「吸引」の結果、取り返しのつかないことに!
今日も、
ショートバージョンで、
お送りします。
今日のお話は、
「吸引」
といっても、
看護師が普段行っている、
痰の吸引などではなく、
一般的にしてはいけない、
吸引のお話です。
私は、
もちろんしたことないのですが、
私より前の世代の、
やんちゃな方々は、
「シンナー」
の吸引をしていた人が居ました。
私は、
塗料などに含まれるシンナーで、
気分が悪くなるので、
絶対にできません。
私より後の世代では、
「ガスライターのガス」
を、
シンナーと同様に、
吸引する人が居ました。
あと、
覚醒剤の類も、
以前は注射でしたが、
体に跡が残るので、
いつの頃からか、
アルミホイルに載せて、
下から火であぶって気化させて、
それを鼻から吸い込むのが、
主流となったようです。
これも、
もちろん私は、
やったことはありません。
今回話すのは、
ガスライターのガスの件です。
救命救急センターに勤めていたある日、
女子高生が、
搬送されてきました。
自宅で、
友達と一緒に、
ガスライターのガスを吸引していて、
そのガスに、
何かの火が引火したようでした。
たぶん、
ガスを吸引した後、
タバコを吸おうとして、
火をつけたところ、
残存していたガスに、
引火したみたいです。
自ら、
消防・救急に連絡し、
両隊が到着した時には、
本人と友達は、
浴室で、
やけどした部分に、
水をかけて冷やしていたとのこと。
火災も発生しましたが、
「ボヤ」
程度で済んだみたいです。
たしか、
友達のほうは、
別の病院に搬送されたようです。
やけどの範囲にもよりますが、
やけどの処置は、
人数を要するなど大変なので、
同時に2人搬送依頼を受けることは、
なかなか難しいのです。
そういえば、
数日前に、
放火によって、
24名が亡くなる大惨事がありましたが、
この救命救急センターにも、
きっと搬送されたはずです。
やけどを専門としている、
救命救急医が居ますから。
話を戻すと、
搬送されてきた女子高生は、
目が大きく、
かわいらしい顔立ちでした。
入院して間がない頃には、
昔の
「RATS & STAR」
のように、
顔の部分だけ黒くなっていただけでしたが、
治るにつれて、
一皮むけたあと、
肉が盛り上がってきて、
デコボコになりました。
退院したあと、
制服姿のまま、
挨拶に来た時、
そんな感じになっていました。
以後、
形成手術をしていくとは言っていましたが、
まったく元の通りに戻すのは、
困難です。
女の子は、
「顔が命」
なのに、
軽はずみな行動で、
取り返しのつかないことに、
なったのです。
このブログを、
読んでくださっている方々は、
やらないでしょうが、
先に述べた、
3つの
「吸引」
は、
絶対にやってはいけません。
今回の例のように、
そのツケは、
自分に返ってくるのです。
そして、
後悔してもしきれない、
取り返しのつかない結果を招きます。
「吸引」
して、
気持ちよくなりたいのなら、
花の香など、
法律的にも人体にも、
問題のないものにしましょう。