ある日、
私はTND主任から声をかけられました。
「菊池さんから何か聞いてる?」
私は、
心当たりがなかったので、
TND主任に聞き返しました。
すると、
とある患者のシーツが血液で汚染していて、
その日担当だった菊池にたずねると、
自分も汚染に気付いたので、
その前に担当していた私にたずねたら、
私がなんとなく流してしまったと、
言ったとのこと。
は?
ワシは、
救命救急センター時代に、
ベッドの環境整備について、
叩き込まれとるねん!
シーツが汚れたら、
例えそれが「点」ぐらいでも、
交換するわいな!
私は、
TND主任に対して、
私は汚染させてもいないし、
菊池とのやりとりもなかったことを説明しました。
当然です。
するとTND主任は、
「やっぱりそうやんな。あなたが、そんなことするわけないもんな。わかった。ありがとう。ごめんね」と、
あっさり引き下がりました。
近畿中央病院は、
コスト削減のために、
採血の際に敷物をすることを奨励していません。
しかし私は、
万が一シーツを汚染した時の交換に要する労力・時間を考えたら、
敷物したほうが安上がりと考えているので、
いつも敷物を使っていました。
ですから、
シーツが血液汚染することは、
ほぼあり得ないのです。
しかも、
前述のように、
救命救急センターにおいて、
ベッドの環境整備について厳しく指導されていたので、
汚染したらすぐ交換します。
もし、
夜勤で手が足りないときは、
お詫びをして日勤に任せることはあります。
しかし、
黙って汚染したままにしておくことは、
絶対にないのです。
腹が立ったので、
菊池に院内メールをしました。
「TND主任から、(患者の名前)さんのシーツの件で聞かれたんやけど、どういうことか、説明してください」と。
すると翌日、
私が夜勤で情報収集していると、
日勤の菊池が私のところにやってきました。
「TND主任に何か言われたんですか?」
私は、
その質問には答えずにこう言いました。
「どういうことか説明しろと言ってるんや」
「(患者の名前)のシーツが汚れてて・・・」
菊池の説明はしどろもどろで、
TND主任から聞いたこととは内容が違いました。
素直に謝れば済むことを、
この期に及んで自己保身に終始する菊池に、
呆れました。
「もうええわ」
私は、
菊池を突き放しました。
一体、
どういう考えでこういうことができるのか。
私は、
当時でも多分20年ぐらいのキャリアがありました。
一方の菊池は、
7年前後のキャリアしかありません。
つまり、
私は大先輩なのです。
大先輩を陥れようとするとは。
要は、
小池と同様に、
私のことを舐めてかかっていたのでしょうな。
あんまり学歴のことは言いたくないのですが、
私の出た高校の偏差値は72。
一方、
菊池の出た高校の偏差値は、
45~47だそうです。
こんな人物に、
舐められる筋合いなど、
まったくございません!
救いだったのは、
TND主任が、
菊池のことを最初から信用していなかったこと。
もしかして、
菊池は、
私の名前を出したら、
TND主任が引き下がると目論んだのかもしれません。
しかし、
TND主任はそんな人物ではありません。
曲がったことが大嫌いで、
とことん追求する人です。
私についても、
主任が言ったら罪をかぶって謝るとでも思ったのでしょうか。
ここまで、
人の評価を間違うとは、
「とんだお祭り野郎」です。
菊池には、
ケンカを売る相手が悪かったとあきらめてもらい、
猛省を促します。
そして、
看護師をしている以上、
人を見る目を養うことも。