看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

意味のない「医療監視」

医療機関では、

年に1回+必要時、

「医療監視」が行われます。

適時調査とは? “医療監視”との違い―診療報酬請求最前線 - 病院経営事例集 (hpcase.jp)

 

上記は、

あまり良い資料ではないのですが、

他に良いものがみつからなかったので、

参考までに。

 

「医療監視」というのは通称で、

資料にもあるように、

 

「医療法第25条第一項の規定に基づく『立ち入り検査』」

 

というのが正しい表現です。

 

保健所から、

監視員が来て、

資料にあるような点について、

点検が行われています。

 

行政機関が、

医療機関を統括している以上、

定期的に立ち入り検査を行うことは、

必要なことだとは思います。

 

しかし、

その中身に問題があります。

 

如何にも、

 

「やってます」

 

感を出しているだけで、

内容がないということです。

 

まず、

実施にあたっては、

実施機関(保健所)から医療機関に対して、

事前に連絡がなされることになっています。

 

急に行ったら、

失礼に当たるということと、

立ち会うべき人が不在であったら、

困るというのもあると思いますが、

抜き打ちでするからこそ、

意味があるのではないでしょうか。

 

近畿中央病院においては、

いやどこの医療機関もそうでしょうが、

立ち入り検査が来るとわかったら、

指導が入らないように、

徹底的に対策をします。

 

その例をいくつか。

 

まず、

点滴を作成するテーブルの下にある、

感染性医療廃棄物容器(所謂「感染BOX」)です。

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上のものは、

ほんの一例で、

施設によって様々な種類のものが、

使われています。

 

ちなみに、

最初に働いた病院と、

転勤した病院は、

段ボール製でした。

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近畿中央病院の、

私が所属した部署においては、

点滴を作成して、

その時使用した針を、

最小限の動線で破棄できるように、

感染BOXは、

点滴を作成するテーブルの下に配置されています。

 

これは、

合理的な配置だと思います。

 

動線が長くなれば、

その分針刺し事故が起きる確率が、

高くなるからです。

 

しかし、

この位置では、

医療監視の基準にひっかかってしまいます。

 

それで、

医療監視当日の朝に、

感染BOXを、

点滴を作成するテーブルの背後にある壁際に、

置き場所を変えるのです。

 

確実に、

動線は長くなり、

他者に針刺し事故をしてしまう確率が、

上がると思われます。

 

所詮は、

現場を知らない、

 

「机上の空論」

 

だと思います。

 

しかも、

テーブルの下で慣れているものですから、

当日の点滴作成は、

みんな動きがぎこちなくなって、

余計な時間を要してしまいます。

 

結局、

立ち入り検査が終わったら、

元に戻すのですから、

意味がないと、

言わざるを得ません。

 

次に、

流し(シンク)についてです。

 

看護師は、

仕事をする上で、

何度も手洗いをします。

 

それに、

経腸栄養食を準備するなど、

水回りをよく使用します。

 

ですから、

シンクが濡れているのは、

当たり前であるし、

しかたないと思います。

 

しかし、

これも指摘されました。

 

は?

 

おかしくないですか?

 

手洗いなどで、

使っているからこそのことで、

それをどうにかしろと言われても。

 

向こうの主張としては、

濡れている状況が継続することで、

菌が繁殖するということらしいです。

 

しかし、

頻回に使っていますから、

常に洗い流されている状況です。

 

沼や池のように、

水が淀んでいるのなら、

話は別ですが。

 

このことも、

 

「机上の空論」

 

と言えます。

 

この件は、

感染が絡むということで、

私が感染委員をしている時に、

感染委員会に振られました。

 

話し合いの時に、

使い終わったら、

布巾で拭く案が出されました。

 

そして、

それで決まりそうになりましたが、

私とあと何人かが、

それに反対しました。

 

その布巾を、

放置するほうが、

汚いのではないかと思ったからです。

 

しかも、

せっかく手を洗ったのに、

シンクを拭くために、

布巾を持つことは、

本末転倒です。

 

「手袋を付けたらいい」

 

という意見も出ましたが、

なぜ手を洗うだけで、

そこまでの手間をかけなければならないのか。

 

甚だ疑問です。

 

ただでさえ、

当時は手洗いさえ、

みんなに浸透させるのに、

苦労していたのです。

 

それに、

余計な作業が加わったら、

誰もやらなくなります。

 

それこそ、

 

「本末転倒」

 

です。

 

布巾で拭くことを実施するとして、

ではその布巾は、

誰が交換するのかという話にもなりました。

 

それについては、

感染管理の主任・上野一枝が、

看護助手(ヘルパーではない)に交渉して、

定期的に交換する話になりました。

 

結局、

使用する都度シンクを拭くのではなく、

定期的に看護助手が拭くことで、

落ち着いたと思います。

 

その方が、

現実的だと思います。

 

上野一枝は、

感染管理専任で、

現場のことをわかっていないので、

この件も含めて、

やっていること・考えていることが、

ほぼ

 

「机上の空論」

 

なのです。

 

個人情報の保護についても、

触れていきましょう。

 

近畿中央病院では、

ワゴンに乗った電子カルテを引っぱって、

病室をまわります。

 

その途中で、

他の受け持ち患者に、

ナースコールで呼ばれたら、

そこに行かなければなりません。

 

他の人は、

行ってくれませんから。

ナースコールを取らない看護師たち/それは職務放棄では? - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

個人情報の保護上、

電子カルテは、

その場から持っていくべきなのは、

十分わかっています。

 

しかし、

そこにはすぐ戻って来るので、

大概はそこに置いたままか、

最低限処置室に放り込むかの、

どちらかのなります。

 

しかし、

医療監視では、

詰所か、

鍵のかかる場所に入れることを、

奨励します。

 

そんなの無理だというのは、

病棟で電子カルテを使って働いたことがある人は、

みんなわかると思います。

 

そんなことをしているうちに、

先ほどナースコールを鳴らした患者は、

 

「遅い。何してるんだ」

 

と、

再度ナースコールを鳴らします。

 

そう、

患者にとっては、

ナースコールを押したら、

なるべく早く来てくれるほうが、

ありがたいのです。

 

このあたりも、

 

「机上の空論」

 

というか、

患者の思いと乖離(かいり)していると思います。

 

第一、

例え電子カルテの管理を、

ちゃんとしたとしても、

外でペラペラ、

私が入院したことを話す人が居るのですから、

そっちを何とかするべきです。

情報漏洩クイーン・ヘルパーKo - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

この時話した通り、

私のことだけでなく、

他の患者のことも、

外部の人間に話しているのですから、

これは完全にアウトです。

 

とにかく、

すべてが、

 

「机上の空論」

 

です。

 

医療監視をする側(保健所)も、

そして受ける側(医療機関)も、

形式的なことに終始するのではなく、

もっと現実的なこと、

もっと身になることを、

行っていくべきです。