看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

死ぬ気のない自殺者

あまり、

このような話はしたくないのですが、

昨日、

自殺の話をしたので、

関連した話を。

 

よく、

 

「本当に死ぬつもりの人は、飛び降りる際に、頭から飛び降りる。死ぬ気がない人は、脚から飛び降りる」

 

といいます。

 

先日亡くなった、

神田沙也加さんの場合は、

状況から、

残念ながら、

前者ということになります。

 

では、

後者は、

どんな人にみられる状況下と言いますと、

精神科の患者に、

よくみられます。

 

「死ぬ気がないのに飛び降りる」

 

一般の人には、

理解できないと思います。

 

どういうことか。

 

これは、

 

「幻聴」

 

に支配されて、

 

「飛び降りろ」

 

と命令された場合と、

 

自傷行為

 

つまり、

他者の気を引きたくて、

自らを傷つける行為に及んだ。

 

この2つがあります。

 

私が、

成人精神神経科に居た1年間でも、

男女各1名ずつ、

そのような患者が居ました。

 

男性のほうは、

30歳代だったと思います。

 

入院してきた時には、

すでに両脚がなく、

杖と義足を使って、

器用に歩いていました。

 

女性の方は、

20歳代なかばで、

両脚は残存していたものの、

自己で歩行することができなくなり、

車椅子を使用していました。

 

2人とも、

おそらく、

幻聴に支配されての、

結果だったと思います。

 

自己の意思に反して、

そうなったとしたら、

かわいそうな話です。

 

しかし、

その人たちが特別なのではなく、

誰もがそうなる危険性があるということを、

わかっておかないといけないのです。

 

北新地の、

雑居ビル放火の件で、

放火されたのは、

心療内科・精神科のクリニックでした。

 

そこに、

多数の人が診察に訪れていて、

巻き込まれました。

 

要は、

それだけ多くの人が、

心を病んでいるということです。

 

そういう人が、

治療を行わないで、

病状が進行すると、

幻聴が聞こえるようになるかもしれません。

 

いつも言うことですが、

 

「自分だけは大丈夫」

 

と思うのは、

危険な考えです。

 

「誰もが、そうなる危険性がある。自分も、そうなるかもしれない」

 

と、

考えるべきなのです。

 

こういう、

幻聴に支配された場合は、

なかなか防ぎようがありませんが、

他人の気を引くための自殺、

そして、

本当に死ぬための自殺は、

絶対にやめてほしいです。

 

月並みな言い方ですが、

もっと辛い思いをしていても、

一生懸命生きようとしている人は、

大勢居ます。

 

明石家さんまの名言、

 

「生きてるだけで丸儲け」

 

その通りだと思います。

 

命あってこそなのです。

 

昨日も言いましたが、

死ぬことによって、

本人は、

苦悩から解放されるでしょうが、

残された者は、

また新たな苦悩を、

感じることになるのです。

 

死ぬことでは、

何も解決には、

ならないのです。

 

こんなことは、

私が言うもでもなく、

当然のことですが、

自殺者が多い昨今、

改めて言わせてもらいました。