看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

患者とその家族の思いを踏みにじる病院・近畿中央病院

患者とその家族は、

万が一にも入院することになったら、

1日でも早く退院したいと考えるものです。

 

私も、

2019年12月末から、

2020年2月なかばまで入院したのが、

人生初の入院でしたが、

強くそう思いました。

 

故に、

病院という組織全体として、

その気持ちに答える、

つまり、

1日でも早く退院できるようにしていくことが、

ごく当たり前の役割だと思います。

 

しかし、

そんな患者と家族の気持ちを踏みにじり、

意図的に退院日を伸ばす病院があります。

 

それが、

近畿中央病院です。

 

ある日、

前院長・有田憲生より、

次のような趣旨の通達がありました。

 

「病院の財政がひっ迫している。そんな財政を助けるために、患者の入院日数を、1日でも延ばすように」

 

私は、

この通達を聞いた時に、

かなりの疑問を感じました。

 

それは、

看護師の信念に反するからです。

 

看護師とは、

患者とその家族に、

寄り添うものです。

 

病院がやろうとしていることは、

それに反することです。

 

しかし、

病院の財政が破綻して、

病院が経営破綻すれば、

その看護師の本分を果たすことすらできなくなります。

 

そんなカッコいい理由よりも、

第一自分の生活が立ち行かなくなります。

 

疑問を感じながらも、

従うしかありませんでした。

 

「やっぱり自分がカワイイんじゃないか」

 

と思われるでしょう。

 

その通りです。

 

私は、

看護師という仕事をすることによって、

報酬を得て、

それで生きているのです。

 

病院が潰れて、

収入がなくなったら、

生きていくことに、

危機がおとずれるのです。

 

キレイごとは嫌いです。

 

「患者のため」「家族のため」

 

それだけを前面に出すのであれば、

最低限の衣食住だけ保証してもらって、

それ以外は無償で働いたらいいと思います。

 

今の時代、

そんなことする人は居ないでしょう?

 

そうしないということは、

みんな私と同じ考えということです。

 

話を戻します。

 

近畿中央病院が、

まず行ったことは、

退院日の調整に、

病棟師長が主治医と患者・家族の間に入って、

介入することになりました。

 

具体的には、

今までなら、

主治医と患者もしくはその家族の間で、

退院日を決めて、

それを看護師側にに知らせるという形でした。

 

どこの病院でも、

これが普通だと思います。

 

それが、

まず主治医から看護師側に、

退院が可能である旨が伝えられます。

 

主治医から聞いた者が、

その日のリーダー等に報告をして、

最終的には病棟師長に、

その情報が伝わります。

 

病棟師長は、

患者もしくはその家族と話をして、

退院日を決めるのですが、

患者・家族の意向よりも、

最大限病院にコストが落ちる日を、

提案するのです。

 

私は、

コスト関係のことは疎いので、

うまく説明できませんが、

入院を1日でも長くさせることで、

一番病院として利益が生まれる日というものがあって、

そこを退院日として提案するということです。

 

ですから、

そのあたりを計算して、

 

「〇〇日はいかがですか?」

 

と言うのです。

 

その日以降であれば、

恐らく病院の利益は変わらないので、

あとは患者側の都合に合わせて、

退院日を決定するのです。

 

よくはわかりませんが、

包括医療費支払制度(DPC)によって、

患者の負担は増えないのかもしれません。

包括医療費支払い制度(DPC)について|外来・入院のご案内|【公式】日本赤十字社 和歌山医療センター (jrc.or.jp)

 

患者の負担が増えない範囲で、

最大限病院が利益を生む入院日数で、

退院日を決めているというのが、

正しい表現なのかもしれません。

 

 

しかし、

入院が1日延びれば、

その分なにかと出費が増えてしまいます。

 

私も、

最初の入院、

そして2回目の入院も、

病院側の都合(医師の都合)で、

本来なら1日早く帰れていたところを、

それぞれ1日ずつ延ばされました。

 

特に最初の時は、

希望で個室に入っていたので、

個室料金が1日分余計にかかりました。

 

ちなみに、

2回目の入院は、

部屋が空いてなかったので、

ずっと個室でしたが、

私の希望ではなかったので、

ずっと無料でした。

 

