看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

先輩を舐めきった後輩男性看護師・辻

看護師の世界は、

いくら男性看護師が増えたとは言っても、

まだまだ女性中心の世界です。

 

以前話したように、

私が学生の頃は、

私がその学校始まって以来の、

看護学科における男子学生でした。

 

その後、

後輩も入ってこなかったので、

1学年80名・3学年約240名中、

看護学科の男子学生は、

私だけでした。

 

そして、

学校を卒業して就職したところも、

先輩の男性看護師は5人。

 

同期の男性看護師は、

私を含めて5人(本来は6人)でした。

親の力でクビを免れる/男性看護師・FNSK - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

病床1000を超す病院にしては、

少ないほうでしたが、

それが当時では当たり前でした。

 

そして、

次の年に入ってきたうちの1人が、

今から話す辻でした。

 

辻は、

年齢の割に幼いというか、

子供っぽい感じを受けました。

 

数年後、

辻は組合の青年部というところに所属しました。

 

当時の組合は、

 

「男性看護師の地位を向上させる」

 

という名目のもと、

数少ない男性看護師の多くを、

組合の何かしらの部署に、

所属させようとしていました。

 

看護師は、

3交代をしていて、

勤務が不規則です。

 

しかし、

大多数の組合活動者は、

事務職員のため、

仕事は規則的なため、

組合活動には、

さほど影響は出ません。

 

なので、

看護師にとっては、

迷惑以外の何ものでもありませんでした。

 

私も、

頭数だけという条件で、

青年部に名を連ねていましたが、

積極的な活動をするつもりは、

毛頭ありませんでした。

 

しかし、

辻は違いました。

 

まだ、

看護師としても半人前なのに、

積極的に組合活動を行っていました。

 

そんなある日、

日勤が終わり更衣室に行くと、

辻が内線電話をかけていました。

 

よくよく聞くと、

私の上司に、

私を組合活動に参加できるよう、

勤務を調整することを依頼しているようでした。

 

当時、

その病院の組合の権力は絶大で、

依頼があれば、

上司は断ることができません。

 

しかし、

私は、

辻からそんな話は一切聞いていませんでした。

 

要は、

辻の独断で事をすすめ、

休みの段取りをしてから、

私に言うつもりだったのだと思います。

 

後輩にするのならまだしも、

先輩にこんな手段をとるとは、

舐めていると言わざるをえません。

 

辻が、

私を舐めていたのには、

理由があります。

 

私の同期の集まりに、

辻と、

辻の同期の男性看護師・松本を、

よく誘っていたのですが、

その場で、

私の同期の男性看護師が、

私のことをいじっていたのです。

 

それに、

私が乗るというのが、

お決まりのパターンになっていました。

 

いじる側も本気ではないし、

それがわかっているからこそ、

私も本気で怒ったりはしません。

 

それは、

同期だからこそのことで、

誰にでもそのようにするわけではありません。

 

それを見た辻は、

勘違いをしたのです。

 

「こいつは何をしても怒らない」

 

だからこそ、

裏でコソコソしたのです。

 

電話が終わった後、

私は辻の胸ぐらを掴み、

こう言いました。

 

「何勝手なことしとんじゃい!そんなもん、絶対に行かんからな!すぐ師長に電話して取り消せ!」

 

辻は、

私の普段の様子からして、

まさか私がそんなに怒るとは、

夢にも思っていなかったようで、

目を見開き、

ガタガタと気刻みに震えていました。

 

恐怖のあまり、

固まってしまったというのが、

正しいかもしれません。

 

以前に、

藤崎・片山・井上・菊池・小池の件で言ったように、

普段怒らない者を怒らせたら、

どれだけ怖いかということを、

思い知ったと思います。

 

しかし辻は、

恐怖のあまり固まり、

私の指示(師長に電話して依頼を取り消す)に従いません。

 

いや、

正確に言えば、

従えません。

 

顔の前に拳を振りかざし、

殴る寸前の格好をしましたが、

さらに首を左右に振って、

恐怖に怯えてしまいました。

 

しかたがないので、

私が自ら電話して、

 

「師長、さっき辻から電話があったと思うけど、全部取り消しでいいので、お願いします」

 

と言いました。

 

そして辻に、

 

「今後、同じようなことしたらわかってるやろうな」

 

というと、

首を縦に振り、

急いで着替えて、

更衣室を出ていきました。

 

その後、

辻が私に、

同じような態度をとることはなくなりました。

 

男性看護師同士は、

女性看護師と違って、

割合先輩後輩の関係が、

できいています。

 

ですから、

先輩である私に、

辻のような言動をとることは、

もってのほかです。

 

近畿中央病院に、

1年だけ在籍していた、

「勘違い」男性看護師が居ましたが、

そんな彼でも、

私のことは先輩として接していました。

 

もし、

組合活動に参加してほしいのであれば、

まず私に言うのが先です。

 

私に、

都合があるかもしれないからです。

 

実際、

この時は外せない都合がありました。

 

「医局旅行」の日程と、

丸被りだったのです。

 

「医局旅行」とは、

救命救急センターの医局主催の、

1泊2日の旅行です。

 

もちろん、

看護師も参加します。

 

その時、

救命救急センターで唯一といっていい、

男性看護師の私が、

参加しないわけにはいきません。

 

実際医師から、

 

「(私の名前)君、医局旅行行くやんな?絶対来てや」

 

と言われていたので、

しょうもない組合活動のために、

参加しないということは、

絶対できませんでした。

 

この件を、

私の同期の、

一番仲が良かった男性看護師に言ったら、

 

「お前、それは最初の教育が悪いんや」

 

と言われました。

 

それは、

その通りかもしれません。

 

藤崎・片山・井上・菊池・小池、

こいつらも、

最初の教育を間違えたから、

私を舐めてかかったのですから。

 

でも、

最初から「俺様」感出すのは、

大人げないでしょ?

 

こちらは、

精一杯大人の対応をしてきたのに、

それを「何を言っても何をしても大丈夫」と勘違いした輩は、

もう一度小学校からやり直して、

上下関係を確立するところから、

学ぶべきだと思います。