのなら、

自分にも厳しくすること。

 

自分に厳しくできないのなら、

他人には厳しくしないことです。