看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

私がプリセプターをした新人看護師①INUE Vol.3

みなさん、

もうこの話題には、

飽きたと思いますが、

もう少しお付き合いください。

 

前回までの内容です。

私がプリセプターをした新人看護師①INUE Vol.2 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

今まで語ってきたように、

初めて教えた新人INUEは、

とんでもない人物でした。

 

故に、

エピソードはまだまだあります。

 

私が、

最初に勤めた病院、

そして転勤した病院は、

近畿中央病院同様、

副業(アルバイト)が禁止されていました。

 

しかも、

罰則規定もありました。

 

この時に登場したTNYM、

そして、

年は私より下だけど、

その病院では1年先輩の、

ICKWという、

TNYMと同じ手術室に所属する看護師が、

隠れてアルバイトしていたのは知っていました。

本当に存在するのか?紙芝居/男性看護師・TNYMの場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

しかし、

古川睦の時と同様、

いざという時の切り札にしようと、

すぐに上司に報告することは、

しませんでした。

 

結局、

切り札を使う前に、

私がその病院から、

去ることになりました。

 

それに、

おそらく2人とも、

もうその病院には居ないので、

使いようもないのです。

 

ある日、

INUEが、

私に一通の封筒を差し出しました。

 

「(私の名前)さん、これみてください」

 

その封筒は、

INUEの母校である看護短大から、

救命救急センターのセンター長(医師)に送られたものでした。

 

詳細を聞くと、

INUEが母校から、

卒業生の先輩として、

進路やその後の仕事について、

講義をしてほしいと、

電話で打診されたとのこと。

 

正式な要請を、

書面でしたいから、

どこに送ったらよいか尋ねられて、

救命救急センター部長宛てに送るように、

返答したようです。

 

まず、

ここがおかしくありませんか?

 

救命救急センターを取り仕切っているのは、

センター長ですが、

看護師まで管理しているわけではありません。

 

ここは、

救命救急センターの看護師長(副看護部長の肩書あり)か、

看護部長宛てに送ってもらうのが、

筋ではないでしょうか?

 

ただ、

講義を行うだけでは、

アルバイトとは言えません。

 

送られてきた書面には、

往復の交通費に加え、

謝礼が出る旨が書かれていたのです。

 

利益が出るということで、

副業になるのではと思いました。

 

それで、

INUEには、

病棟師長MRYMに相談するように、

アドバイスしました。

 

この時、

「上司の鏡」は、

看護部の教育担当副看護部長に転出していました。

たまには良い話を 上司の鏡/看護師長・國久シゲコの場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

後日INUEから、

相談の結果がもたらされました。

 

結果は、

やはり「ダメ」ということでした。

 

それは、

やはり報酬が出るという点にあったと思います。

 

当然の結果です。

 

しかし!

 

このINUEは、

MRYMに食ってかかり、

講義に行くことを強行したのです。

 

INUEの気持ちも、

わからないではないですが、

規則で決まっていることなので、

そこは遵守すべきだと思います。

 

ヘタをすれば、

解雇もあり得るのですから。

 

MRYMにしても、

知ってて行かせたとなったら、

知らずに行かせたよりも、

重い処分を受けることになります。

 

INUEは、

自分が優秀だから、

選ばれたと思ったようですが、

それは違うと思います。

 

一度看護学校を辞めて、

違う県の看護短大に入り直して、

その短大の地元でも本人の地元でもない、

しかも都会の大阪で就職したという、

波乱万丈さで選ばれたものだと、

私は思っています。

 

結局、

本人もMRYMも、

処分を受けた様子はありませんでした。

 

これは、

MRYMが、

自分が処分されるのを恐れて、

看護部に報告せずに黙認したか。

 

それとも、

往復の交通費以外の報酬を受け取らないよう、

INUEにくぎを刺したのかもしれません。

 

利益を産まなければ、

それは副業になり得ないので、

規則には触れないということです。

 

しかし私は、

前者だと思います。

 

INUEは、

諸事情で、

常にお金に困っていたからです。

 

きっと、

報酬を受け取っているはずです。

 

この講義に行ったあと、

INUEは鼻高々でした。

 

「自分は選ばれたんだ」

 

と。

 

とんでもない勘違いです。

 

先述のARKさんにも、

しばらく自慢して、

今で言うところの、

 

「マウントを取っていた」

 

ようです。

 

しかし、

当のARKさんは、

いつも通り、

何とも思わなかったそうです。

 

ARKさんが、

INUEと同じ短大に行っていて、

それでINUEが選ばれたのなら、

まだ自慢するのはわかります。

 

しかし、

ARKさんは、

地方出身で、

関西の国立4年制大学に進んで、

大阪で就職するというのは、

よくあるパターンです。

 

どちらの経歴に、

面白味があるかといえば、

それはINUEのほうでしょう。

 

自慢することでも、

何でもありません。

 

しかも、

自慢されたところで、

ARKさんは、

何とも思ってないのですから。

 

INUEの、

自己満足でしかないのです。

 

しかし、

今さらながら、

INUEは、

ちゃんと講義をできたのでしょうか。

 

あの文章力では、

到底良い講義ができたとは思えません。

 

本人は、

まったくそのように思ってないでしょうが、

きっとわざわざ恥をかきに行ったようなものだっと思います。

 

そもそも、

社会人として、

職場の規則を守ることは、

当然なことです。

 

当時は、

そのあたりかなり甘かったのかもしれませんが、

今はそうはいきません。

規則を破る男・古川睦 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

規則を破れば、

それ相応の罰を受けなければなりません。

 

それができない職場は、

 

「なあなあ」

 

で仕事をすることで、

今後の発展は望めないでしょう。

 

そして、

規則を破り、

自分だけいい目をみる者には、

何かしらの罰が下ると思います。

 

このINUE、

この後評価が上がったかというと、

逆に

 

「要注意人物」

 

として、

目を付けられることになりました。

 

「優等生」

 

のARKさんとは、

また差が開いてしまったのです。

 

これを、

 

「自業自得」

 

というのです。

 

そうならないように、

規則の則って、

手続きを行っていくことが大切です。

 

INUEも、

きちんと手順を踏んでいれば、

そうはならなかったはずです。

 

【余談】

昨日、

ようやく新型コロナのワクチン1回目を、

接種することができました。

 

接種部位付近の、

若干の痛みがある以外は、

発熱もなく過ごしています。

 

しかし、

新人の話をしていると、

やはりMSさんに、

会いたくなります。

理不尽に辞めていった子たちへのレクイエム/今でも忘れられない新人看護師MSさん - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

このご時世ですから、

なかなか会うのは難しいかもしれませんが、

もう少し状況が落ち着いたら、

思い切ってMSさんに、

 

「会いたい」

 

と、

言ってみようかと思います。

 

その上で、

彼女がまた離れてしまったら、

それは運命かと思い、

あきらめるしかないのかもしれません。