看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

自分たちの都合しか考えない他部門/病棟のことは蔑(ないがし)ろ

どこの病院でもそうかもしれませんが、

最後に働いた病院が近畿中央病院なので、

そこの例で話します。

 

入院中の患者が、

他科の受診をする場合は、

主治医が、

その科宛てに、

 

「コンサルテーションオーダー」

 

を出します。

 

1日当たりの枠が決まっていて、

急ぐ場合は、

 

「日未定」

 

で入力をして、

電話で直接当該科の医師に連絡して、

依頼をします。

 

検査や放射線科オーダーは、

枠を取るために、

時間指定がなされますが、

基本的には時間通りに呼ばれることはなく、

空き時間に呼び出しされます。

 

それは、

外来受診においても同じです。

 

それは、

そういう運用なので、

特に苦言はないのですが、

問題なのは、

呼び出す時間なのです。

 

病棟の昼食時間は、

だいたい12時からになっています。

 

12時頃、

食事を載せたカートが、

調理室から運ばれてきます。

 

それを、

看護師とヘルパーで、

配膳していきます。

 

看護師・ヘルパーも、

半数が、

12時から昼休憩に入ります。

 

つまり、

日勤勤務者の半数で、

患者の昼食の世話をするのです。

 

配膳下膳だけでなく、

食事介助を行うことも、

多々あります。

 

「日勤勤務者の半数」ということは、

6名前後ということになります。

 

外来や検査・放射線科も、

昼時というのは、

予約時間枠が設定されていないので、

一時的に、

 

「暇」

 

になります。

 

だからだと思うのですが、

この昼食時に、

外来受診・検査や放射線科の呼び出しが、

よく行われます。

 

しかも、

その呼び出しが、

いくつも重なるのです。

 

病棟の看護師、

特に若い看護師は、

 

「素直」

 

というか、

 

「従順」

 

なので、

呼び出しがあったら、

すぐ患者を連れて行ってしまいます。

 

1人で行ける患者なら、

声をかけて、

1人で行ってもらえばいいのですが、

入院している患者は、

大抵、

車椅子やベッドでの搬送が、

必要です。

 

例え歩ける患者でも、

高齢で、

付き添いが必要なことが、

ほとんどです。

 

余裕があれば、

別に構わないのですが、

ただでさえ半数しかスタッフが居ない時に、

搬送で人を取られたら、

たまったものではありません。

 

ベッド搬送の場合は、

2人看護師・ヘルパーを、

取られてしまうのです。

 

だから私が、

その出棟(近畿中央病院では『出診』と言っていました)依頼の電話を受けたら、

病棟の状況を鑑みて、

このように言いました。

 

「今人が居なくて無理なので、あとにしてください」

 

それは、

当然のことだと思います。

 

もし、

ただでさえ人が居ない時に、

搬送に人を取られたら、

病棟の看護師・ヘルパーは、

 

「空」

 

になってしまいます。

 

これは、

大問題です。

 

検査部門は、

大体引き下がってくれるのですが、

外来と放射線科は、

 

「何で人が居ないんですか?」

 

と、

食い下がってきます。

 

スタッフの半数が、

休憩に行っていることを伝えると、

 

「何でこんな時間に休憩に行くんですか?出てきてもらったらいいんじゃないいですか。もっと、別の時間に、休憩に行くようにしたらいいんじゃないですか」

 

という者まで居る始末。

 

は?

 

看護師だって、

昼食休憩は必要です。

 

もし、

時間をずらしたら、

その後の業務に支障が出ます。

 

自分たちだって、

交代で昼食休憩を取っているはずです。

 

それを棚に上げて、

病棟だけに違う運用を求めることは、

不可解というほかありません。

 

結局、

病棟以外の部門は、

自分たちの都合しか考えていないということです。

 

自分たちの、

思い通りに業務ができたら、

病棟のことなど、

どうでもいいのです。

 

おかしいですね。

 

外来の看護師も、

元々は病棟で働いていたはずで、

病棟も事情もわかっているはずです。

 

まだ看護師が、

強気な発言をするのは、

10億歩譲ります。

 

しかし、

クラーク(事務職)が、

強気に出るのは、

許せません。

 

クラークで、

強気に出る人は、

なかなか居ませんが、

たまに居ます。

 

免許職たる看護師を、

何だと思っているのかという話です。

 

放射線技師など、

自分のことを、

 

「医者と同等」

 

と言わんばかりの言動を、

看護師に取る輩が居ます。

 

前にも言った通り、

病院において、

医師以外の免許職は、

看護師も薬剤師も臨床検査技師理学療法士放射線技師も、

優劣なく、

みんな、

 

「横一線」

 

です。

 

同じ免許職に、

高圧的な態度を取るとは、

もってのほかです。

 

どうやら向こうは、

私たち看護師が、

搬送をしたくなくて、

そう言っていると思っているようですが、

結局はいつかやらなければならないことです。

 

その場断っても、

少ししたら、

結局は行かなければならないのです。

 

その時に行けるのなら、

お互いにとって良いことだと思います。

 

しかし、

病棟が天手古舞(てんてこまい)なのに、

他部門の都合を優先させる筋合いは、

まったくありません。

 

そもそも、

昼食時です。

 

患者も、

昼食を食べているのです。

 

そんな時間に呼び出すほうが、

常識がないというか、

本当に、

 

「自分本位」

 

と言わざるを得ません。

 

「何でこんな時間に休憩に行くんですか?出てきてもらったらいいんじゃないいですか。もっと、別の時間に、休憩に行くようにしたらいいんじゃないですか」

 

と言った人物も、

私みたいな下っ端じゃなく、

看護部に言うべきです。

 

この時のように、

 

「上司の鏡」

 

なら、

断固反対してくれたでしょうが、

まさにひとり相撲/OCJH栄養部の場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

前看護部長・前田正美は、

向こうの言うことを聞き入れて、

看護師に、

さらなる負担を強いたことでしょう。

 

でも、

それはなかったでしょう。

 

結局、

理不尽なことを言う者は、

上には、

モノを言わないのです。

 

こういう、

看護師を大事にしない、

そして、

自分の都合しか考えない者が居る病院では、

働きたくありません。

 

外来部門・検査部門・理学療法部門・放射線科 各位

 

患者の呼び出しをするのであれば、

午前中は11時45分まで、

午後からの呼び出しは、

13時以降でお願いします。

 

13時以降は、

看護師はまた、

交代で半数が昼食休憩に行きますが、

その頃になれば、

患者の昼食の世話が、

落ち着きつつあります。

 

そうすれば、

患者も看護師も、

そして呼び出した側も、

みんなが、

気持ち良く居られます。