看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

労災の軌跡 Vol.16/医師の反応

「労災の軌跡 Vol.14」で、

同僚、

つまり一緒に働いていた、

看護師の反応について話しました。

久々にこの話題・労災の軌跡 Vol.14/同僚の反応 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

今回は、

医師の反応について、

話したいと思います。

 

まず医師の反応について。

 

結果から先に言うと、

同僚である看護師よりも、

医師のほうが、

はるかに私のことを、

心配してくれていました。

 

YMGC先生という、

2019年12月27日に、

診察してくれた医師は、

結核の専門医です。

 

近畿中央病院で、

診察の後、

専門病院への受診を、

手配してくれたのです。

 

そして、

病院側との交渉がこじれて、

辞めようと思った時に、

院内のメールアドレスに、

 

「先生、お世話になりました。近畿中央病院を辞める(辞めさせられる)ことになりそうです」

 

という、

メールを送りました。

 

個人メールを知らなかったけど、

長年お世話になっていたので、

その気持ちを、

伝えたかったのです。

 

早速、

返事が返ってきたのですが、

 

「数年ぶりに、必要があって、院内メールを確認したら、(私の名前)さんのメールがあって、内容に驚きました。私としては、外来でもアルバイトでもいいから、残ってほしいです」

 

という趣旨の内容でした。

 

すごい偶然です。

 

平時なら、

私のメールは、

読まれることはなかったかも、

しれないのです。

 

しかし、

送ったその日に、

数年ぶりに先生が院内メールを開けて、

私のメールを見つけるとは、

運命としか思えません。

 

以降、

個人メール宛に、

現在でも、

やり取りを続けています。

 

仕事に復帰した時は、

喜んでくれました。

 

そして、

内科医だから、

私が復帰した手術室には、

来ることはありませんが、

復帰した日に、

お祝いを持ってきてくれました。

 

結局、

その月の末に、

辞めることにしたので、

その恩に報いることは、

できませんでした。

 

その点は、

非常に、

申し訳なく思います。

 

今年、

結核が再発して、

再入院した際には、

お見舞いに来てくれました。

 

時節柄、

面会はできませんでしたが、

お見舞いの品と、

手紙が届きました。

 

医師で、

ここまでしてくれる人は、

なかなか居ないと思います。

 

以前から、

穏やかな先生だとは思っていましたが、

本当に良い先生だと、

今回の件で思いました。

 

この先生は、

結核の専門医なので、

結核のことをよくわかっています。

 

だからこそ、

余計に親身になって、

私のことを、

思ってくれたのでしょう。

 

ありがたい話です。

 

前に話したかと思いますが、

私の姉の友人の父親が、

結核になった人でした。

 

姉が、

私のことを話したら、

その父親は、

 

「あれは、本当にしんどいんや。なった者にしかわからん」

 

と言ったそうです。

 

また、

フェイスブックの、

私の出身高校の同級生のコミュニティで、

労災の件を話しましたが、

ほとんどの人の反応は、

冷ややかなものでした。

 

唯一、

発展途上国で、

結核薬の普及活動をしていた人だけが、

理解を示してくれました。

 

以上のことから、

 

結核の知識のある人にしか、結核になった人の気持ちはわからない」

 

ということを、

認識したのです。

 

例え、

看護師であっても、

それこそ、

私が勤務していた呼吸器内科の看護師であっても、

結核のきちんとした知識がなければ、

あんな冷たい反応しか、

できないのです。

久々にこの話題・労災の軌跡 Vol.14/同僚の反応 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

あと、

この医師も、

長年お世話になっていましたが、

病棟で一緒に仕事をしたのが、

1年だけにもかかわらず、

私が復帰した時に、

 

「(私の名前)さん、大丈夫ですか?」

 

と声をかけてくれた医師が居ました。

 

TKD先生という、

腎臓内科の医師です。

 

茶髪で、

一見チャラそうな風貌ですが、

根は真面目で、

患者のこともよく診てくれる、

良い先生です。

 

「まさかの時の友が真の友」

 

ということわざがあります。

 

「友」

 

ではありませんが、

こういう時に心配してくれる人こそ、

信用できる、

しかも、

人間的にも素晴らしい人なのでしょう。

 

医師だから偉いのではなく、

人間的に素晴らしい医師こそ、

 

「偉い」

 

のです。

 

もう1人は、

私が仕事に復帰して、

手術室に配置された時に、

一緒に働くことになった、

麻酔科医師です。

 

手術室の看護師の大半が、

私が手術室に来たことを、

よく思っていなかった中、

この先生だけは、

歓迎してくれました。

 

そして、

何かと目をかけていてくれました。

 

しかし、

私は、

その気持ちに応えることができず、

退職に至りました。

 

申し訳なく、

思っています。

 

YMGC先生によると、

この麻酔科の先生も、

私の退職を、

残念に思ってくれていたようです。

 

以上のように、

一部の人は除きますが、

同僚である看護師よりも、

医師のほうが、

私のことを、

心配してくれていたことがわかります。

 

何度も言いますが、

その医師たちの気持ちに、

応えることができなかったことが、

一番の心残りです。

 

しかも、

看護師すら、

辞めることになったのですから。

 

このことも、

看護師を辞める理由のひとつになっています。

 

同僚のことを、

思いやることができない、

看護師という職業に、

嫌気がさしたのです。

 

せめて、

次の仕事を頑張ることで、

3人の先生の気持ちに、

応えられたらと思います。