看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

医師は看護師の提言を聞くべき

病院において、

24時間患者のそばに居るのは、

看護師だけです。

 

なので、

患者のちょっとした変化にも、

気付きやすいのです。

 

今から話すのは、

私の同期で、

一番仲の良かった、

HMMT君から聞いた話です。

 

HMMT君は、

私が系列病院に転勤になるのと入れ替わりで、

成人精神神経科から、

救命救急センターに、

異動になりました。

 

そして、

一般病棟に配置されました。

 

新人から、

6年間成人精神神経科に居てから、

救命救急センターに異動したということで、

最初は大変だったようですが、

慣れてきたら、

徐々に本領を発揮しました。

 

ある日、

とある患者が入院してきました。

 

詳細は忘れましたが、

その患者が、

日に日に状態が、

悪い方向に、

変化したそうです。

 

その都度、

主治医に報告したそうです。

 

当たり前のことです。

 

しかし、

主治医は、

 

「経過観察」

 

と言うだけで、

まともに取り合いませんでした。

 

HMMT君だけでなく、

他の看護師たち、

それこそ久々登場の寺地氏も、

繰り返し報告しましたが、

同じでした。

 

その後、

その患者の状態は急変し、

確か、

結局亡くなってしまったはずです。

 

看護師としては、

繰り返し報告をしていたのだから、

義務を果たしたという、

結論に至りました。

 

しかし、

医師は違いました。

 

ここで、

救命救急センター副部長である、

これまた久々登場の、

重本がしゃしゃり出てきたのです。

 

そして、

こう言い放ちました。

 

「今回のことを、看護師はどう思っているのか」

 

は?

 

何を言ってるねん。

 

看護師が、

散々報告したにもかかわらず、

それを無視したのは、

お前の部下やろうが!

 

部下の教育もできていないくせに、

看護師に責任を負わせようとするとは、

不逞(ふてい)野郎です。

 

重本が責めるべきは、

職種違いの看護師ではなく、

直属の部下である、

主治医のほうなのです。

 

重本は、

 

「医師は、完璧だから、間違いを犯さない。看護師は、間違いを犯す」

 

という、

考えを持っています。

 

要は、

看護師を見下しているということです。

 

しかも、

この頃には、

救命救急センター立ち上げ当初の看護師が、

だいぶ入れ替わっていたから、

余計そのように思っていたようです。

 

「看護の質が落ちている」

 

とでも、

言いたかったのだと思います。

「看護師の質が落ちている」/それに反論したのはあの人 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

質が落ちたのではありません。

 

医者に対して、

 

「NO」

 

と言わない、

 

「YES MAN]

 

が、

減っただけのことです。

 

重本にとって、

質の高い看護師とは、

自分(医師)に対して、

反論しない看護師のことなのです。

 

それから重本は、

言いやすいところ(人)には言うけれど、

言いにくいところには言わないという、

 

「小心者」

 

なのです。

 

それで、

言いにくい主治医には言わず、

その矛先を、

看護師に向けたのです。

 

理不尽、

極まりないことです。

 

しかし、

さすがの看護師も、

今回の件については、

黙っていなかったようです。

 

そして、

 

「ちゃんと報告していたのに、対処しなかったのは、主治医のほうではないか」

 

と、

反論したそうです。

 

当然です。

 

なんでもかんでも、

看護師のせいにされて、

黙っているわけがありません。

 

しかも、

今回の場合のように、

完全に医師に落ち度がある場合は、

なおさらのことです。

 

さすがの重本も、

看護師の勢いに、

引き下がったようです。

 

かといって、

部下である主治医に、

矛先を変えることは、

なかったようです。

 

冒頭で述べたように、

医療職の中で、

24時間患者の状態を看ているのは、

看護師だけです。

 

その分、

小さな変化にも、

気付きやすいのです。

 

その看護師が、

状態の変化を提言しているのですから、

医師は、

その提言に、

耳を傾けるべきなのです。

 

医師など、

自分一人で、

仕事ができていると、

勘違いしている人が多いですが、

処置を行う際に、

看護師が準備をしないと、

何もできないではないですか。

 

看護師は、

謙虚で仕事ができる医師を、

尊敬します。

 

例えば、

近畿中央病院の、

YMGC医師のように。

 

重本のように、

看護師を見下している医師など、

尊敬されるわけがないのです。

 

看護師どころか、

部下からも、

煙たがられているのですから、

看護師から尊敬されるはずなど、

あろうはずがありません。

言うことに一貫性のない医師・重本 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

ちなみに、

この時の主治医は、

私と入れ替わりで、

救命救急センターに来たので、

私は、

一緒に働いたことはありません。

 

しかし、

今回の件では、

看護師に平謝りだったそうです。

 

重本の一言で、

ムカついた看護師たちでしたが、

主治医の態度が、

救いとなったようです。

 

あと、

病棟師長も、

看護師に同情的だったとのことで、

このことも、

救いでした。

 

医師でも、

間違ったこと、

理不尽なことは、

山ほど言います。

 

それに、

黙って従うのではなく、

間違っていることは間違っていると、

指摘するほうが大事です。

 

そうでないと、

思わぬ責任を負わされてしまいます。

 

そう、

近畿中央病院の前院長・有田憲生が、

建て替えを止めたのは、

大きな間違いでした。

 

それを、

誰も指摘せず、

従った結果、

近畿中央病院は、

無くなることになったのです。

 

これは、

 

「功績」

 

でななく、

大きな

 

「罪」

 

だと思います。

 

結局は、

この話に行きつくのです。