結局、

患者側の負担は増えるのですよ。

 

こんな施策は、

一時しのぎに過ぎず、

根本的なことを解決しない限り、

大きな財政の改善には、

繋がらないと思います。

 

近畿中央病院が、

積極的にコロナ患者を受け入れたのは、

補助金目当てであることは明白です。

 

それはそれでいいと思いますが、

患者のためというよりも、

金目当てであることが、

顔ににじみ出ていたのが、

テレビで放送されて、

反感を買ったことを、

近畿中央病院の者は、

気付いているのだろうか。

 

きっと、

気付いていないでしょう。

 

すべて、

我がが正しいと思っているところですから。

 

これに関連して、

もう1つ言いたいことが。

 

救急車で搬送されて入院したり、

外来受診後に緊急入院になったりしたら、

名前は忘れましたが、

1枚の書類が、

患者と一緒に届きます。

 

仮に、

 

「救急搬送票」

 

とでもしておきます。

 

この運用が始まった時だと思いますが、

院長・副院長・看護部長・事務方 等が一団になって、

平日に病棟を回って、

その時に、

病棟師長が、

入院の状況や退院調整の状況を、

プレゼンテーションするようになりました。

 

その時に、

「救急搬送票」を、

一団に手渡して処理していました。

 

しかし、

日が経つに連れて、

来る日が飛び飛びになったり、

来るメンバーが欠けるようになって、

いつの間にかフェードアウトしました。

 

「救急搬送票」は、

ホワイトボードに、

束になってクリップに挟まったままです。

 

結局、

病棟師長が、

どこぞに持っていく形になったようです。

 

自分たちで始めたことを、

理由も言わずにやめてしまうことは、

もはや近畿中央病院の

 

「伝統芸」

 

です。

 

やめるならやめるで、

 

「こうこう、こういう理由でやめます」

 

といえばいいものを、

まあやりません。

 

自分たちの愚を、

認めるのが嫌なのでしょう。

 

近畿中央病院は、

副院長は優秀なのですが、

前院長・有田憲生と前看護部長・前田正美が

 

「愚」

 

であることは、

今までこのブログで述べてきたことを見たら、

納得できると思います。

 

この施策に、

疑問を感じたのは、

恐らく私だけではないはずです。

 

病院側が示すことが、

常に正しいわけではないのです。

 

なぜ、

近畿中央病院が、

合併により消滅することになったのかを考えたら、

私の主張が正しいことが、

わかるはずです。

建て替えが移転へ、そして合併へ - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

病院側の言うことに、

疑問を感じたのであれば、

従うのではなく、

その疑問をぶつけてみましょう。

 

それで、

病院が間違った方向に進むのを、

止められるかもしれません。

 

患者の退院日を延ばすことは、

明らかに間違った施策なのです。

 

伊丹市民病院との合併についても、

私は間違った施策であると、

今でも思っています。

 

そうなる前に、

疑問を呈していたら、

もしかして単独で存続できていたのではないかと思うと、

残念でなりません。

 

なぜなら、

この合併は、

前院長の

 

「ひとり相撲」

 

の結果なのですから。

 

それを、

誰も止めなかったから、

全国の公立学校共済組合の病院の中で、

唯一消滅するのですから。

 

これを、

恥と感じず、

自らの

 

「手柄」

 

としている前院長は、

怒りも呆れも通り越して、

 

「滑稽」

 

というほかありません。

 

前院長は、

近畿中央病院退職後も、

他の病院に行ったみたいですが、

本来の仕事、

つまり医師としての仕事にだけ精を出して、

経営にはあまり首を突っ込まないほうがいいと思います。

 

また、

病院を潰すことになるから。

 

後半、

余計な話をしてしまいましたが、

近畿中央病院に入院する方、

そして家族の方は、

裏でこういうことが行われているので、

十分お気を付けください。

 

ただ、

この内容は、

私がバリバリ働いていた、

2019年12月以前のことです。

 

コロナ禍で、

多少状況が変わっているかもしれません。

 

その際は、

ご容赦ください。

 

ただ、

根本的には、

変わらないと思います。