看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

「私には、これが一番体に合っているみたい」→ああそうですか/こだわりの強い患者

本当は、

昨日の夜に、

投稿する予定でしたが、

まだまだ慣れない仕事のため、

1週間分の疲労が蓄積したのか、

22時前に寝落ちしてしまい、

投稿できませんでした。

 

仕事について、

少し触れておきますと、

昨日は、

1つ目標としていたことが、

達成できました。

 

しかし、

この目標は、

ひとつの通過点に過ぎないので、

もっと上を目指して、

頑張っていきます。

 

それでは本題。

 

私は、

今まで看護師として、

多くの患者の採血を行ってきました。

 

しかし、

自分が採血をされるのは、

いつまで経っても、

嫌なものです。

 

それでも、

結核に罹患し、

そのフォローのため、

4週間に1回受診するようになってからは、

それほど嫌ではなくなりました。

 

でも、

やはり、

なるべく細い針を使って、

なるべく痛くないようにしてほしいというのは、

私だけではなく、

誰もが望むことだと思います。

 

私は、

正職員として働いた3つの病院で、

外来の採血室での採血業務を、

経験しました。

 

採血室では、

流れ作業のように、

採血をこなさなければならず、

また、

採血の難しい患者も来るので、

病棟での採血に比べて、

大変です。

 

今から話すのは、

転勤で行った病院での話です。

 

そこでは、

病棟で勤務していたのですが、

数ヶ月に1回程度、

応援態勢で、

外来の採血室に行くことがありました。

 

採血だけでなく、

点滴等の処置にも、

対応していました。

 

ある日、

20歳代前半の、

若い女性が採血に来ました。

 

私は、

23G(ゲージ)の、

翼状針を準備しました。

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若い女性は、

血管が細いことが多いからです。

 

するとその女性は、

こう言いました。

 

「緑の針でお願いします。いつも、緑の蝶々でしてもらっているんです」

 

「緑の蝶々」

 

とは、

21Gの翼状針のことです。

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23Gと21G。

 

一見、

数字が小さいから、

21Gのほうが、

細い針である印象を受けます。

 

しかし、

G(ゲージ)は、

数字が小さい方が、

針の径が大きくなる、

つまり針が太くなるのです。

 

本人の希望なので、

21Gでするべきなのでしょうが、

腕をみたところ、

やはり血管は細く、

21Gの針の太さぐらいしかありません。

 

人を、

外見で判断するのは、

非常によろしくありませんが、

その女性、

一見して、

精神科の疾患を患っているように、

思えました。

 

きちんと、

診断を受けていないにしても、

そういう気質があるのは、

確実でした。

 

でなければ、

普通、

翼状針の指定をすることはあっても、

針の太さの指定をすることはありません。

 

こういう、

こだわりのある人に、

違うことをしたら、

余計面倒くさいことになるのは確実です。

 

もし、

指定と違う種類の針を使って、

失敗などしようものなら、

 

「言ったのと違う針を使ったから失敗した」

 

と、

言われかねません。

 

私は、

覚悟を決めて、

21Gの翼状針を使い、

その針の太さしかない細い血管から、

採血を試みました。

 

結果は・・・

 

無事、

採血できました。

 

するとその女性は、

 

「私には、これ(21Gの翼状針)が一番体に合っているみたい」

 

と言いました。

 

この発言こそ、

精神科病気質を、

如実に表していると思います。

 

普通の患者は、

こんなことは言いません。

 

先ほど話したように、

針の太さの単位・G(ゲージ)は、

数字が小さくなるほど、

針の太さは太くなっていきます。

 

(もしかして、この患者は、そのことを知らないのでは)

 

そう思った私は、

先ほどの女性の言葉に、

やんわりとこう返しました。

 

「そうですか。うまくいって良かったです。でも、もっと細い針はあるんですよ。例えば、この水色なんかは、23Gなんですけど、ふたまわりも細いものです。患者さんに使った緑は、21Gで、これよりふたまわり太いんです」

 

「え?」

 

やはり、

この女性は、

数字が小さい方が、

針が細いと思っていたようでした。

 

それと、

精神科病気質、

さらに、

過去の成功体験(採血がうまくいった)があいまって、

 

「自分には緑の蝶々の針が採血に一番向いている」

 

という、

こだわりにつながったのだと思います。

 

悪いことではありませんが、

もっと良い方法・道具があることを、

知ってもらいたいです。

 

しかし、

それをこちらから強制することはできませんし、

違う方法・道具で行って、

もし失敗などしようものなら、

トラブルの素になり得ます。

 

逆に、

患者側が指定した方法・道具で、

もし失敗したとしても、

トラブルになることは、

少ないと思います。

 

もちろん、

 

「いつも、この方法・この道具で、失敗したことなんかないのに」

 

という輩も居ますが、

方法や道具は同じでも、

やる看護師が変われば、

失敗することもあります。

 

しかも、

失敗を責める患者に限って、

血管が全然見当たらないような人が、

多いのです。

 

血管がない人の大半は、

 

「私って、血管ないでしょ。だから、気にしないで」

 

と、

失敗しても、

看護師を責めない人ですが、

一部テレビの見過ぎで、

クレーマー化している人が、

看護師を責めるのです。

 

看護師を責める人は、

大体、

過去の不摂生で、

血管が細くなっています。

 

看護師を責める前に、

過去の自分を悔い改めるほうが、

先だと思います。

 

まあ、

クレーマーなど、

反省などするはずもなく、

他人に対して好き勝手言って、

結局それが自分に返ってきて、

病気で苦しむことになっているのです。

 

まさに、

 

「因果応報」

 

というわけです。