少し前に、
こういう話をしました。
今でちょうどいいぐらい - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)
コロナ禍で、
一般の人にも、
感染予防策が、
浸透してきましたが、
本来なら、
コロナ禍でなくても、
今ぐらいするべきなのです。
感染予防策の中で、
最も基本的なのが、
「手洗い」
です。
一番効果が高いのは、
流水+せっけんで洗浄後、
手指消毒剤を、
使用することです。
今回も、
ショート・バージョンで、
お送りするので、
具体的な数字は割愛しますが、
二番目に効果があるのは、
手指消毒剤の単独使用です。
手が、
目に見えて汚れている場合には、
事前にそれを落とす必要がありますが、
そうでなければ、
時間もかからず、
手軽に行えます。
流水+せっけんで、
手指消毒剤と同じ効果を生むためには、
かなり時間をかけて、
隅々まで丁寧に、
行う必要があります。
煩雑な病院での業務中で、
時間をかけて手洗いを行うのは、
難しいでしょうから、
上にも書いたように、
明らかな汚染が無ければ、
手指消毒剤のみで、
かなりの効果が得られます。
そのことを、
私が近畿中央病院に在籍していて、
感染委員をしていた時に、
懇々と病棟で言っていたのですが、
なかなか浸透しませんでした。
インフルエンザが、
病棟内でまん延した時に、
一時的に、
手指消毒剤の使用量は増えましたが、
落ち着けば、
途端に使用量も減りました。
良いのか悪いのかですが、
世界的に、
しかももう2年も、
コロナ禍にあることで、
やっと手指消毒剤使用の重要性が、
医療者のみならず、
一般にも、
浸透したのです。
あとは、
例えコロナが収束したとしても、
今の状態を継続することです。
そうすれば、
インフルエンザも、
かなりおさえられます。
そのことは、
コロナ禍で、
証明されています。
やはり、
感染予防の基本は、
「手洗い」
そして、
「手指消毒」
なのです。
私が、
感染委員をしていた2017年度、
感染委員の、
私がリーダーを務めたグループで、
手指消毒の重要性について、
院内全職員を対象に、
勉強会を行いました。
その時は、
看護師はじめ、
みんなほとんど関心が無さそうでしたが、
今になってみると、
「先見の明」
があった、
勉強会であったと、
自負しております。
その勉強会を、
真面目に聞いていなかったから、
近畿中央病院は、
コロナのクラスターを、
発生させたのです。
すべては、
「あとの祭り」
です。
この時登場した、
後輩の男性看護師MZKMなど、
当の主催者(私)の前で、
「どうせ、大したことないでしょ」
と言い放ちました。
看護師は清潔感が大事 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)
人を見る目のあるやつはどこに居るんだ!・近畿中央病院/病棟師長HYSDの場合② - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)
失礼な話です。
しかし、
ご存じでしょうが、
なんでもかんでも、
アルコールが有効ではないので、
適切な消毒剤を使用することも、
大事です。
例えば、
「ノロウイルス」
は、
アルコールは無効で、
吐物や便を処理する時には、
手袋・ガウン・ゴーグルで、
完全防備してから、
塩素系の消毒剤を散布して、
回収する必要があります。
何が腹立たしいかと言えば、
コロナ禍において、
我々のような医療職ではなく、
「にわか専門家」
もしくは
「○○警察」
がしゃしゃり出てきて、
テレビで得た知識だけを鵜呑みにして、
語っていることです。
まあ、
無感心よりは、
よほどいいのですが、
それならそれで、
もっときちんとした知識を、
習得してほしいものです。
「ショート・バージョン」
と言いながら、
普通に長くなってしまいました。