看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

資格を取るということ/大切なことですが・・・看護師の世界では!?

自己研鑽のために、

資格を取るということは、

看護師に限らず、

大切なことです。

 

私は、

もっと若い時に、

いろいろな資格を取っておけばよかったと、

後悔しています。

 

そうすれば、

もっと早いうちに、

進みたい道に、

進めていたかもしれません。

 

中には、

 

「資格マニア」

 

という、

資格を取ること自体に、

情熱を燃やしている人が居て、

そんな人のことを、

冷ややかな目で見る人も居ます。

 

しかし、

 

「芸は身を助ける」

 

と言って、

いつか、

役立つ時が、

来るかもしれません。

 

以前にも話したように、

看護師の世界でも、

資格を取ることが、

奨励されています。

 

転職する際にも、

面接で、

 

「認定とか専門看護師を持っていますか?

 

と聞かれます。

 

しかし、

私は、

看護師は、

 

「オールマイティ」

 

であるべきだと思っています。

 

資格を持っていることはいいことですが、

それでそのことしかしないということは、

逆に自分の活躍の場を狭めていると、

思うのです。

 

最初と2番目に勤めた病院では、

認定を持っている看護師は、

みんな実務をこなしながら、

つまり病棟で働きながら、

その資格を活かしていました。

 

しかし、

救急看護の認定看護師なら、

救命救急センターから、

動かしようがなくなります。

 

資格を持つ本人は、

要は他の部署に動きたくないから、

資格を取った部分も、

大いにあると思います。

 

重症看護の認定看護師であれば、

ICUと、

救命救急センター以外には、

配置しにくくなります。

 

前にも話しましたが、

看護師の世界は、

 

「異動はつきもの」

 

と言われています。

 

しかし、

これと、

認定・専門の資格を取ることは、

相反することになります。

 

資格を持っていない看護師は、

自由に動かせるけど、

資格を持っていたら、

自由度が下がる。

 

これは、

看護部側からすれば、

困った事態です。

 

だから、

以前ほど、

認定を取ることに、

こだわらなくなったように思います。

 

まず、

あり得ないことですが、

大半の看護師が、

認定。専門看護師の資格を持てば、

異動させられなくなるからです。

 

近畿中央病院においては、

認定看護師は、

実務を伴わない、

 

「専任」

 

です。

 

夜勤がなく、

患者の受け持ちをすることもなく、

 

「リソース室」

 

という、

認定看護師だけの部屋で、

デスクが与えられます。

 

一見、

認定看護師を、

尊重されているように思えますが、

私にすれば、

通常の看護業務をしたくない者が、

認定を取ることで、

そこから逃げ出したようにしか、

思えません。

 

前にも話しましたが、

そのリソース室にさえ、

他の認定看護師と一緒に居れなくて、

勝手に他の部屋に、

ひとりで籠っている、

某感染管理認定看護師が居ます。

 

「社会不適格者」

 

と言われても、

しかたがないと思います。

 

こんな人には、

通常の看護師業務は無理でしょうし、

そのことが逆に、

先に話した私の理論、

つまり、

 

「通常の看護業務をしたくない者が認定を取ることでそこから逃げ出した」

 

ということを、

裏づけていると思います。

 

しかし、

いくら資格を取ったからといって、

その資格が、

認定や専門でなければ、

考慮してもらえることなく、

異動になる例があります。

 

この時に、

少し触れた、

MRさんという人です。

社会人たる者、いや人間としての常識 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

この人とは、

成人精神神経科で、

1年だけ一緒に働きました。

 

30歳代前半で、

小柄で美人な人でした。

 

しかし、

性格的に、

一風変わった人でした。

 

ただ、

この人と、

夜勤をすることが何度かあったのですが、

その時は、

とても優しかったのを、

25年ぐらい前のことなのに、

今でも覚えています。

 

ここまで書く必要が、

あるかどうかわかりませんが、

バツイチで、

シングルマザーとして、

子供を育てていました。

 

