病院にける看護師不足は、
いずこもが抱える問題です。
よく、
看護部長・副看護部長が、
「人(看護師)が居ないの」と言いますが、
外から看護師を雇える権限を持っているのは、
看護部の幹部、
しかも看護部長だけです。
看護師が居ないのは、
看護部の無策の結果であり、
「人が居ない」と公言することは、
自らが無能なことを公表しているに等しく、
あまり大っぴらに言わないほうが、
良いかと思います。
今も、
この制度があるのかかりませんが、
看護師不足にあえぐ近畿中央病院は、
その時勤務している看護師に、
知り合いを紹介してくれたら、
5万円をくれるということを始めました。
珍しく、
看護師にお金を使うとは、
良い制度だと思います。
しかし、
これが問題を引き起こします。
とある看護師が、
知り合いを紹介しました。
採用されたら、
2人で5万円を山分けする約束をしていたそうです。
ですが、
結果は・・・不採用!
2人の仲は、
その後ギクシャクしたものに・・・。
その人、
普通に仕事のできるひとだったそうです。
面接の短時間では、
その人がどんな人か、
わからないじゃないですか。
近畿中央病院、
だけに限らず看護部の幹部は、
人を見る目がないから、
学歴・経歴だけで採用して、
あとで痛い目を見るということになるのです。
「私は最高の看護を提供しています」/学歴・経歴コンプレックスの産物 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)
人が足りなくて困っているのなら、
「来るもの拒まず」で、
誰でも採用したらいいじゃないですか。
1~3カ月程度の試用期間を設けて、
その間の仕事ぶりを見て、
その上でダメなら、
その人も諦めがつくと思います。
今回の場合、
現役の職員の紹介なのですから、
通常よりも甘めにみるものじゃないでしょうか。
「普通通りに見た」というのであれば、
それをとやかく言うことはできませんが、
一度壊れた友情は、
元に戻らないんですよ。
当時の看護部長は、
そのことをわかっているんでしょうか?
しかし、
その看護部長の最大の失敗は、
私を採用したことでしょう。
病院を去って何年も経つのに、
ここまで言われるのですから。
ただ、
私は、
就職に難儀する看護師の気持ちがわかるから、
ここまで言うのです。
私も、
近畿中央病院に来るまで、
のべ20ヶ所近くの病院を受けて、
すべて不採用。
近畿中央病院だけが、
採用してくれました。
その時は、
私にブランクがあったので、
3ヶ月ほど試用期間(パート)として、
様子をみさせてもらうと言われました。
そして、
その年の12月に、
再度面接を受けて、
正職員になったのです。
私の時に、
このプロセスを踏むことができたのなら、
不採用になった人の時も、
出来たはずなのです。
とにかく、
今後若年人口が減っていくのですから、
ますます看護師の確保は困難になります。
「来るもの拒まず」の精神を、
忘れないでいただきたいです。