看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

近畿中央病院の男性看護師去就状況

男性は、

一度就職したら、

定年まで同じところで働くのが当然だというのが、

昔の日本の考えです。

 

現代では、

だいぶ変わってきましたが、

それでも、

根強く残っている、

古い考え方です。

 

これが、

サラリーマンなど、

免許職でないのなら、

まだわかる話でしが、

現代では、

逆にサラリーマンのほうが、

蓄えたスキルを活かして、

転職して、

次のステップに進むことが、

多くなっています。

 

免許職たる看護師においても、

また然りだと思うのですが、

看護師の世界のほうが、

保守的というか、

昔の日本の考えを、

引きずっているように思えます。

 

私は、

近畿中央病院に来るまでに、

のべ20ヶ所以上の病院の採用試験を受けましたが、

ことごとく不採用でした。

 

面接で聞かれるのが、

 

「どうして前の病院をお辞めになったのですか?」

 

です。

 

聞かれて、

当然なのはわかりますが、

経験を積んできた者、

しかも看護師免許を持っている者が、

スキルアップのために転職を希望しているのは、

明らかなのですから、

それを改めて聞くのは、

時間の無駄以外の、

何ものでもないと思います。

 

前にも話した通り、

看護師とは、

経験を積めば積むほど、

価値が下がっていきます。

キャリアを積むほど評価が下がる不思議な看護師の世界 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

例えば、

私と若く経験の浅い看護師が、

同じ採用試験を受けたとして、

病院側が採用するのは、

若い方の看護師なのです。

 

要は、

経験値よりも、

コストを取ったということです。

 

一般社会では、

考えられないことです。

 

一般社会では、

いくらコストが高くても、

能力があれば、

例え50歳代でも、

転職できます。

 

能力至上主義のアメリカでは、

それが当たり前です。

 

そういう意味では、

日本はまだまだ遅れているのです。

 

というか、

一度就職したら、

定年まで同じところで働くのが当たり前という、

古い考え方が、

根強く残っているからに、

ほかありません。

 

しかし、

終身雇用制は、

もはや崩壊しているのですから、

そんな古い考えは、

早く捨てるべきです。

 

そういう意味では、

30歳代後半だった私を雇った近畿中央病院は、

それまでの古い考えにとらわれない、

思考を持っていたのかもしれませんが、

単に、

本当に看護師が不足していただけなのかもしれません。

 

いずれにせよ、

看護師が不足していて、

応募してきた者が居たら採用する。

 

その流れは、

評価できると思います。

 

看護師不足なのに、

選り好みして、

不採用にするなど、

一般の人からみたら、

理解できないはずです。

 

しかし、

そういうことは、

横行しています。

 

前にも言いましたが、

自分で自分の首を絞めているだけなのです。

 

病院の、

看護師不足を生み出しているのは、

他ならぬ病院自体なのです。

 

若い看護師がほしいのに、

若い看護師に辞めないでほしい。

 

じゃあ、

その欲しい人材は、

一体どこから来るのですか?

 

・・・という話です。

 

若い看護師が、

他の病院を辞めなければ、

そういう人材は生まれないのです。

 

これが、

以前に話したことで、

近畿中央病院は、

他の病院の、

 

「若手看護師養成供給施設」

 

となっており、

近畿中央病院を3~5年ぐらいで辞めた看護師が、

他の病院に流出する結果となっています。

 

前置きが長くなりましたが、

ここから本題。

 

私が、

近畿中央病院に就職した2008年、

男性看護師は、

以下の者が在籍していました。

 

看護師長SMN(定年退職済)

主任・古川睦(現・看護師長)

YSFK(現・副師長)

S(現・副師長)

疑惑の認定看護師/受講資格は本当にあったのか? - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

中嶋紀浩

他、2名(いずれも退職済)

 

古川以下、

中嶋紀浩以上は、

現在も在籍しています。

 

注目すべきは、

名前を忘れてしまったのですが、

 

「他、2名」

 

です。

 

2名とも、

当時、

呼吸器内科の病棟に所属していました。

 

病棟再々編前だったので、

5階の病棟でした。

 

1名は、

私より年上で、

どうやら私が、

阪大病院を受けた時に、

その人も居たようです。

 

向こうが、

そんなことを、

私に話してきました。

 

最初に受けた時か、

その約10年後に受けた時かは、

わかりませんが・・・

 

もうひとりは、

私よりも5歳以上年下でした。

 

結婚していて、

子供が生まれたばかりでしたが、

先に話した人と同じタイミング(年度末)に、

近畿中央病院を辞めていきました。

 

家庭があって、

子供が生まれたばかりなのに辞める、

余程の決断がないとできないことだと思いますが、

その決断をしてでも辞めていくというのが、

近畿中央病院というところです。

 

中途採用で来たのは、

以下の通りです。

 

整形外科に1年在籍した勘違い看護師

BND

何しに来たんだ!/嵐のように去っていった男性看護師 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

HR

「あそこには皆さんの個人情報が入ってるから」元副看護部長・内田の場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

昔のイケメン風看護師

MZKM

人を見る目のあるやつはどこに居るんだ!・近畿中央病院/病棟師長HYSDの場合② - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

看護師は清潔感が大事 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

手洗いの話 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

一番上に書いた人物は、

自分のことを、

 

「デキル」

 

と勘違いしている奴で、

1年で、

近畿中央病院を去っていきました。

 

ただ、

勘違いはしていたけど、

私のことは、

先輩として扱っていた、

常識的なところは、

持ち合わせていました。

 

面接で、

 

「救急看護の認定を取れる」

 

という、

看護部長の言葉に騙されて、

近畿中央病院に就職したものの、

当時の救急がショボかったため、

それに嫌気がさして辞めたのです。

 

彼も、

家庭を持っていて、

子供も居たらしいですが、

その立場で、

よく転職を繰り返せるものだと思いました。

 

BNDは、

1年満たないうちに、

辞めていきました。


来て早々、

新人にちょっかいを出したり、

病院のやり方を批判するなど、

常識のない人間でした。

 

この中では、

唯一HRだけが、

今も近畿中央病院に在籍しています。

 

彼は、

若いけれど、

ごく常識的な人間で、

近畿中央病院にはもったいない人材です。

 

「昔のイケメン風看護師」

 

は、

流れ流れて近畿中央病院にたどり着いたみたいですが、

地元のに帰るために、

近畿中央病院を辞めました。

 

ただ、

公立学校共済組合の、

地元に近い他の病院に、

異動というかたちをとったのかもしれません。

 

彼も、

人間的にも良い人材でした。

 

MZKMは、

このブログでも何度も登場しています。

 

私は、

信用していませんでしたが、

やはりそんな人物でした。

 

その他、

新人が毎年2~3人ぐらい入るようになりましたが、

前に話したKUNをはじめ、

1~2年で辞める看護師が、

毎年と言っていいほど1人は、

見受けられます。

新人看護師・若い看護師の退職状況/わかる範囲内で・近畿中央病院 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

以上のように、

男性であっても、

こと看護師という職業は、

なかなか定着しないものなのです。

 

特に、

近畿中央病院においては。

 

もちろん、

ひとつのところで、

定年まで居られたら、

それに越したことはないのでしょうが、

看護師にもスキルアップは求められます。

 

今居るところで、

自分の希望するスキルアップがはかれないのであれば、

他に行くしかないのです。

 

そのあたり、

もっと看護協会あたりが主導して、

転職がしやすい状況にできないものかと、

思ってしまいます。

 

転職に苦労した、

私だからこその意見です。