看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

久々の投稿・まさにネタの宝庫 なんやねん!「きんちゅう基金」

約10ヶ月ぶりの投稿になり、

誠に申し訳ありません。

 

ブログへの情熱がなくなったわけではなく、

むしろその逆なのですが、

現在の仕事が多忙なため、

なかなか投稿できなかったのです。

 

来年は、

現在の仕事が軌道に乗ったこともあり、

投稿頻度を上げていくつもりです。

 

それでは本題

 

近畿中央病院のHPにおいて、

このようなものを見つけました。

 

は?

 

「きんちゅう基金」ってなんやねん!

 

要は、

 

経営が苦しい(何も今に始まったことではない)から、

金を寄付してくれ

 

ということです。

 

コロナ禍では、

患者の受け入れを行っていたため、

若干潤っていたようですが、

5類に格下げになった現在、

 

「コロナ景気」

 

も、

下火になったということです。

 

ここで、

2点ほど言わせていただきます。

 

まず1点目

 

間もなく吸収合併で消滅する将来性のない病院に寄付する者が居ると思いますか?

 

投資家が、

株を買って投資するのは、

それによって自分に利益がもたらされるかどうかにかかっています。

 

つまり、

 

倒産寸前の企業の株を買うことなどありえない

 

のです。

 

近畿中央病院が、

市立伊丹病院への吸収合併を行わず、

今後も単独での運営を行っていくつもりであるというのであれば、

まだわからんでもないのですが・・・。

 

つぎに2点目

 

自分たちの身を削っていますか?

 

経営が苦しいのであれば、

まず自分たちの身を削ることから始めるべきです。

 

しかし、

それはやっていないと思います。

 

きっと、

給与も賞与も、

カットされることなく、

満額貰ったうえで、

寄付を募っているはずです。

 

そんな虫のいい話はないでしょう

 

人から金を貰うのであれば、

まず院長・甲村英二自らが、

給与ならびの賞与のカットを行うべきです。

 

その上で、

他職員も同様にカットすれば、

渋々ながら皆納得できるでしょう。

 

そして、

 

給与・賞与をカットして身を削っても経営が苦しい

 

と言えば、

寄付する側も納得できるし、

寄付しようという気持ちにもなるでしょう。

 

上記の記事で、

院長・甲村英二は、

そのようなことは一切言ってませんから、

きっと給与・賞与カットは、

行っていないと思います。

 

もし、

実際行っているのであれば、

言うべきですし、

言うと思います。

 

自分たちの身も削らず他人から金を貰おうなんざぁ不逞野郎だ

 

と思います。

 

もうだいぶ前になりますが、

大阪にある北野病院が、

新築移転した際、

医師も含めて職員全員が、

しばらく賞与カットになっていました。

 

移転したあとに、

私は北野病院の採用面接を受けに行ったのですが、

その時説明された賞与は、

 

給与1.9ヶ月分/年

 

で、

新築移転によりカットされている旨の説明もありました。

下品な副看護部長/就職することにならなくて良かった! - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

結局不合格だったので、

ここに勤務することはありませんでしたが、

内心

 

「ここに行くことにならなくて良かった」

 

と思いましたし、

 

「賞与カットするぐらいなら新築移転なんかするなよ」

 

とも感じました。

 

ただ、

自分たちの身を削っているという点では、

評価はできると思います。

 

それに、

病院というところは、

他の建物に比べて、

老朽化が早く、

30年を目途に建て替える必要がありますから、

賞与カットしてでも、建て替えなければならなかったのかもしれません。

 

それなら、

それを見越して30年かけて資金を蓄えておくべきです。

 

しかも、

近畿中央病院前院長・有田憲生のように、

限界が来ている建物に対して、

 

「箱(建物)ではなく中身(技術・サービス)で勝負しろ」

 

と言って、

建て替えを白紙に戻すのは、

もってのほかです。

建て替えが移転へ、そして合併へ - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

そもそも、

 

「きんちゅう基金

 

ていうネーミングよ!

