今回は、
前に話した、
この話題の続報を。
番外編・アイドルのセカンドキャリアの難しさ/この事例を通して - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)
12月2日に、
判決公判があり、
求刑1年6ヶ月のところ、
判決は、
「懲役1年6ヶ月・執行猶予4年」
でした。
おそらく、
検察も弁護側も、
控訴はしないでしょうから、
刑務所に行くことはなさそうで、
良かったと思います。
「初犯」
「従属的な立場」=「主犯ではない」
「反省の弁を述べている」
「被害者との示談が成立している」
とのことで、
執行猶予がつきました。
しかし、
「詐欺」
は、
初犯でも、
主犯じゃなくても、
1発実刑があり得る犯罪なので、
かなり重い罪なのです。
その例が、
特殊詐欺の、
「掛け子」
「受け子」
「出し子」
です。
これらは、
主犯ではありませんが、
高確率で1発実刑になります。
私としては、
今回の判決は、
妥当なものだと思っています。
しかし、
「悪いことをした者は、執行猶予など付けずに、みんな刑務所に入れろ」
と言う人が、
一定数います。
今回の場合は、
悪いこととわかっていて、
やったことですから、
その理論も、
わからないではないです。
しかし、
人は、
いつ犯罪に巻き込まれるか、
わかりません。
「被害者」
ではなく、
知らず知らずの間に、
「加害者」
になることもあるのです。
「悪いことをした人・・・」
と言っているひとも、
いつ何時、
「犯罪者」
になるか、
わからないのです。
いざ、
自分がその立場になって、
そんなことを言われたら、
どう思いますか?
「自分は、絶対に犯罪を犯さない」
と、
大半の人が思っています。
しかし、
自分の意図しないところで、
いつの間にか、
「加害者」
なっていたら、
きっと、
執行猶予を求めるはずです。
何事も、
相手の立場になって、
考えるべきです。
この被告が、
私の懇意にしているグループ出身だから、
言っているのではありません。
そして、
若い女性だから、
擁護しているわけではありません。
老若男女問わず、
許されるのであれば、
立ち直る機会を、
与えてあげてもいいじゃないですか。
1度ぐらい。
刑務所に入れてしまったら、
逆に、
立ち直れないと思います。
それに、
ただでさえ、
過剰収容と言われている刑務所に、
執行猶予が付くであろう人も、
収容してしまっては、
刑務所は、
崩壊してしまうと思います。
それでは、
受刑者の更生など、
今以上に難しくなるでしょう。
1つの意見として、
あってもいいとは思いますが、
現実を、
もっと見てほしいと思います。
この判決を受けて、
ネット上では、
この元メンバーの卒業が、
「あと2ヶ月遅かったら、もっと違っていた」
と、
言われています。
どういうことか。
それは、
この元メンバーが、
SKEを卒業した2ヶ月後に、
SKEの運営が、
AKBと同じ、
「AKS」
というところから、
「ZEST」
という会社に変わりました。
ここが掲げたのが、
「アイドルのセカンドキャリアをサポートする」
というもの。
それに従い、
今年グループを卒業した竹内彩姫が、
そのままZESTに入社し、
今は裏方として、
セカンドキャリアをスタートさせました。
ZESTには、
SKE以外のアーティストも所属していて、
SKE以外の仕事も、
行っているようです。
自身の、
アイドルとしての経験を活かした、
仕事ということです。
同じく、
今年卒業した野島樺乃は、
ZESTに所属する、
新たなグループの一員となりました。
また、
卒業を発表した杉山愛佳は、
卒業後、
ZESTが主宰するダンススクールの、
ダンス講師+振付師になるようです。
元メンバーも、
あと2ヶ月遅く卒業していたら、
事務所のサポートを受けて、
犯罪に手を染めることは、
なかったのではないかというのです。
この元メンバー、
私はかなりかわいいと思うのですが、
お世辞にも、
人気があったとは、
言えませんでした。
ですから、
卒業した時に、
「この先どうするんだろう」
と、
心配しました。
卒業時に、
その後の進路の説明が、
なかったからです。
卒業後も、
細々とSNSを更新していたので、
芸能活動を継続するのかと思ったのですが、
その更新も途絶え、
結果、
今回のようなことになりました。
進路が決まっていないのなら、
グループを卒業する必要は、
なかったのではと思いました。
この元メンバーの同期は、
まだ6人が、
在籍しています。
その6人と比べても、
人気はなかったように思います。
だから、
逆に、
辞めたかったのかもしれません。
「このまま居てもしかたがない」
と思ったのでしょう。
でも、
アイドルとしての人気を確立できなかったのは、
厳しいことを言うと、
自己の努力不足です。
辞めるのであれば、
もう少し早いタイミングか、
そうでなければ、
新しい運営の支援が得られる、
もっと後のほうが、
よかったと思います。
辞めるタイミングも、
将来設計も、
「中途半端」
だったのです。
とにかく、
立ち直る機会を得たのですから、
今後は、
頑張ってほしいものです。