私が、
2番目に勤めた病院を辞めて、
大学・専門学校の教員の道を模索していた時、
関西にある、
とある私立大学のHPに、
行き当たりました。
そこに、
男性の助手(現在の助教)の、
プロフィールが載っていました。
その大学を卒業後、
その大学の、
大学院に通っているとのこと。
つまり、
大学院生で、
その大学の教員も、
兼任しているということdす。
その人物が、
HPのプロフィールで語っていたのが、
次の言葉です。
「看護は素晴らしいものです」
は?
お前、
実践経験皆無ではないか!
実習に行ったぐらいで、
何語っとるねん!
ええ加減にせいよ!
・・・と、
私は言いたいです。
今でこそ、
大体どこの大学でも、
3~5年以上の、
実務経験を有することを、
採用の条件としています。
私は、
それでも足りないと思っています。
やはり、
実践経験は、
10年以上、
必要ではないでしょうか。
私が、
学生時代の教員は、
みんな、
実践経験が豊富でした。
その、
経験を交えた講義が、
とてもためになったのです。
しかも、
良いことだけではなく、
失敗談や大変だった話を聞くことで、
以後働くようになってからの覚悟が、
できたものでした。
では、
実践経験のないこの教員は、
一体何を教えるのでしょうか?
この教員に限らず、
その時期の、
特に私立の大学や専門学校においては、
実践経験のまったく無い、
もしくは乏しい教員が、
多数居ました。
そんな人に教えられた学生は、
本当にかわいそうだと思います。
きっと、
何の根拠もない、
「看護は素晴らしいものだ」
という言葉に騙されて、
机上の空論と現実のギャップに、
悩んだことだと思います。
我々が学生の時も、
「今の学生は(看護師になるという)覚悟が足りない」
と言われたものです。
今の学生たちは、
我々の時よりも、
そうだと思います。
だから、
実習で厳しく指導をすると、
親がしゃしゃり出てきたりするのです。
また、
新人に厳しくしても、
親が出てくるそうで、
それこそ、
看護師の仕事というものを、
舐め切っていると言わざるを得ません。
遊びではないんですからね!
実習も実践も!
人の命を、
預かってるんですよ!
厳しくするのは、
当然です!
ただ厳しいだけではありません。
褒める時は褒めます。
甘いだけが、
良い教員ではありません。
これから、
看護師を目指す方々へ。
学校を選ぶ際には、
実践経験が豊富な教員が揃っているところを、
探してください。
机上の空論で、
理想ばかり語るところに行くと、
苦しむことになるのは、
自分なのです。