看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

「どうするんですか」→どうもできません/臨床検査技師

これは、

最初に働いていた病院から、

転勤で行った病院での話です。

 

たしか、

年末年始の、

休日体制の時だったと思います。

 

この日、

とある患者が亡くなりました。

 

主治医は、

KUGK医師で、

この日は自分の患者の採血を入れていたため、

たまたま出勤していました。

 

タイミングとしては、

とても良かったのです。

 

KUGK医師が、

死亡確認を行ったあと、

 

「ちょっと調べてみたい」

 

と、

採血を行いました。

 

確か、

KUGK医師自ら採血をして、

検査室への搬送を、

我々に頼んだと思います。

 

死後の処置等、

その患者のことをしていると、

電話がかかってきました。

 

検査部門からでした。

 

電話をとると、

名前も名乗らずに一方的にまくしたてました。

 

「(亡くなった患者の名前)さんの採血、カリウムが8越してます。どうするんですか?」

 

は?

 

亡くなっているから、

カリウム値が8を越していても、

何の不思議もありません。

 

異常値が出て、

報告するのはわかりますが、

報告するべきは、

病棟(看護師)にではなく、

採血指示を出した、

主治医にするべきではないでしょうか?

 

休日体制の時に、

医師が採血をオーダーするということは、

暗にその日出勤することを意味しています。

 

その時すでに、

内PHSがあったのですから、

まず主治医に連絡するべきです。

 

主治医は、

その場に居ましたが、

PHSは鳴っていませんでした。

 

しかも、

 

「どうするんですか?」

 

と言われても、

看護師にはどうしようもありません。

 

私は、

その場に居た主治医に電話を代わり、

事情を説明してもらいました。

 

「亡くなってるから、カリウム高くても当たり前やん」

 

私の考えと同じことを言い、

KUGK医師は苦笑いでした。

 

要は、

検査データしか見ず、

患者をみていないということです。

 

検査部門にも、

パソコンはあるのですから、

それを開けば、

患者のことはわかるはずなのですが、

それは一切やらないのです。

 

ここの検査技師は、

看護師のことを下に見ているのか、

同様のエピソードが、

私が居た2年あまりの間に、

多々ありました。

 

私の中では、

医師は別格として、

看護師・薬剤師・臨床検査技師・放射技師・理学療法士といった医療職は、

優劣はなく横一線だと思っているので、

看護師を見下す意味がわかりません。

 

それなら、

困ったことが起きたら、

 


「看護師さん、看護師さん」

 


と、

看護師に丸投げするのは、

やめていただきたいです。

 

偉そうにするのなら、

それだけの仕事をしたら、

まだ許されるのですが、

ミスも結構ありました。

 

ある時、

それも土日祝日だったと思います。

 

その日は、

採血オーダーを出した医師が、

どうしても来院できないので、

検査結果が出たら、

自宅に電話してほしいとのことでした。

 

それで、

検査データが出るのを待っていたのですが、

ある2人の患者の検査データが、

明らか入れ違っているように思いました。

 

検査部門に、

その点について尋ねると、

 

「ちょと待ってください」

 

との返答。

 

しかし、

待てど暮らせど連絡がありません。

 

採血データを確認すると、

なんと、

シレっとデータが修正されていました。

 

こちらには、

何の連絡もありません。

 

詫びの一言もです。

 

腹が立ったので、

「発見者」として、

事故報告書を提出してやりました。

ワシ知らんがな! - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

こんなことは、

内々で終わらせる話ではないと、

思ったからです。

 

近畿中央病院の検査部門は、

この病院に比べたら、

はるかに優秀な方ばかりです。

 

しかし、

異常値が出た場合に、

看護師に電話をかけてくるのは同じです。

 

ただ、

電話をかけてくるときに、

横柄な態度ではないところは、

まだ許されます。

 

検査部門の人は、

どうして医師に直接電話をしないのでしょうか?

 

異常値が出た場合に、

それを医師に伝えるというのは、

検査部門の仕事じゃないでしょうか?

 

看護師だって、

暇じゃないんです。

 

リーダーですら、

詰所にデンと座っている時間など、

ほとんどないのです。

 

詰所が、

ほぼ誰も居ないことも、

ザラにあります。

 

詰所に誰も居ない時に、

電話が鳴って、

走って取りに行って、

その電話が、

そんな仕事を丸投げするようなものなら、

腹も立ちますよ。

 

検査部門の人は、

看護師に電話したら、

それを医師に伝言すると思っているのでしょうか?

 

「伝言ゲーム」じゃなく、

これは「仕事」なのです。

 

正確に、

検査データを医師に伝えたいのなら、

間に人(看護師)を挟まずに、

直接医師に伝えるべきです。

 

私も最初は、

検査部門から電話があったら、

その内容を医師に伝えていました。

 

しかしある時、

ある医師から、

こう言われました。

 

「(私の名前)君、異常値を教えてくれるのはありがたいけど、その日誰にどんな検査を入れてるか、医者ならみんな把握してる。検査データをみる時間もつくっているから、報告しなくても大丈夫やで。それにしても、なんで検査部門は、直接電話かけてこんのやろ?」

 

そうなんです。

 

医師は、

当たり前の話ですが、

検査オーダーを出したからには、

それを検討する時間を、

ちゃんと取っているのです。

 

普通、

採血などは、

平日にしかオーダーが出ませんが、

それをあえて土日祝にするということは、

前述のように、

その日は医師が出勤して、

データを確認するということなのです。

 

では、

どうして直接医師に電話しないのか。

 

それは、

医師のPHSに電話をかけて、

 

「忙しい時に電話をかけて」

 

と、

怒られるのが嫌だからにほかありません。

 

それしか、

理由が考えられないのです。

 

でもそれは、

自分が怒られるのを避けるために、

看護師に責任を押し付けているだけじゃないですか?

 

心配しなくても、

大半の医師は、

そんなことで怒ったりしませんよ。

 

「いつの時代やねん」

 

ていう話です。

 

そういう意味では、

まだ薬剤師は、

直接医師に電話をして、

尋ねごとをしているので、

本分をまっとうしているのではないかと思います。

 

臨床検査技師の方々、

どうか自分の仕事をまっとうしてください。

 

看護師に電話するのも、

医師に電話するのも、

手間は同じはずです。

 

医師に直接電話してくれれば、

看護師→医師の電話や報告がなくなり、

その分看護師の仕事が減るのです。

 

わざわざ、

人(看護師)の仕事を増やすようなことは、

やめていただきたいです。