 

なんでもかんでも

 

「きんちゅう」「近中」

 

て付けたらええもんではないと思います。

 

他の例として、

 

「近中ER」

 

というものがあります。

 

2020年4月、

それまで各科輪番で担当医が決まる仕組みで運営されていた救急室が、

平日日中のみ専任医を配置することで、

 

救急科

 

を新設したのです。

 

その愛称が、

 

「近中ER」

 

というものです。

 

ER=Emergency Room(救急室)

 

なので、

間違いではありません。

 

しかし、

一般的にERといえば、

ドラマでも有名なように、

 

北米型救急システム

 

のことを指します。

 

しかし、

ER型救急を行っている施設が極めて少ない日本において、

医療ドラマが大好きな日本人が「ER」と聞けば、

 

1次救急(軽症)から3次救急(高度救命)まで何でも診てくれる

 

と勘違いしてしまいます。

 

実際の近中は、

2次救急までしか診ることができません。

 

「ハートコール」

 

として、

循環器の医師が平日夕方以降、

循環器疾患を疑われる患者の対応をしていますが、

これは救急隊に都合よく使われている感があり、

本来の機能を発揮できていません。

 

どういうことか

 

患者本人は、

別に胸部症状などほとんどないのに、

救急隊員が

 

「胸『も』痛いでしょ?」

 

と尋ねます。

 

すると患者が、

 

「そういえば少し・・・」

 

と答えます。

 

この言葉を聞いて救急隊員は、

 

「よし『ハートコール』や」

 

となって、

近中に電話をかけています。

 

実際は、

胸部疾患でないことがほとんどで、

いちばんひどかったのが、

そうして患者が搬送されてきた直後に、

別の救急隊から、

明らか胸部疾患の患者の搬送依頼が来たことです。

 

近中の救急室には、

複数の患者を同時に診察する余裕は、

ほとんどありません。

 

泣く泣く、

搬送依頼を断って、

先に到着した患者を診察したら、

まったく胸部疾患ではなかった。

 

そんなことが多々ありました。

 

もっと酷いのは、

私が救急室で当直していた時に、

救急隊が

 

「ハートコールでお願いします・・・」

 

と搬送依頼してきたので、

内容を聞いたら、

どう考えても消化器系の疾患だったのです。

 

それで、

 

「どこがハートコールなんですか?」

 

と返したら、

 

「胸『も』痛いんですよね?ほら、痛いって言ってます」

 

と、

無理やり患者に言わせているやりとりが、

聞こえてきたことがありました。

 

近中の循環器の医師は、

優秀で優しいので、

搬送依頼を引き受けてくれましたが、

結局私の見立て通り、

消化器疾患でした。

 

まあ、

 

循環器疾患の急性期=緊急性が高い

 

ではなかったから、

 

良し

 

としなければならないのでしょうが、

救急隊にいいように使われている「ハートコール」という制度、

ならびに近中の循環器の医師は、

報われないと思います。

 

昔の近中の循環器医師なら、

きっとキレてると思います。

 

その前に、

「ハートコール」自体やらないか・・・。

 

ちなみに、

搬送されてきた患者が、

バリバリの循環器疾患、

例えば心筋梗塞だったとして、

夜間は緊急心臓カテーテルを行うことが困難なことが多く、

尼崎医療センターなどに転送することになります。

 

どこが

 

ER

 

なのかという話です。

 

もうひとつ、

 

「ブレインコール」

 

というシステムがあります。

 

これは、

脳神経外科・脳神経内科の医師が輪番で、

脳疾患の患者に対応するというものです。

 

このシステムについても、

ハートコールと同様に、

救急隊にいいように使われている感がありますが、

まだわかりやすいのが、

頭痛があったり麻痺があれば、

まず脳疾患が疑われるので、

対象患者が搬送されてくる場合が多いのです。

 

診察結果で、

脳の疾患でなかったとしても、

脳の疾患は一刻を争うので、

搬送依頼を受け入れる意義は大きいと思います。

 

この点については、

ハートコールも同じ。

 

循環器、

特に心臓疾患は、

一刻を争うので、

なるべく早く診察を受けて、

適切な処置を受けることが必要なのです。

 

「ハートコール」「ブレインコール」については、

以前に語っているので、

そつらも参照してください。

都合よく「システム」を利用する救急隊 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

上記のように、

近中の救急は2次救急止まり。

 

人々の誤解を招くような、

 

ER

 

という呼び方はやめるべきです。

 

近中救急室

 

とでもするべきです。

 

いや、

 

近中

 

も要らんでしょう。

 

話が逸れてしまいましたが、

最後にまとめをします。

 

近畿中央病院院長・甲村英二に告ぐ

 

人から金を貰う前にまず自分たちの身を削れ

 

現状は今までの放漫経営の結果だと悟れ

 

次回投稿を、

楽しみにお待ちください。