看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

看護学生に割合人気が高いが・・・/設備は不足!近畿中央病院

先日、

 

看護学生に割合人気が高い近畿中央病院」

 

というお話をしました。

看護学生に割合人気が高い近畿中央病院 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

これは、

その時にも話したように、

少なくとも、

私が所属した部署において、

熱心かつ優しい指導が、

行われていたからに、

ほかなりません。

 

ご存じのように、

近畿中央病院は、

5年後には、

伊丹市民病院と統合し、

新築移転します。

 

統合の最たる理由は、

建物の老朽化です。

 

おさらいをしておきますと、

私が近畿中央病院に来た、

2008年頃は、

現在の場所で、

建て替える話が進んでいました。

 

前々院長であるチョビヒゲが、

あとは

 

「GOを出すだけ」

 

というところまで算段し、

定年退職しました。

 

次の院長に、

託したのです。

 

その、

次の院長というのが、

 

「ひとり相撲院長」

 

である、

前・院長の、

有田憲生です。

 

有田の、

 

「箱(建物)ではなく、中身(医療の質・サービス)で勝負しろ」

 

という、

 

「ツルの一声」

 

で、

建て替え計画は、

一転白紙となりました。

 

前々院長の努力は、

これで、

 

「水の泡」

 

となりました。

 

建て替えが白紙になった直後から、

院内で不具合が続出しました。

 

院内に、

湯を供給するボイラーが壊れたり、

放射線科において、

下水管が破裂する等々・・・。

 

しばらくは、

それらの修理・交換で、

凌ごうとしていましたが、

ここまで続出すると、

さすがの有田も、

建て替えを再検討するようになりました。

 

しかし、

有田が、

建て替えを白紙にしたあと、

2度に渡る消費税率の引き上げ(5%→8%→10%)、

人件費・材料費の高騰で、

前々院長の算段した通りには、

建て替えができなくなりました。

 

そこで、

次に考えたのが、

他のところに、

移転するという話です。

 

確か、

阪急武庫之荘の、

もっと北の方だったと思います。

 

しかし、

自分の土地に、

建て替えられないものが、

金銭的に、

他の土地に新築移転できるものでしょうか?

 

現在の土地を、

売った代金を、

充てるつもりかもしれませんが、

前にも言ったように、

病院の土地など、

安く買い叩かれるものです。

 

きっと、

今の土地に建て替えるより、

コストはかかるはずなので、

あてにしていた土地売却代金が安ければ、

さらに赤字を抱えることになります。

 

そして、

この話も、

立ち消えになりました。

 

この裏には、

とある事件が絡んでいると、

私はにらんでいます。

 

確証が得られたら、

必ずこのブログで、

報告します。

 

そして、

伊丹市民病院との合併話で、

話がまとまりました。

 

有田は、

そのことを、

自らの手柄のように言い、

近畿中央病院を退職しましたが、

後を受け継いだ、

現院長以下の職員にすれば、

いい迷惑です。

 

ひとり相撲で、

建て替えの話がなくなり、

ついには、

病院までなくなるのですから。

 

しかも、

定年の問題があるにせよ、

途中で放り出して、

病院を去ったのですから。

 

無責任、

極まりないと思います。

 

それなら、

 

「自分の責任で、建て替えから統合になってしまい、申し訳ないから、統合まで、責任を持つ」

 

と言って、

院長を続けるべきだと思います。

 

表向きには、

 

「統合をまとめ上げた『功労者』」

 

となっていますが、

私は、

近畿中央病院を失くした、

 

「戦犯」

 

と思っています。

 

民間病院の、

オーナー院長なら、

 

「ツルの一声」

 

もわかります。

 

しかし、

有田は、

 

「雇われ院長」

 

です。

 

なぜ、

そんな奴の言うことを聞いて、

結果病院を失うことになるということを、

許した事務方は、

本当に不可思議というほかあありません。

 

話はそれましたが、

こういう経緯があって、

建て替えがなくなったため、

近畿中央病院は、

老朽化した建物で、

営業しています。

 

看護師養成施設からの、

学生を受け入れているのは、

 

「学生を受け入れています」

 

という、

 

「見栄」

 

を張りたいのと、

そんな高額ではない、

お金が目的です。

 

それであるならば、

学生に対する設備も、

充実させることが、

必要だと思います。

 

しかし、

近畿中央病院は、

学生に対する設備が、

貧弱、

いやほとんど無いに等しいと言えます。

 

私が、

一番驚いたのが、

実習中に、

学生の居場所が無いということです。

 

何もなければ、

カンファレンス室に、

詰めているのですが、

医師が病状説明を行うなど、

その部屋を使う時には、

出ていかなければなりません。

 

出ていった学生は、

どうするのかと言えば、

オーバーテーブルなどが収納されている、

狭い倉庫に居ることになります。

 

そこは、

オーバーテーブルがいっぱいなら、

人が入ることができず、

結局、

倉庫前の廊下で、

立っていることになります。

 

学生が、

ということは、

引率している先生も然りです。

 

私が、

学生時代に実習していた病院は、

近畿中央病院よりも、

はるかに古い建物でしたが、

各病棟にきちんと、

看護学生専用の部屋がありました。

 

もちろん、

他の用途(病状説明など)に使われることは、

一切ありませんでした。

 

変な気を遣わず、

実習することができたのです。

 

近畿中央病院の場合、

受け入れている割には、

そういう設備が無いということで、

きっと引率の先生も、

 

