メールアドレスを公開して以降、
数多くの激励のメールをいただき、
ありがとうございます。
しかし、
批判のメール・当事者からのメールはありません。
今後、
このブログをより良いものにしていくためにも、
そういうメールもお待ちしております。
激励メールに関しては、
匿名で構いませんが、
批判メール・当事者からのメールは、
是非とも実名と所属の記入をお願いします。
express_habana@yahoo.co.jp
それでは本題に入ります。
私は、
新人の時1年を成人の精神科で過ごし、
2年目に希望がかなって、
救命救急センターに異動となりました。
この救命救急センターは、
救急外来・救急重症病棟・救急一般病棟の3セクションから成り、
私は救急一般病棟へ配属されました。
精神科ののんびりした雰囲気とは180度違う環境に、
戸惑う日々を送っていました。
そんなある日、
とある男性が入院してきました。
仮に、
Pさんとさせていただきます。
なお、
患者の個人情報になりますが、
もう25年以上前の話になりますし、
個人名は出しませんので、
個人が特定されることもなく、
個人情報の漏洩にはならないことを、
確認しておきます。
Pさんは、
60歳代前半の男性で、
会社員をされていました。
今回の入院は、
虫垂炎悪化による腹膜炎。
今回は、
病態を紹介するのが目的ではないので、
詳細は省きますが、
途中経過として次々に悪い状況が現れ、
一時的に生命の危機もありましたが、
なんとか乗り越えて、
落ち着きました。
Pさんをよく担当していた私は、
うれしく思ったものです。
ある日、
私がPさんを担当していると、
私にこう言ったのです。
「あんたは、いつも一生懸命やな。仕事は、まだできんかもしれんけど、一生懸命さは伝わってくる。しんどかった時は余裕がなかったけど、落ち着いたらいろいろ見えてくる。私は、会社で人事関係の要職に就いていたことがあるから、人を見る眼はあるつもりや。(遠くに居る私の先輩女性看護師KIを指して)あの人は、仕事はできるやろうけど、心がこもってない。あんたらにも、キツくしてるやろ。本人は、患者に隠せていると思っているやろうけど、見る者が見たらわかる。あんたかあの人、どっちを雇うかといったら、あんたのほうや」
これを聞いて、
患者とは、
冷静に物事を見ているものだと思いました。
先輩女性看護師KIは、
若くしてこの救命救急センター立ち上げにかかわり、
その発展に力を注いだ人物で、
この時30歳代なかばだったと思います。
いわば、
救命救急センターのエース看護師で、
その仕事ぶりは私も尊敬していました。
しかし、
性格に若干難があると言いますか、
キツいところがある人でした。
まあ、
藤崎・片山・井上等に比べたら、
はるかに指導に愛はありましたが。
しかもKIさんは、
患者に対しては優しく接していました。
ここが、
藤崎・片山等と決定的に違うところです。
上の文章で、
「井上」が抜けましたが、
奴は患者には優しく接していたので、
除外しました。
しかし、
患者とは看護師のことをよく見てるものです。
いくら取り繕っても、
見破られています。
このPさんとのエピソードは、
今でも忘れることができず、
私の看護師としての礎となっています。
看護師のみなさん。
いくら、
患者に対して優しくしていても、
スタッフをイジメたりしていたら、
見破られていますよ。
表裏のない、
誰からも好かれる看護師を目指してください。