以前に話しましたが、
看護師には、
精神を病んでいる人が多く、
精神科や心療内科に通いながら、
神経をすり減らして、
働いています。
しっかりと、
精神科の薬(主に抗うつ薬)を服用しているひとは、
そこまで多くないかもしれませんが、
睡眠薬を服用している人は、
結構多いと思います。
私は、
元々薬が好きではないので、
極力、
最低限必要な薬しか、
のみたくないほうです。
初めて、
睡眠薬をのんだのは、
北海道にスノーボードに行った時でした。
30歳前後のことです。
朝から晩まで滑り倒して、
体は疲れているのに、
アドレナリンが出ていて、
なかなか眠れなかったのです。
一緒に行っていたHMMT君が、
「要るか?」
と言われたので、
のんでみました。
ただし、
初めてだったので、
半錠にしたのですが、
あまり効いたような気はしませんでした。
なので、
以降も続けて使用することは、
ありませんでした。
次の機会は、
私が近畿中央病院に来て、
外来から病棟に上がった時でした。
前に、
話したかどうかはわかりませんが、
その時に、
眠れなくなりました。
当時の、
病棟師長OISに相談。
当時の看護部長・藤井四美枝の勧めで、
心療内科を受診し、
「適応障害」
の診断により、
休養することになりました。
こう見えて、
私は結構繊細なのです。
その時に、
軽い抗うつ薬と、
頓服で、
が処方されました。
しかし、
抗うつ薬の服用と、
休養が奏功し、
睡眠薬を服用することなく、
睡眠も改善しました。
次の、
服用する機会は、
2019年12月末から2020年2月なかばにかけて、
労災による結核で入院した時です。
大事なことなので、
何回でも言いますが、
私はこう見えても、
「繊細」
なので、
入院環境に、
すぐに適応できなかったのです。
入院自体が、
人生初めてのことだったので、
余計です。
最初は、
我慢していた・・・というよりも、
倦怠感が勝っていて、
不眠にまで気が回らなかったのです。
体調が回復したら、
不眠が気になってきました。
看護師に相談して、
睡眠薬を出してもらいました。
しかし、
毎日は服用しませんでした。
やはり、
極力必要のない薬は、
のみたくなかったのです。
その次の機会は、
今年の4月です。
人生で初めて、
2ヶ月弱ほど、
連日睡眠薬を服用しました。
弱い薬だったので、
あまり効いている実感はありませんでしたが、
「のまないよりはマシ」
ぐらいの効き具合でした。
その次は、
今年8月あたまから、
9月あたまにかけての、
結核再発による再入院の時でした。
この時は、
眠れないというよりも、
股関節の痛みが強くて、
眠れなかったのです。
股関節の痛みは、
「変形性股関節症」
によるものと判明しましたが、
今のところ、
手術の適応ではなく、
痛み止めで対処するしかありませんでした。
それで、
最初は、
痛み止め(ロキソニン)を、
頓服で服用していたのですが、
効く時と効かない時があって、
その分睡眠も不安定でした。
それで、
睡眠薬も併用することになったのです。
併用した初日が、
よく眠れたので、
その方法を続けたかったのですが、
睡眠薬だけは、
看護師預かり(他の薬はすべて自己管理)だったので、
諸事情により、
毎日そうすることはできませんでした。
私は、
こうして、
節度を守って、
睡眠薬を使用していました。
しかし、
精神科に長く居ると、
私たちの常識とは、
かけ離れた薬の使い方になるようです。
それは、
当時、
薬の管理が杜撰だったこともあるのですが、
成人精神神経科の病棟において、
処方内容が変わるなどして、
余った薬を、
薬局に返却することなく、
看護師が着服していたことにあります。
私は、
1年しか在籍しなかったので、
したことはないのですが、
特に睡眠薬を、
自分のものにしていた輩が居ました。
一番ひどいのは、
私の同期FJMTです。
このブログにも、
何回か登場しています。
これは、
HMMT君から聞いたのですが、
FJMTが夜勤入りで、
夕食を食べに行ったら、
いろいろな種類の睡眠薬を、
20錠ぐらい服用していたそうです。
さすがのHMMT君も、
ドン引きしたとのこと。
しかも、
酒も入っているのです。
それでもFJMTは、
「眠れない」
と言っていたそうで、
「ミイラ取りがミイラになった」
状態でした。
これで、
まともな仕事ができたのか、
甚だ疑問です。
夜勤(深夜)は、
2人での勤務でしたから、
FJMTが使いものにならなければ、
「アウト」
なのです。
精神科だから、
ギリいけたのかもしれませんが、
普通の病棟なら、
絶対にアウトでしょう。
これは、
極端な例ですが、
看護師は、
程度の差こそあれ、
こういう事情を抱えている人が、
比較的多いということを、
一般の人に、
知っておいてもらいたいです。
「そんな人に看護をしてもらいたくない」
と思うかもしれませんが、
看護師だって、
人なのです。
生きていくためには、
働かないといけないわけで、
薬で症状を抑えたり、
睡眠を確保して、
仕事を行い、
お金を稼いでいるのです。
これは、
悪いことではないはずです。
私は、
看護師以外の仕事をしたこともあるし、
今後看護師以外の仕事をします。
つまり、
「ツブシが利く」
のです。
しかし、
看護師の大半は、
看護師しかできません。
特に、
男性の看護師は、
「ツブシが利かない」
のです。
だから、
薬を使っていても、
違法なものでなければ、
そして、
仕事をちゃんとしていれば、
許してあげてほしいと思います。
話は変わりますが、
患者が入院してきた時に、
いわゆる
「アナムネ」
で、
いろいろ話を聞くのですが、
持参薬に睡眠薬があったので、
「睡眠薬をのんでいるのですね」
と問うと、
大概、
「いいえ。睡眠導入剤です」
答えます。
いやいや・・・
睡眠導入剤も、
睡眠薬の一種ですから~~~残念!(古!)
これは、
「自分は精神疾患じゃない」
というアピールに、
ほかなりません。
心配しなくても、
看護師は、
そのあたりには、
理解があるから、
大丈夫なのに・・・
話を戻しますが、
とにかく、
看護師も患者も医者も、
みんな
「人」
だということを、
わかっておいてほしいです。
そして、
看護師には、
節度を持った薬の使用を、
こころがけてほしいです。