看護部本日モ反省ノ色ナシ

看護師を中心に医療界の変なエピソードを話していきます

私は看護師をしておりますが まあおよそ一般社会では通用しないことがまかり通る それが看護師の世界です そんな看護師のエピソードとともに 医療界(病院)の変なことも話していきたいと思います

みんな大好き「ダブルチェック」

看護師は、

何かインシデントが起こると、

その解決策として、

「ダブルチェック」と言い出します。

 

「ダブルチェック」とは、

確認を違う目で最低2回行うことで、

ミスを減らそうということです。

しかし、

私の私的な考えとして、

ダブルチェックを乱用するのは、

いかがなものかと思います。

 

まず、

ダブルチェックを行うことで、

ただでさえ多い看護師の業務が、

さらに増えるということです。

 

業務時間は、

近畿中央病院でいえば、

日勤なら8時30分~17時30分、

夜勤なら17時~翌9時

と、決まっています。

業務が増えると、

この時間内におさまらなくなります。

そうすると超過勤務になるわけですが、

上司は超過勤務をすることには、

もちろんいい顔はしません。

それだけならいいですが、

超過勤務を申請すること自体に、

圧力をかけてくることもあります。

何度も労働基準監督署の調査が入る/懲りない病院・近畿中央病院 - 看護部本日モ反省ノ色ナシ (hatenablog.jp)

 

業務が増えた分、

他の業務を整理して、

業務量量の軽減をはかるべきですが、

そんなことは一切やりません。

 

自分たちで自分たちの首を絞めているのです。

 

つぎに、

複数で確認を行うことで、

責任が分散されるように思いますが、

その上でインシデントを起こした場合は、

責任は2倍になるのです。

 

実際、

ダブルチェックを開始しても、

インシデントが激減することはありません。

逆にいえば、

ダブルチェックに安心し過ぎて、

インシデントを起こしてしまうという感じです。

 

ダブルチェックを乱発することで、

時間がなくなり、

余計焦りを生んでミスをするという構図も、

あると思います。

 

また、

確認作業が流れ作業になってしまい、

きちんと確認されていないにもかかわらず、

確認したつもりになってしまっていることもあります。

 

ダブルチェックをしたのもかかわらず、

インシデントを起こした当事者は、

必ず「ダブルチェックはした」という言い訳をします。

それでもミスは起きているのですから、

ダブルチェックでは防ぎきれない問題が、

そこにはあるということです。

 

本気で、

インシデント・事故を起こしたくないのであれば、

「ダブルチェック」に逃げることなく、

もっと核心を突いた対策を立てるべきです。