「変な病院」

 

と思っていたはずです。

 

私が所属した、

6階の病棟には、

カンファレンス室が、

2つ(詰所近くと病棟の奥)ありました。

 

どちらも、

空いていたら、

自由に使えますが、

病棟の奥のほうにある部屋を、

学生用にしていました。

 

しかし、

病棟師長・古川睦は、

そこのパソコンで、

作業をするので、

学生たちは、

病棟師長の居るところで、

詰めることになります。

 

居心地は、

相当悪かったと思います。

 

もう少し、

学生に、

配慮するべきだと思います。

 

もっと不可解なのは、

学生が詰めている部屋を、

他の科・病棟の医師が、

病状説明に使いたいからと、

言ってくることがあるのです。

 

医師も、

学生が居るのを見たら、

遠慮するものだと思いますが、

学生を出してまでも、

使おうとします。

 

結局、

学生は追い出されて、

行き場を失います。

 

これが、

実習指導者・引率の先生・学生で、

カンファレンスをしている時なら、

最悪です。

 

カンファレンスを中断させられた挙句、

別の場所を探さなければならないのです。

 

一応、

7階の閉鎖された病棟に、

使える部屋があるのですが、

夏場なら冷房、

冬場なら暖房が、

切られているところです。

 

中には、

わざわざ1階の守衛室から、

鍵を借りる必要がある部屋もあります。

 

なんで、

こんな手間をかけなければならないのか。

 

不思議でなりません。

 

要は、

学生指導を、

軽視しているということだと思います。

 

学生に、

熱心かつ優しく指導しているということは、

元々の私の信念ではあるのですが、

図らずも、

前院長・有田憲生の言葉、

そのものなのかもしれません。

 

「箱(建物・部屋・設備)ではなく、中身(指導手腕)で勝負しろ」

 

いやいや・・・

 

「箱」「中身」

 

両方そろっているほうが、

良いに決まっています。

 

それは、

本来の意味、

つまり、

患者に対してもそうでしょう。

 

多少腕が悪くても、

建物がキレイなら、

患者は来ます。

 

建物がキレイで、

医師の腕が確かで、

他の職員の接遇・サービスが良ければ、

なおさらのことです。

 

建物が古くて、

医師の腕が悪く、

サービスが悪いところは、

論外です。

 

一番微妙なのが、

近畿中央病院のようなところです。

 

医師は、

腕の良い人が多く、

職員のサービスも一定以上の水準にあります。

 

では、

 

「箱」

 

となれば、

 

「近畿中央病院は、先生や看護師はええんやけど、建物や設備がな・・・」

 

という声をよく聞きました。

 

ということは、

建物や設備を充実させれば、

患者は来るということです。

 

「中身」

 

には、

限界があるということです。

 

私でも、

こんなことすぐにわかるのに、

私よりはるかに賢いはずの、

前院長・有田憲生は、

わからないのですから。

 

要は、

医師の言うことは、

すべて正しいという考えを、

捨てることが、

大事なのです。

 

そういう考えを持った職員が、

近畿中央病院に居たら、

今頃、

現在の場所に、

新しい病院が、

建っていたと思います。

 

もしかして、

学生専用の部屋も、

出来ていたかもしれません。

 

いくばくかでも、

お金を貰っている以上は、

学生を軽視することがないようにと、

願います。

 

しかし、

悲しいことですが、

この件以外にも、

近畿中央病院が、

学生指導を、

軽視していると言わざるを得ない、

エピソードがあります。

 

それはまた、

別の機会に話します。

 

しかし、

この状況で、

近畿中央病院が、

学生に人気がある理由が、

まったくわかりません。

 

良い風に考えたら、

素直に、

我々のしている指導が、

評価されているのでしょうが、

悪く言えば、

単に学生から、

 

「舐められている」

 

のかもしれません。

 

私の居た病棟では、

常識を持って、

適切な指導をしていたのですが、

今の学生にしたら、

 

「あの病棟の指導者は怒らないからチョロい」

 

ぐらいに、

思われていたのかもしれません。

 

私は、

厳しくするだけが、

学生指導ではないと思います。

 

ただでさえ、

緊張する実習ですから、

なるべく楽しく、

実習ができるよう、

配慮をしていました。

 

それで、

きちんと結果を残せたら、

それでいいではないですか。

 

それは、

仕事においても同じです。

 

「手を抜く」

 

のではありません。

 

緊張状態の持続が、

逆にミスを誘発するのは、

明らかなことです。

 

それなら、

なるべくリラックスした状態で、

楽しく仕事をできるようにしたら、

ミスは減るのではないでしょうか。

 

片山や藤崎のように、

常に同僚にプレッシャーを与え続けたら、

ミスも増えるし、

精神が破綻します。

 

看護師が、

楽しく仕事をしていたら、

きっと患者も、

そして他の病院スタッフも、

きっと楽しくなるはずです。

 

どんなに残業しても、

どんだけ仕事自体がキツくても、

楽しければ、

次の日もまた、

 

「出勤するのが嫌だ」

 

と思うことなく、

出勤できるのです。

 

これは、

非常に良いことです。

 

学生も然り。

 

「実習に行きたくない」

 

などと、

絶対に思わせてはならないのです。

 

そのためには、

実習指導者のみの努力にとどまらず、

病院全体として、

学生を受け入れる用意をするべきです。

 

まずは、

各病棟に、

 

看護学生専用の部屋」

 

です。