少し前、
こんなニュースがありました。
みなさんは、
この件について、
どう思われますか?
私は、
前にも話したように、
死刑制度には賛成です。
死刑制度こそが、
凶悪犯罪の、
抑止力になっていると、
思っているからです。
この制度がなければ、
日本では、
さらに凶悪な犯罪が、
増えることと思います。
実際、
日本人の80%が、
死刑制度に賛成しています。
おそらく、
私と同じ理由だと思います。
反面、
10%が、
反対しているのも事実です。
(残りの10%は、「わからない」または「無回答」)
少数意見を無視するのは、
民主主義に反すると思うので、
議論を交わす必要があります。
もし、
死刑を廃止するのであれば、
終身刑の創設など、
刑法の大幅な改正が必要です。
今回の件ですが、
死刑判決が確定しているということは、
少なくとも1人の、
命が奪われた事件ということです。
その、
命を奪われた人は、
「あなたは、〇日後に命を奪われます」
と、
予め、
通知があったのでしょうか?
そんなこと、
あろうはずがありません。
犯人によって、
いきなり、
命を奪われてしまったのです。
まさか自分が、
死ぬことになるなど、
思ってもいないはずです。
どんな方法で、
命が奪われたかはわかりませんが、
死の直前の恐怖たるや、
察するに余りあります。
死刑確定囚は、
執行の日まで、
反省と後悔の日々を送るものと、
反省などまったくしないものの、
2つに分かれると言います。
私からすれば、
この提訴した確定死刑囚は、
反省も後悔もしていないように思います。
していたら、
こんなことを、
言えるはずがないのです。
自分が、
殺めてしまった人が感じた恐怖を、
棚に上げてしまっています。
「自分が殺した相手は、いきなり恐怖を感じて死んだけど、自分はそんなの嫌だ」
と、
身勝手なことを言っているようにしか、
思えません。
死刑の執行日の通知に関しては、
確か、
明確な規定はないはずです。
実際、
以前は、
当日ではなく、
数日前に通知していたのです。
しかし、
自分の運命を悲観して、
自殺を図る者が続出したため、
運用を変えたのです。
今も、
外国ではあるようですが、
大昔は日本でも、
「最後の晩餐」
が、
あったと言います。
法律の裏付けがない、
運用上だけの問題なら、
例えば、
事前の告知を希望する場合は、
その人にだけ、
通知するというのも、
手段だと思います。
しかし、
その分、
自殺防止に力を注ぐ必要があるので、
刑務官は、
ただでさえ激務なのに、
さらに仕事が増えることになります。
そもそも、
死刑執行は、
法律で、
「死刑確定から6ヶ月以内に執行される」
と規定されているます。
にもかかわらず、
平均で執行まで7~8年かかり、
長い人では、
50年も、
未執行のままです。
このことが、
問題でしょう。
死刑の執行には、
法務大臣の、
「死刑執行指示書」
が必要で、
法務大臣が、
印を押すことが必須です。
どういう基準で、
執行する人を決めているのか、
不明確ですが、
その時の法務大臣が、
「死刑反対論者」
で、
印を押さないこともあります。
これは、
法務大臣の、
「職務放棄」
だと、
私は思っています。
死刑の命令を、
出せない(出さない)のであれば、
そもそも、
法務大臣など、
要請があっても、
受けるべきではないのです。
「大臣にはなりたいけど、死刑の命令は嫌だ」
など、
身勝手極まりないと思います。
総理大臣は、
大臣を任命する時、
法務大臣を要請した相手に、
そのあたりの確認をしてから、
任命するべきです。
もし、
法務大臣を引き受けたとして、
1人も執行しなければ、
罷免も考えるべきです。
しかし、
今回の提訴、
事前告知を求めるだけのものなら、
全然許せます。
しかし、
それに加えて、
慰謝料を求めるとは、
「何様」
という感じです。
たぶん、
事前告知が認められたとしても、
慰謝料は認められないでしょう。
もし万が一、
慰謝料までも認められたら、
後に続く者が続出するでしょう。
そうなると、
すべてが破綻してしまいます。
「何でもあり」
になってしまいます。
おそらく、
「当日告知は、法律で規定されているものではなく、運用上のことなので、それに対する請求権は存在しない」
という主旨で、
認められないと思います。
先にも言いましたが、
問題なのはそこではないのです。
法律に従い、
刑が確定してから、
6ヶ月以内に、
執行すればいいのです。
それなら、
確定死刑囚も、
見当をつけやすくなって、
心の安定をはかることができます。
いやいや、
殺された人が、
恐怖に震えて、
無念に亡くなっているのに、
なぜ確定死刑囚が、
「安らかな死」
を、
迎えなければならないのか。
「どの口が言ってるねん」
という話です。
以上は、
あくまでも私の私見ですので、
反対意見もあろうかと思います。
人の命がかかわることですから、
いろんな意見があってもいいと思います。
しかし、
「安らかな死」
を迎えたければ、
そもそも、
他人の命を奪わなければいい話です。
しかも、
これも私見ですが、
当日告知されて、
気持ちの整理がつかないまま執行されたほうが、
いいのではないかと思います。
例えば、
3日前に告知されたとして、
執行日までの3日間、
死の恐怖と戦って過ごすほうが、
余程つらいと思います。
「自殺したい」
という、
感情が起こるかもしれません。
安らかな死を迎えようとして、
逆に恐怖に怯えることになったら、
「本末転倒」
です。
非人間的なことをした者が、
非人間的なことを非難する。
滑稽なことです。
こういう輩には、
是非とも事前告知して、
恐怖に怯えながら、
執行日を迎えてもらいたいものです。
それでやっと、
自分の愚を、
悟ることでしょう。