看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

振り分けを勝手に変える女/大先輩を舐め切った後輩・小池

はじめに、

看護師の世界を知らない方々のために、

用語や体制の説明を。

 

近畿中央病院では、

その人の成長度にもよりますが、

新卒では卒後3年目ぐらいから、

平日日勤のリーダーをするようになります。

 

リーダー業務については、

先述していますが、

患者の受け持ちをするメンバーが働きやすいよう、

業務を調整したり、

医師から出された指示を拾って、

メンバーに伝えるなどの役割があります。

 

そして、

近畿中央病院においては、

その日の夜勤と次の日の日勤の、

患者の受け持ちを決める(振り分け)のも、

リーダーの役割です。

 

ある日、

私はリーダーをしていました。

私の居た病棟では、

AチームとBチームの2つのチームがあり、

私はBチームに所属していたので、

Aチームにもリーダーが存在します。

 

ちなみに、

チーム分けは科別ではなく、

部屋によって分かれています。

おおまか、

病棟南側の4人部屋はAチーム、

病棟北側の4人部屋はBチームというように。

2人部屋と個室に関しては、

業務量やチーム内の患者の人数によって、

臨機応変に運用されていました。

 

この日のAチームのリーダーは、

前述の小池でした。

大先輩を舐めすぎ/看護師・小池の場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

夜勤の振り分けは、

夜勤が来る前にしなければならないので、

私は朝来た時点からある程度つくっています。

そこに、

入院やら患者の状態の変化に応じて修正を加え、

夜勤が来る前には出来上がっている状態にしています。

 

夜勤は17時からですが、

私も含めてだいたい16時には出勤し、

情報収集を始めています。

中には、

15時半頃来ている人も居るので、

それまでに振り分けをしておく必要があります。

 

次の日の日勤については、

それほど急ぐ必要はありませんが、

相手側のリーダーと2人で確認する必要があるので、

自分の都合だけでというわけにはいかないのです。

 

この日も、

私は翌日日勤の割り振りをして、

Aチームリーダーの小池と突き合わしました。

その時、

小池が私の振り分けに苦言を呈しました。

「この、主任の受け持ちキツくないですか?」

 

は?

 

何言っとるねん!

 

ワシは、

23年も看護師してて、

リーダー経験も豊富やねんで。

たかだか5年ぐらいのキャリアで、

ワシの振り分けに文句言うとは。

5億年と10日3秒早いんだよ!

 

私は、

振り分けが適正である自負もありますし、

実際他のスタッフからもそう言われていました。

 

それに、

そのスタッフの能力に合わせて、

受け持ちを調整していましたが、

3年目以上のスタッフは、

みんなほぼ均等な業務量になるような、

受け持ちになるようにしていました。

 

ただし、

主任にはやや重めにつけていたのです。

 

これは、

前の病院では、

主任が率先して重い受け持ちをしていたし、

それが当たり前だと思っていたからです。

 

「主任は、ヒラの看護師の倍の仕事をしてこそ、やっと主任として認められる。『さすが主任だ』と」

 

こう言ったのは、

先述の主任YHです。

それはお前の仕事やろ!/主任YHの場合 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

その通りだと思います。

主任が、

ヒラと同じではダメなのです。

特に、

近畿中央病院は、

私が以前に働いていた病院と違って、

主任の数が少ない(各病棟に2人)のですから、

仕事ができて人間的にも尊敬できる人間が、

主任であるべきなのです。

そういう意味では、

片山は主任失格と言えます。

私史上最低の主任・片山 Vol.1 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

あいさつをしない女・片山 Vol.2 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

しかし、

近畿中央病院のダメなところは、

そんな主任に媚びを売るというか、

忖度するところです。

その最たる例が、

今回話していることです。

 

私は、

自分の振り分けに自信があったので、

「いや、これでいく」と言って、

小池の苦言を一蹴しました。

小池は、

不満そうでしたが・・・。

 

そして、

当たり前ですが、

小池より先に仕事が終わり、

私は帰りました。

 

翌日夜勤で出勤し、

嫌な予感がしたので日勤の振り分けを見てみると、

案の定主任の受け持ちは軽いものになっていました。

それどころか、

他のスタッフの受け持ちも大幅に変わっていました。

 

それだけなら、

まだいいです。

スタッフから、

文句が出たのです。

 

「あの振り分け、(私の名前)がしたんですよね。ちょっと偏りがあるんじゃないですか?」

 

私は、

腹が立ったので、

「私が、昨日帰りがけにつくったものとは、全然違う」

と反論しました。

 

「誰がそんなことしたんですか?」と食い下がるので、

正直に「昨日の相手側のリーダーちゃうか」と。

すると、

その日もリーダーをしていた小池は、

このやり取りを聞いてその場を離れていきました。

 

小池は、

もうこのことを覚えていないでしょうが、

こっちは忘れられません。

私の、

今までのキャリアを否定されたようなものですから。

 

私には、

当時で23年のキャリアがありました。

しかも、

いろいろな部署、

精神科から救命救急センターまで、

幅広い経験があります。

それを、

たかだか5年の、

しかも近畿中央病院の1つの病棟しか経験していない者に、

否定される筋合いはありません。

 

今回のことは、

小池ももちろん問題ですが、

主任に忖度するという、

近畿中央病院の根強い風土にあると思います。

 

主任の在り方は、

それぞれの施設によりますが、

少なくとも当事者である主任は、

前述のような主任という役職についての覚悟を持っているのですから、

忖度など要らないのです。

 

逆に、

こういう覚悟を持っているからこそ、

忖度したくなるというのは、

わからないでもないですが・・・。

 

「主任への忖度」については、

また後日掘り下げたいと思っています。

 

YH主任は、

日勤はいつも、

誰よりも早く7時30分には出勤しています。

そして、

定時少し過ぎには帰ります。

 

もちろん、

帰り際には「何か手伝えることない?」と、

他のスタッフに声をかけていきますが、

主任にモノを頼むことなど、

誰もしません。

 

私は、

そんな風には思わないのですが、

そういう時に限って、

頼めることを持ち合わせていないので、

頼んだことはほとんどないのです。

 

とにかく、

主任だからベテランだからといって、

忖度する必要はまったくありません。

経験年数や能力に合わせた、

誰もが極力定時に帰宅できるような、

割り振りを行うことが必須です。

 

そして、

ベテランが決めた割り振りには、

明らかな誤りがない限り、

黙って従いましょう。

 

勝手に変えるなんて、

もってのほかです。