たしか、
2013年だったと思いますが、
私の所属していた部署には、
4人の新人看護師が配属されました。
その中に、
MSさんという子がいました。
どうして、
この子が忘れられないかと言いますと、
恋愛感情がまったくなかったといえば嘘になりますが、
どちらかといえば妹のように愛おしく感じたからです。
私には、
実際妹は居ませんが、
ずっと妹が居たらよかったのにと思っていました。
MSさんは、
私とはたぶん18歳ぐらい年齢は離れていましたが、
年の離れた妹のように思っていました。
ということで、
贔屓はよくありませんが、
他の新人よりも目をかけていたのは事実です。
しかし、
彼女は1年目の途中で辞めてしまいました。
理由は、
S主任と藤崎のターゲットになってしまったからです。
私は悔やみました。
彼女を助けてあげられなかったことを。
それで、
良くないこととは思いましたが、
病棟にある電話連絡網から、
彼女の携帯の番号を入手して、
連絡(ショートメール)をとってみました。
最初のうちは、
きちんと返事が来ていたので、
「なんでも相談して」と言っていたのですが、
そのうちショートメールが届いたら「✓」が付くところが、
「×」になるようになりました。
おそらく、
私がMSさんに恋愛感情を持っていると思われたのか、
着信拒否にされてしまったようです。
前述のように、
恋愛感情がまったくなかったかと言われれば嘘になります。
しかし、
気持ちの9割以上は妹を思う感情でした。
ただ、
理不尽に辞めることになったMSさんのことが心配で、
相談に乗りたかったし、
行く末を見守りたかっただけなのです。
その後、
SNSで再会し、
何かあれば連絡をしていますが、
最小限にしています。
誤解によって、
またつながりがなくなることが怖いからです。
大切な「妹」を、
失いたくないのです。
他人の男女間は、
恋愛感情でしか語れないのでしょうか?
先輩後輩なら、
例え男女であっても、
恋愛感情ではない関係を築いてもいいはずです。
しかし、
これを理解してもらうのは、
難しいことなのでしょう。
このブログを書いているのは、
私自身のためでもあるのですが、
このMSさんのように、
理不尽に辞めることになった子を救うことができなかったことへの贖罪、
つまり彼女たちに捧げるレクイエム(鎮魂歌)なのです。