看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

誰が教えたんや!/最初が大事 採血

採血は、

看護師にとって基本的な手技のひとつで、

新人にも、

かなり初期のうちに、

教えるべきことです。

 

調べる項目によって、

入れ物(スピッツ)が違うのですが、

スピッツによっては、

線が引かれているところいっぱいいっぱいまで、

血液を入れる必要があるものの、

いくつかあります。

 

その中で、

代表的なものが「黒スピッツ」です。

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これは、

通称「黒凝固」と言われ、

凝固系の値を調べるものです。

 

この黒スピッツは、

スピッツの下の方(容量2mlのところ)に、

線があります。

 

他のスピッツにも、

線は引いてありますが、

例えば生化学(メーカーによって色が違う)や血算(だいたい薄紫)は、

その半分程度あれば、

測定は可能です。

 

ですから、

黒凝固を採血する時は、

気を付ける必要があります。

 

特に、

黒凝固を単独で、

しかも翼状針を使った真空管採血する時は、

チューブ内の空気を吸い込んでしまうので、

注意が必要です。

 

このように、

新人の初期に習うべき初歩的なことであるのに、

近畿中央病院においては、

 

「血液の量が足りない」

 

という電話が、

よくかかってきました。

 

以前働いていた病院では、

ほとんどなかったことです。

 

私自身も、

そんなことはわかりきっていることなので、

そんなミスはしたことがありません。

 

特に、

若手が多いのですが、

ベテランでもやらかしています。

 

ということは、

近畿中央病院では、

採血の指導をする時に、

教えていないということでしょうか?

 

私は、

つい最近まで、

新人指導から干されていたので、

それ以前に新人だった人は、

その頃絶大な信頼を得ていた、

藤崎などが教えていたはずです。

 

そいつらが、

ちゃんと教えていないから、

新人が間違いを犯し、

その人がまた下の子を、

間違ったまま教えるから、

「負のスパイラル」が続くのです。

 

私が、

数少ない新人を教える場面に当たったら、

必ず黒スピッツのことを尋ねて、

その子がちゃんとわかっているか、

確認していました。

 

確か、

この時の新人の子にも、

尋ねたはずです。

理不尽に辞めていった子たちへのレクイエム/今でも忘れられない新人看護師MSさん - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

それで、

わかっていなかったら、

 

「黒だけは絶対に線まで採血するように」

 

と教えていました。

 

それ以外の、

特殊な採血で、

線までいっぱいいっぱい採らなければならないものがあります。

 

それらは、

検査部門がスピッツのふたのところにマジックで「〇」を書いて、

いっぱいまで採る必要があることを示してくれています。

 

スピッツは、

不足すると検査部門に請求して、

各部門に来ることになっているので、

検査部門でひと手間かけてくれているのです。

 

にもかかわらず、

線まで採らない人が続出しているのですから、

教えていないのではと、

疑ってしまいます。

 

前述のように、

ベテランでも、

平気でこんなことをやっているのですから、

若い子に教える資格がない、

その前に、

知らないから教えていないのでしょう。

 

これでは、

ダメだと思います。

 

採り直しと言われて、

最初に採った者が採り直すのなら、

自業自得なのでいいのですが、

次の勤務の者に回ってきたら、

たまったものではありません。

 

どうして、

尻拭いをしなければならないのか。

 

私も、

散々尻拭いを、

させられてきました。

 

採血は、

だいたい朝の起床から、

朝食までの間に行われます。

 

全員分採り終わって、

一斉に検査室に送るのですが、

「採り直し」の電話がかかってくるのが、

だいたい朝食の配膳の時なのです。

 

自業自得とはいえ、

忙しい時間帯に、

余計な仕事を増やすことは、

極力避けるべきです。

 

そのためには、

最初の採血で、

きちんと採血をすることが、

大切です。

 

こんなこと、

前述のように、

新人の初期のうちに教えられることなので、

改めて私が言うことでもないのですが、

こんな基本的なことすらできていないのが、

近畿中央病院というところなのです。

 

あと、

 

「凝固していた」

 

という電話も、

よくかかってきます。

 

これは、

その患者の凝固能の問題も関係するでしょうが、

要は、

採血スピッツに血液を入れたあと、

「転倒混和」ということを、

十分行っていないことが、

一番の原因です。

※採血管の転倒混和:38 (byotai.or.jp)

 

これも、

「黒スピッツ」の件以上に、

採血の基本中の基本です。

 

これが出来なければ、

採血をする資格はありません。

 

いくらベテランでも、

もう一度教育を受けるべきです。

 

前々項・前々々項で話した、

私の点滴下げ忘れよりも、

この採血ミスによるスピッツの無駄の方が、

よほど金額的に大きいと思います。

人を見る目のあるやつはどこに居るんだ!・近畿中央病院/病棟師長HYSDの場合① - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

人を見る目のあるやつはどこに居るんだ!・近畿中央病院/病棟師長HYSDの場合② - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

私に怒るのなら、

採血をミスした者も、

注意するべきです。

 

お金を無駄にしているという点では、

同じなのですから。

 

しかし、

採血ミスをして、

怒られている人は、

見たことがありません。

 

このことを、

先述の師長HYSDに指摘しましたが、

返答はありませんでした。

 

こんな理不尽がまかり通るのが、

近畿中央病院というところです。