看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

無法者には正攻法で

以前の投稿で、

「無法者には無法で対処」と書いたことがあります。

あいさつをしない女・片山 Vol.2 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

しかし、

ドストライクの正攻法でいくほうが、

実は相手には効果的です。

 

たぶん、

2014年のある日、

私は件の藤崎、

そしてもう1人の看護師と夜勤でした。

 

藤崎は、

夕方の申し送りから夕食までの間に、

患者のところをほぼ回って、

他の看護師が部屋回りをする夕食後には、

もうカルテを書いていました。

決まって、

詰所の受付カウンターの内側左端にある、

目立たないパソコンをつかっていました。

 

私は、

いつも通り夕食後から部屋を回りました。

 

そして、

部屋回りを終わった者から、

順番に食事休憩に行きます。

決まりでは、

30分取っていいことになっていますが、

食事だけ摂ってすぐ戻ることも多々あります。

 

消灯までに、

部屋回りをしなければならないので、

できなければ食事休憩も、

消灯後にズレ込むことも、

日常茶飯事です。

 

そして、

22時頃からは、

交代で仮眠休憩に行きます。

規定では、

2時間程度となっていますが、

これも状況により流動的です。

 

そして、

他の1人が仮眠休憩に行き、

私と藤崎の2人になりました。

 

私は、

相手が話しかけてきたら話しますが、

自分から話すことはあまりありません。

相手が後輩なら、

緊張感の緩和のために、

話すようにしていますが。

 

この時は、

後輩といっても、

ベテランの域に入りつつある藤崎だったので、

こちらから話し掛けることはありませんでした。

 

向こうも、

何も話さず、

黙々と看護記録を打っています。

 

この日は、

それで終わりましたが、

状況は徐々に変わってきます。

 

別の夜勤の日、

私は夜勤のリーダーをしていました。

夜勤のリーダーは、

患者を受け持ちながら、

他のメンバーの休憩の調整をしたり、

緊急入院を受ける采配をしたりします。

 

夜勤の緊急入院は、

基本的にAチームとBチーム両方の患者を担当している看護師(C)が、

受けることになっています。

 

この日は、

藤崎がC担当でした。

 

入院が入ると決まる前に、

休憩順番を決めていたのですが、

入院を受ける順番的に、

Cの人が一番最初に行くのが習わしでした。

 

ちょうど、

藤崎が休憩に行こうとしたとき、

私のPHSに電話がかかってきました。

そんな時間にかかってくるのは、

ほぼ救急外来からです。

 

当該科の患者だったし、

病棟も余裕があったので、

入院を受けました。

そして、

明文化はされていないものの、

入院を受けることになっている藤崎に、

その旨を伝えました。

 

すると藤崎は、

「私今から休憩ですから」と言い残し、

さっさと休憩に行ってしまったのです。

 

私も、

もう1人の看護師も、

唖然としてしまいました。

 

しかたなく、

もう1人の看護師に、

入院を受けてもらいました。

 

これは、

序章に過ぎませんでした。

 

日勤帯での出来事は、

また後日に譲りますが、

ついに仕事を放棄しだしたのです。

 

夜勤帯、

食事休憩・仮眠休憩に行く際は、

残りの2人に、

その間にやるべき業務を依頼します。

そして、

仕事を依頼された者は、

それを実行しなければなりません。

それをしないということは、

仕事の放棄と言わざるを得ないのです。

 

藤崎は、

私が依頼した仕事を、

一切やらなくなったのです。

 

このもっと後になって、

別の奴が同じことをした時(また後日詳しく書きます)に、

「もう1人の看護師に依頼したらいいじゃないか」と言った、

某看護部幹部が居ました。

しかし、

仕事を放棄してるんですよ。

「私が、逆に同じことをしたら、あんたクソほど怒るでしょ?なんで、そいつには怒らないのか?何か、弱みでも握られてるんですか?」と言ったら、

その上司は黙りました。

 

何も考えず、

その場限りで、

何でも言えばいいというものではありません。

 

「イジメられるには、イジメられる側にも問題がある」というので、

私も藤崎に対して悪いことをしてしまったか、

考えてみました。

しかし、

いくら考えても、

そんな態度を取られるような覚えはないのです。

 

しかも、

どういうわけか、

藤崎との夜勤は多かったのです。

 

私が、

「仕事にならない」ということは、

患者に迷惑をかけてしまうということです。

それは、

避けなければなりません。

黙って、

見過ごせない状況なのです。

 

直接言って、

ケンカをすればよかったのかもしれませんが、

当時の彼女には、

片山というバックが居ましたし、

情報共有する必要があると思いました。

そこで、

「正攻法」として、

当時の病棟師長YMMTに相談しました。

 

YMMT師長に、

それまでの経緯をすべて話しました。

そして、

「本人に聞いてみる」という約束をとりつけました。

 

後日、

YMMT師長から聞いたとこによると、

藤崎は「何もない」と言ったそうです。

 

そうです。

その通りです。

私は、

何もしていないのですから。

 

単に、

自分の気にくわないという、

自分勝手なことが理由なのですから。

 

藤崎も、

まさか私が病棟師長に言うとは思わなかったのでしょう。

 

YMMT師長に、

「もう藤崎との夜勤は組まないでくれ。組んだら勤務をボイコットする」とお願いしたのですが、

勤務予定を組むのが、

お世辞にも上手と言えないYMMT師長は、

その後もまた藤崎との夜勤を組み、

また同じ夜勤をすることになりました。

 

このままでは、

ラチがあかないので、

私は前々看護部長・藤井にメールで相談しました。

すると、

たしか病棟まで来て、

「もう少し待ってください」と。

 

おそらく、

藤崎に対するクレームは、

多数藤井に寄せられていたのです。

その件についても、

また後日書かせていただきます。

 

しかし、

メールの返事を伝えるためだけに、

病棟に登場するとは、

どこかのどなたさんとは、

全然違います。

約束の時間に訪問して不在。そしてさらに!/何様のつもり・前田正美 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

結局、

2015年の3月に、

私が6階の病棟に、

そして藤崎を5階の別の病棟に異動になるという、

いわば「ケンカ両成敗」のような対応を、

藤井はとりました。

 

その対応に激怒した私は、

藤井に「こんなん納得できるか!辞めてやる」と言いましたが、

その説得の際にも、

藤井は直接病棟に来ました。

誰かさんとは、

大違いです(2回目)。

約束の時間に訪問して不在。そしてさらに!/何様のつもり・前田正美 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

このように、

理不尽な目にあえば、

黙って我慢するのではなく、

正攻法で上司に言うことが必要です。

そうでないと、

上司はその無法者たちを、

正しく評価をしないのです。

 

これが効いたのか、

藤崎は、

看護部長が代わったのち、

近畿中央病院を去りました。

 

私も、

この時近畿中央病院を去っていれば、

結核にかかることもなかっただろうと、

後悔しています。