私が、
新人指導の経験が豊富なことは、
以前に少し触れました。
だからこそ、
いやそうでなくてもわかるのは、
新人は何もできないの・知らないのが当たり前なのです。
そのために、
指導者が1年間つきっきりで教えてあげるのです。
もちろん、
ただ口頭で教えるだけでは、
新人の頭の中には残りません。
その答えにたどり着くように導き、
新人自身が答えを見出すようにすることで、
身に付くようになります。
藤崎が、
新人や若手をイジメるのは、
できなかったり知らなかったりすることが、
気に食わないから・・・ただそれだけです。
は?
じゃあ、
お前が教えてやったらええやんか!
指導者だけが、
新人を教えるんちゃうで!
指導者は、
指導の責任の所在であって、
新人は病棟のスタッフ全員で育てるもんや!
聞いた話によると、
藤崎は新人の頃、
指導者のみならず誰の言うことも全然聞かず、
みんな手を焼いていたとのこと。
患者に対しても、
新人の頃から態度が悪く、
クレームも多かったらしいです。
つまり、
自分は新人の頃から「出来ていた」と、
勘違いしていたということ。
しかも、
「自分は誰の力も借りずに成長した」と、
これまた勘違いしていたようです。
こんな人物に、
新人をどうこう言う資格はありません。
本人も問題ですが、
こんな人物を重用した、
病棟師長・看護部長も問題です。
結局、
看護部長が代わり、
バケの皮が剥がれて辞めることになりましたが。
こいつさえ居なければ、
多くの人が辞めることはなかったのです。
これもまた、
近畿中央病院看護部の幹部連中の、
見る目のなさによるもので、
藤崎1人を責めて終わる問題ではありません。
藤崎は、
仕事ができなくても、
頼ってくる若手はかわいがっていました。
これも、
実は本心から頼っていたわけではなく、
その若手も病棟での生き残りをかけていたのです。
前に話したとおり、
別に藤崎を慕っているわけではなく、
機嫌を損ねたら面倒だし、
自分の居場所を失う(病院を辞めることになる)から、
外見上仲良くしているだけのこと。
若手のほうが、
何枚も上手ということです。
そんな偽りの関係に踊らされていた藤崎は、
本当に「とんだお祭り野郎」です。
それができなかった、
要は自分に正直だった人が、
病棟で疎外されて(というよりも藤崎に無視されて)、
結局居づらくなって辞めていくのです。
つらいところにしがみつく必要は、
まったくありません。
近畿中央病院以外にも、
看護師の働けるところは山ほどあります。
しかし、
これで若く優秀な看護師が、
何人も流出したのです。
要は、
こんな輩さえ居なければ、
近畿中央病院は看護師不足にあえぐこともないのです。
藤崎は、
前述のとおり病院を去りましたが、
第2第3の藤崎は、
次々と現れそして現在も存在しています。