看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

機嫌が悪いと難癖をつける医師・重本/機嫌を仕事に持ち込むな!

久々に、

この人の話題を。

注意せんのかい!/言うことにもやることにも一貫性のない医師・重本 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

言うことに一貫性のない医師・重本 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

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以前から、

この人が機嫌が悪いと、

理不尽な難癖をつける話をしました。

 

そのエピソードを。

 

救命救急センターには、

救急隊から、

直接電話がかかってきます。

 

搬送依頼の他、

当時は、

医療行為を行うのに、

医師の指示が必要だったので、

その指示を得るための、

電話がかかってきました。

 

救急隊から、

救命救急センター医師への、

直接の電話ということで、

 

「ホットライン」

 

と呼ばれていました。

 

私が勤めた、

救命救急センターでは、

救急外来・救急重症病棟・救急医局の3ヶ所に、

ホットライン用の電話が、

設置されていました。

 

着信すると、

 

「しずかな湖畔の」

 

が、

着信音として鳴ります。

 

どこか1ヶ所で、

電話を取ると、

他のところで、

会話をモニターすることができました。

 

実際、

昼間であれば、

電話を取った医師以外の医師が、

電話を取った医師と、

救急隊のやり取りを聞いて、

内容を把握していました。

 

それを、

看護師がすることもありました。

 

モニターするだけなら、

何の問題もないからです。

 

もし、

指示だけならいのですが、

搬送されるとなったら、

その心づもりと、

準備が必要だからです。

 

特に、

準夜・深夜勤務では、

医師も看護師も、

人数が限られているので、

極力早く情報を取って、

準備する必要があるのです。

 

ちなみに、

看護師は、

深夜勤務では、

救命救急センターの各セクション(一般病棟・重症病棟・救急外来)に、

各2名しか居ません。

 

準夜では、

それにプラスして、

フリーの看護師が、

1名居ました。

 

医師は、

救命救急センター一般病棟担当の医師・重症病棟担当の医師、

そして研修医の、

3名で当直していました。

 

この3人は、

救命救急センター専属です。

 

いずれにしても、

夜間に人が減ることには、

変わりありません。

 

ある日私は、

救命救急センター重症病棟で、

日勤のリーダーをしていました。

 

すると、

 

「ホットライン」

 

が鳴りました。

 

どうやら、

医局に居た医師が、

電話を取ったようでした。

 

その時、

重症病棟内には、

ローテーションで、

回ってきたばかりの、

研修医しか居ませんでした。

 

3次救急患者が、

搬送されてくるとなったら、

研修医たちも、

救急外来に行く必要があります。

 

それに、

前述の通り、

我々も、

入院になることを想定して、

準備が必要です。

 

しかも、

私は、

 

「司令塔」

 

たる、

その日のリーダーです。

 

自分たちのため、

そして研修医たちのために、

電話をモニターしました。

 

内容としては、

CPA(心肺停止)の患者で、

指示をもらうための電話で、

搬送は、

直近の2次救急病院に行くとのことでした。

 

電話が切られたあと、

一般病棟に居た重本が、

 

「しずかな湖畔の」

 

が鳴ったのを聞いて、

重症病棟に来ました。

 

重本は、

元々消化器内科医でしたが、

途中から麻酔科に鞍替えしていたので、

この時は、

重症病棟の担当でした。

 

重本が、

重症病棟に来た時には、

すでに電話は切れていました。

 

「どんな内容やったんや?」

 

重本は、

そう聞いてきました。

 

口調から、

若干イライラしているようでした。

 

しかし、

そこに居た医師は、

みんな、

医師経験の浅い、

研修医ばかりです。

 

しかも、

ローテーションしてきたばかりで、

ホットラインのモニターをすることすら、

知らない人ばかりでした。

 

それで、

私が代わりに、

内容を説明しました。

 

すると重本は、

 

「なんや、(私の名前)君が、電話取ったんかいな」

 

と言いました。

 

は?

 

そんなこと、

するわけないじゃないか!

 

この重本、

機嫌の良い時はいいのですが、

機嫌が悪いと、

本当に理不尽な難癖をつけてきます。

 

機嫌が悪かった理由は、

わかりませんが、

そもそも、

仕事上に、

自分の機嫌を持ち込むなど、

一般社会なら、

絶対にあり得ないことです。

 

医師だから、

ギリギリ許されていますが、

人間的には、

 

「アウト」

 

です。

 

いや、

本来、

医師でもダメですけどね。

 

要は、

暴走を止める者が居ないから、

暴走を許してしまうのです。

 

重本には、

上司は居ましたが、

機嫌が悪くなると、

放置していました。

 

それが、

彼を増長させたのだと思います。

 

「重本、あかんぞ」

 

そう一言言えば、

さすがの重本でも、

自重すると思います。

 

上司の役割を、

放棄しているのです。

 

後輩医師も、

機嫌が悪いと、

かかわらないようにしていました。

 

理不尽なことを、

言われたくないからです。

 

しかし、

それで、

看護師に、

 

「とばっちり」

 

が来るとしたら、

理不尽の極みです。

 

私は、

何も間違ったことをしていません。

 

間違ったことをして、

咎められたのなら、

それは、

素直に反省します。

 

しかし、

今回のことは・・・。

 

誰が見ても、

結果は明らかです。

 

しかも、

部下である医師に、

当たるのならまだしも、

看護師に当たるとは、

 

「小心者」

 

と言わざるを得ません。

 

看護師なら、

抵抗しませんからね。

 

今だから言いますが、

私も若かったこともあって、

何度重本を殴りたいと思ったことか。

 

しかし、

そこは理性で抑えました。

 

自分の感情をコントロールできてこそ、

社会人だと思います。

 

いくら頭が良くても、

そのコントロールができない人間など、

尊敬を集められるわけがないのです。

 

自己の能力の過信は、

自己の破滅を、

招くことになります。

 

重本は、

今も現役の医師ですが、

このエピソードから、

約20年。

 

年を重ねて、

人間的に、

丸くなっていることを、

願います。