看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

都合よく「システム」を利用する救急隊

近畿中央病院の救急には、

「ハートコール」ならびに「ブレインコール」

という運用があります。

 

ハートコールは、

循環器内科の医師が、

循環器系の疾患を疑われる患者に、

対応するものです。

 

通常の当直医以外に、

循環器内科の医師が、

専従で当直を行います。

 

この運用は、

今の部長が来たあとに、

始まったと思います。

 

「ブレインコール」は、

脳疾患に対応するものです。

 

前院長・有田憲生が、

院長に就任して、

脳神経外科が創設されたあとに、

開始されました。

 

脳神経外科と、

神経内科が、

共同で診察に当たります。

 

ハートコールが、

平日夜間の運用であるのに対し、

ブレインコールは、

昼間のみの対応です。

 

心臓と頭は、

大切ですので、

運用自体はすごく良いものだと思います。

 

近畿中央病院にしては。

 

それは、

近畿中央病院自体はクソですが、

医師が優秀な人が多いことを、

表していると思います。

 

ブレインコールは、

有田憲生の、

近畿中央病院在籍時の、

唯一の功績でしょう。

 

でも、

病院が合併により無くなることになって、

その功績も霞んで、

マイナスになってしまいましたが・・・。

 

しかし、

せっかくの良い運用も、

都合よく利用する者のせいで、

適正に運用することができなくなっています。

 

その、

 

「者」

 

というのは、

救急隊です。

 

近畿中央病院には、

主に伊丹市尼崎市の救急隊から、

搬送依頼があります。

 

前に話したように、

近畿中央病院では、

救急搬送依頼の電話は、

看護師のPHSに直接かかってきます。

内々の対応に終始/具体的な対応は現場任せ・近畿中央病院 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

私が、

救急外来で勤務していた時ですから、

2011年初頭以前の話になります。

 

その頃は、

まだブレインコールは、

ありませんでした。

 

ある時、

伊丹市の救急隊から、

以下のような搬送依頼がありました。

 

伊丹市救急隊です。『ハートコール』でお願いします。〇〇歳。男性。発熱で搬送依頼です」

 

は?

 

発熱?

 

全然「ハートコール」ではないじゃないか!

 

私が、

 

「心臓の症状はあるんですか?」

 

と問うと、

 

「受け入れないんですか?」

 

と、

逆ギレする始末。

 

一応、

循環器内科の当直医に聞いてみました。

 

すると、

受け入れ可とのことで、

その旨を救急隊に伝えました。

 

すると、

手に平を返したように、

 

「ありがとうございます」

 

と。

 

患者が搬送されてきて、

循環器内科の医師が診察しましたが、

結局心臓疾患ではありませんでした。

 

「心臓ちゃうやん」

 

と、

循環器内科医師がつぶやいたのが、

印象的でした。

 

ここからは、

聞いた話ですが、

同様のことは、

その後も今現在まで続いています。

 

ハートコールにしても、

ブレインコールにしても。

 

ハートコールの場合は、

メインの症状がそれでないとしても、

付け足しで、

 

「胸も痛いみたいです」

 

と言えば、

循環器内科医師は、

受けざるを得ません。

 

しかし、

大半の場合、

循環器内科の領域ではないのです。

 

こういう話があります。

 

どう考えても、

循環器内科の領域ではなさそうなな患者を、

救急隊のゴリ押しで受けた直後、

同じ救急隊から、

今度は、

心疾患が濃厚な患者の搬送依頼がありました。

 

1人受けたあとで、

すぐにもう1人受け入れることは、

ほぼ不可能です。

 

1人目の時強気だった救急隊も、

2人目を断ると、

 

「そうですよね」

 

と、

結構あっさり引き下がります。

 

循環器内科医師にしたら、

2人目の方を受けたかったはずです。

 

救急隊にしても、

2人目のほうが、

明らかに循環器内科の対象患者なことは、

わかったでしょうから、

悔やんでいたことだと思います。

 

救急隊は、

患者を病院に搬送してしまえば、

それで役目は終わります。

 

ですから、

何としてでも、

搬送先を確保したいのはわかります。

 

ですが、

病院側がつくったシステムを、

自分たちの都合のよいように利用、

はっきり言えば、

 

「悪用」

 

するのは、

いかがなものかと思います。

 

結局、

あとあと、

自分の首を絞めることになり得るのですから。

 

ブレインコールにしても、

電話口で患者に無理やり

 

「頭も痛いよな?」

 

と尋ねて、

 

「そういえば・・・」

 

という返事をさせて、

ブレインコールの対象患者に、

仕立て上げるようなことも、

あるようです。

 

ブレインコールにしても、

大半が対象患者ではないようです。

 

「大事に至らなくて良かった」

 

という見方もできますが、

 

ハートコール・ブレインコール以外に、

通常の救急搬送も受け入れているのです。

 

ですが、

看護師は増員されません。

 

2人の、

救急担当で、

まかなっているのです。

 

救急隊は、

システムを悪用するのではなく、

適正に使ってほしいものです。

 

【余談】

10月25日に、

遅まきながら、

2回目の新型コロナウイルスの、

ワクチンを接種しました。

 

一昨日26日と昨日27日、

微熱と強い倦怠感、

そして節々の痛みを認め、

特に26日は、

半日寝込んでいました。

 

今、

仕事をしていなくて、

良かったと思います。

 

なお、

話したかどうか忘れましたが、

 

結核予防法」

 

における、

 

「就業制限」

 

が解除されました。

 

これから、

仕事を探すことになります。

 

この歳で、

何ができるかわかりませんが、

繰り返し言っている通り、

もう看護師はやりません。

 

もし、

何か、

仕事を紹介していただける方がいらしゃいましたら、

以下のメールアドレスまで、

お願いします。

 

express_habana@yahoo.co.jp