この人は、

認定や専門は持っていないものの、

精神科に関する資格を、

多数持っていました。

 

しかし、

それが生かされていたかと言えば、

まったくそうではありませんでした。

 

「教科書通り」

 

の対応しかせず、

逆に患者の精神状態を、

逆なでしていました。

 

この人の場合も、

精神科を極めたいからというよりも、

精神科以外の看護業務をしたくないから、

異動になりたくなくて、

精神科の資格を、

次々に取ったというのが、

実情なのです。

 

しかし、

私が救命救急センターに異動になった数年あと、

MRさんも、

異動を言い渡されました。

 

たしか、

血液内科の病棟だったと思います。

 

MRさんは、

精神科の資格を盾に、

その異動に、

抵抗(事実上の拒否)しました。

 

しかし、

その病院の異動は、

 

「絶対命令」

 

で、

受け入れられない場合は、

退職するしかありませんでした。

 

先に話した通り、

MRさんは、

シングルマザー。

 

すぐに、

退職することはできず、

渋々、

異動を受け入れました。

 

しかし、

やはり、

通常の看護業務を行うことはできず、

ほどなく退職し、

精神科の病院に、

転職しました。

 

というように、

いくら資格を持っているからといって、

看護師の世界では、

通用しないということです。

 

「通用しない」

 

というのは、

 

「役に立たない」

 

という意味ではありません。

 

役には、

もちろん立つと思います。

 

それは、

資格を持つ、

その人次第ではありますが。

 

「役に立たない」

 

というのは、

看護部に対してです。

 

資格を持ち、

その道に進みたいという希望を持っていても、

平気でまったく違う部署に、

異動させるのですから。

 

それなら、

資格を取る意味もなくなりますし、

 

「希望する進路」

 

など、

聞かないでほしいと思います。

 

どうせ、

そんな希望など、

聞いてもらえないのですから。

 

看護部は、

 

「看護師はオールマイティであるべき」

 

と考えているからこそ、

異動をさせるのであって、

それにもかかわらず、

その裏では、

 

「看護師は専門性を」

 

というのですから、

矛盾もいいところです。

 

看護師は、

例えば私の場合で言えば、

救命救急を極めたいと思っていても、

転勤になりました。

 

その人の進みたい道など、

まったく考慮しないのです。

 

その転勤は、

 

「上司の鏡」

 

の、

 

「(私の名前)をくれ」

 

という、

強い希望だったので、

了承しましたが、

そうでなければ、

私も退職していたと思います。

 

こんな、

意思に反することをされて、

モチベーションが、

上がるはずはありません。

 

モチベーションを下げておいて、

 

「仕事を頑張れ」

 

とは、

矛盾もいいところです。

 

矛盾に満ちているのが、

看護師に世界であり、

その最たるものが、

看護部という組織です。

 

そういえば、

近畿中央病院は、

前にも話したように、

認知症の認定看護師を、

募集していました。

 

しかし、

その募集広告が、

削除されています。

 

かといって、

近畿中央病院のHPにある、

看護部サイトの、

 

スペシャリスト」

 

の中にも、

認知症看護の認定看護師は、

紹介されていません。

 

諦めたのだか、

既存の看護師を、

養成することにしたのかはわかりません。

 

ただ、

普通の看護師は、

通常の看護業務をしたいから、

病院に就職したのであって、

その中から、

希望者を募るとしても、

なかなか居ないでしょう。

 

あと、

他の施設に所属していて、

認定を取った人を、

横取りしようなど、

虫が良すぎます。

 

そんな、

甘い考えは、

伊丹市民病院との合併までに、

捨てておくべきでしょう。

 

近畿中央病院の甘い考えは、

通用しなくなりますから。

 

私も今、

就職に向けて、

資格を取得しています。

 

あと一歩で、

取れるところにきています。

 

やはり、

資格は、

自己研鑽のために、

大切です。